海賊夫婦の誕生!
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「青い空! 白い砂浜! そして綺麗な海! そしてここは無人島! サバイバルの始まり――」
ドカッ!
「何ふざけてんの! とっとと仕事しな!」
「ハイ……」
開始早々に鎧がルカに殴られたのには理由がある。確かにゴーカイジャーがいるのは誰もいない島だが、砂浜から続く先にある丘の上には教会が建っていた。そう――明日行われる瑞貴とマーベラスの結婚式の準備をしているのだ。
ザンギャックの壊滅も、幻のレンジャーキーの騒動も全て終了し、予定通り二人は自然と人間が共存して温暖化など縁遠いとある星で結婚式を挙げることにした。ここはその一つである、小さくものどかな島である。
「でも本当によかったのか? 地球で式を挙げなくて」
「うん。この星に立ち寄ったとき、一目惚れっていうか結婚式をするならここがいいなって思って」
故郷じゃなくて構わなかったのかとジョーが尋ねると、瑞貴は快く頷いた。
以前、食糧や燃料を補給するために立ち寄ったのだが、ザンギャックの残党がのさばっていた。それをゴーカイジャーが倒すと住民たちから盛大に感謝され、礼の代わりにここで結婚式を挙げたいと願うと了承してくれたのだ。この島も貸し切りである。
「でも、マーベラスさんがすぐに式を挙げようとしないのは不思議でしたね」
「確かに。結局この星に一ヶ月も滞在してしまったし」
アイムもハカセもマーベラスのことだから、到着して早々に式を挙げると発言すると予想していた。星に到着するまで各地で必要なモノは集めたし、内々でやる予定だったからだ。
しかしマーベラスは『来月じゃなきゃダメだ』と頑なで、瑞貴は理由を問うこともせず反対することもなかった。
〈マーベラス、何かあるの? しかも式は夜にやるって〉
「だから秘密だ。いいからとっとと動け」
「?」
ナビィも何度目の問いをするが一切答えない。珍しいこともあるのだと瑞貴は首を傾げた。
☆☆☆☆☆
その夜、自室で瑞貴はモバイレーツを使って地球にいるシンケンレッド・志葉薫と連絡を取り合っていた。
《そうか、ついに明日なのだな》
「そうなの。でもあんまり実感しないんだよね……なんたって出会ったときからずっと一緒だったし」
トリップして出会い、仲間になれと(問答無用で)誘われて、ザンギャックと戦ったりガレオンで過ごして来たのだ。それは地球を旅立ってからも変わらないし、結婚しても続くのだ。
《地球で式を挙げないのは本当に残念だ……。丈瑠たちと一緒に参列したかったのだが……》
「それに関しては本当にごめん! でも写真付きのメッセージカードは送るから!」
《ああ。楽しみにしている》
宇宙は広いとはよく言ったものだが、地球では考えられない常識がたくさんある。魔法の星があれば、SFのように科学が発達している星もある。考えればザンギャック本星も科学発達がされている星だった。
旅をしている中で見つけた星で小型の転送装置を見つけた。宇宙を越えて遠く離れた星にも可能で、しかもその星では当たり前のように売ってあるからお買い得であり、瑞貴たちは地球にメッセージカードを送るために購入したのだ。
「あっ、もうこんな時間」
《話し込むと短いものだな。寂しいが、瑞貴は明日に備えて体を休まねばならない》
「また連絡するね。おやすみ、薫」
《ああ、おやすみ》
薫との通信を切ると同時にマーベラスが部屋の中に入ってきた。風呂上がりなのか髪がまだ濡れている。
「侍女との話は終わったのか?」
「ついさっきね。それよりマーベラス、また髪が濡れているよ」
「ああ。だから乾かしてくれ」
「……まさかそれが目的?」
マーベラスはソファに座ると、瑞貴にタオルを渡して頭を突き出してきた。どうやら瑞貴に髪を乾かしてもらうのがお気に入りらしく、瑞貴やハカセが何度も注意しても直す気はない。
ドカッ!
