まだ見ぬ君と出会うまで
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コンコン。
「あっ、どうぞ」
新たなノックに瑞貴が返事をして円堂も体を起こすと、扉が開いて二人は笑顔になる。
「よう。円堂も来てたのか」
「瑞貴先輩、お久しぶりです!」
「その様子だと順調そうで何よりだ」
「こんにちはー」
「鬼道! 豪炎寺!」
「春奈ちゃんも夕香ちゃんもいらっしゃい」
鬼道と春奈、豪炎寺と夕香の兄妹が来てくれた。そして必然的に瑞貴以外の女性陣は椅子に座って、男性陣は立つことになった。
「修也もサッカー協会の仕事で忙しいのに大丈夫? 有人も私の代わりにサッカー部のコーチをしてくれてごめんね」
「気にするな。ちゃんと自分の仕事を終えてから来ている」
「俺はもともと経験があるからな。それほど苦でもない」
豪炎寺も仕事帰りなのかいつもの私服ではなくスーツだ。そして鬼道は瑞貴が産休に入っている間、雷門中サッカー部のコーチをやってもらっている。
「もうすぐ産まれるんですよね! あとどれくらいですか?」
「予定ではあと二日か三日くらいかな。シンの配慮で一週間くらい前から入院していたし」
「男の子でしょうか? 女の子でしょうか? 早く会いたいです!」
「フフッ、どっちが産まれても可愛がってくれる?」
「「もちろんです!」」
目をキラキラさせる春奈と夕香。女性陣が楽しく語り合っている光景を見て、男性陣は自然と微笑んでしまう。
「それにしても、お前もとうとう父親か……」
「世も末だな」
「ああ」
「どういう意味だよ!」
「「そのままの意味だ」」
「お~ま~え~ら~!」
鬼道の言葉に豪炎寺も深く頷いたので、さすがに円堂も黙っていられなかった。しかし仲間とは別に、片想いをしていた相手を取られた恨みは相当根深いらしい。
「産まれたらイナズマジャパン全員に声をかけろよ」
「吹雪や一之瀬なんてすっ飛んで来るだろうがな」
「あいつらならやりかねなくて怖いんだけど……。昨日フィディオやロココたちからも連絡があってさ、産まれたら必ず日本に来るって言ってんだ」
イナズマジャパンのときに出会ったライバルたちは、当時もそうだが今も女性に人気なプロサッカー選手になっている者が多い。しかし彼らの心を未だに自分の妻はつかんでいるのだ。