「何ふざけてんの! とっとと仕事しな!」
「ハイ……」
開始早々に鎧がルカに殴られたのには理由がある。確かにゴーカイジャーがいるのは誰もいない島だが、砂浜から続く先にある丘の上には教会が建っていた。そう――明日行われる瑞貴とマーベラスの結婚式の準備をしているのだ。
ザンギャックの壊滅も、幻のレンジャーキーの騒動も全て終了し、予定通り二人は自然と人間が共存して温暖化など縁遠いとある星で結婚式を挙げることにした。ここはその一つである、小さくものどかな島である。
「でも本当によかったのか? 地球で式を挙げなくて」
「うん。この星に立ち寄ったとき、一目惚れっていうか結婚式をするならここがいいなって思って」
故郷じゃなくて構わなかったのかとジョーが尋ねると、瑞貴は快く頷いた。
以前、食糧や燃料を補給するために立ち寄ったのだが、ザンギャックの残党がのさばっていた。それをゴーカイジャーが倒すと住民たちから盛大に感謝され、礼の代わりにここで結婚式を挙げたいと願うと了承してくれたのだ。この島も貸し切りである。
「でも、マーベラスさんがすぐに式を挙げようとしないのは不思議でしたね」
「確かに。結局この星に一ヶ月も滞在してしまったし」
アイムもハカセもマーベラスのことだから、到着して早々に式を挙げると発言すると予想していた。星に到着するまで各地で必要なモノは集めたし、内々でやる予定だったからだ。
しかしマーベラスは『来月じゃなきゃダメだ』と頑なで、瑞貴は理由を問うこともせず反対することもなかった。
〈マーベラス、何かあるの? しかも式は夜にやるって〉
「だから秘密だ。いいからとっとと動け」
「?」
ナビィも何度目の問いをするが一切答えない。珍しいこともあるのだと瑞貴は首を傾げた。
☆☆☆☆☆
その夜、自室で瑞貴はモバイレーツを使って地球にいるシンケンレッド・志葉薫と連絡を取り合っていた。
《そうか、ついに明日なのだな》
「そうなの。でもあんまり実感しないんだよね……なんたって出会ったときからずっと一緒だったし」
トリップして出会い、仲間になれと(問答無用で)誘われて、ザンギャックと戦ったりガレオンで過ごして来たのだ。それは地球を旅立ってからも変わらないし、結婚しても続くのだ。
《地球で式を挙げないのは本当に残念だ……。丈瑠たちと一緒に参列したかったのだが……》
「それに関しては本当にごめん! でも写真付きのメッセージカードは送るから!」
《ああ。楽しみにしている》
宇宙は広いとはよく言ったものだが、地球では考えられない常識がたくさんある。魔法の星があれば、SFのように科学が発達している星もある。考えればザンギャック本星も科学発達がされている星だった。
旅をしている中で見つけた星で小型の転送装置を見つけた。宇宙を越えて遠く離れた星にも可能で、しかもその星では当たり前のように売ってあるからお買い得であり、瑞貴たちは地球にメッセージカードを送るために購入したのだ。
「あっ、もうこんな時間」
《話し込むと短いものだな。寂しいが、瑞貴は明日に備えて体を休まねばならない》
「また連絡するね。おやすみ、薫」
《ああ、おやすみ》
薫との通信を切ると同時にマーベラスが部屋の中に入ってきた。風呂上がりなのか髪がまだ濡れている。
「侍女との話は終わったのか?」
「ついさっきね。それよりマーベラス、また髪が濡れているよ」
「ああ。だから乾かしてくれ」
「……まさかそれが目的?」
マーベラスはソファに座ると、瑞貴にタオルを渡して頭を突き出してきた。どうやら瑞貴に髪を乾かしてもらうのがお気に入りらしく、瑞貴やハカセが何度も注意しても直す気はない。