トリップ少女の奮闘記!
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「瑞貴はストライカーとして素質がある。なら俺と――」
「瑞貴先輩。俺とペアになりませんか?」
「剣城、てめぇ!」
「ぼ、僕だって瑞貴先輩とペアになりたいです!」
「えーと……」
いつの間にか本人そっちのけで話し合っている。これは日常茶飯事になっているが瑞貴は慣れなかった。
(どうしてこうなっているんだろう? そんなに私の実力が不安なのかな……?)
当初は瑞貴が女子という偏見があったせいか、誰も瑞貴の実力を認めようとしなかった。もちろん瑞貴は革命のためもあって毎日欠かさず秘密の修練場も使って特訓をしてレギュラーも取ることができた。
その記憶があるせいか、みんなが『想いを寄せる瑞貴とペアになりたい』という想いなど露知らず、逆に『自分の実力不足』だと思い込んでしまった。もちろん今は全員瑞貴の実力をちゃんと認めているし仲間として思っているのだが。
「……瑞貴先輩、絶対にみんなの気持ちに気づいていませんね」
「ここまでだと、さすがにあいつらが不憫に思えてくるな」
「でも、そんな瑞貴ちゃんだからこそ人気者」
呆れる葵、男たちに同情する水鳥、写真を撮る茜。同じくその光景を見ている他の選手たちも苦笑していた。
「瑞貴は本当に鈍いな」
「俺たちだって、あそこまで見ればわかるっていうのに」
「だからこそ、天馬たちも惹かれたと思うド」
「こりゃあ、あいつらの春は遠いぜよ」
こんな穏やかな会話ができるのは全員の目標が一致しているのと、選手としての癒しである瑞貴の存在があるからだろう。
しかし彼らの中に恋愛に超鈍感な瑞貴との春が来るのだろうか。もしかしたら永遠に来ない可能性もあるかも……。
☆☆☆☆☆
部活も終わって瑞貴はみんなと別れて自宅へと向かっている。
(今日はシュートがイマイチだったなぁ……。精度を上げなきゃこれからの試合に――)
キキ――ッ!!
「えっ?」
瑞貴は隣で急ブレーキした車に驚いて思わず足を止めてしまう。すると後部座席の扉が開き、中から黒服でサングラスを付けた男が二人出てきた。
「雷門中サッカー部の井上瑞貴さんだね」
「我々と一緒に来てもらおう」
「なっ!?」
その言葉に瑞貴は驚き、その隙を突いて腕をつかむ男たちの手を振り払おうとしたが、大人と子供の力の差はたかが知れている。
「瑞貴先輩。俺とペアになりませんか?」
「剣城、てめぇ!」
「ぼ、僕だって瑞貴先輩とペアになりたいです!」
「えーと……」
いつの間にか本人そっちのけで話し合っている。これは日常茶飯事になっているが瑞貴は慣れなかった。
(どうしてこうなっているんだろう? そんなに私の実力が不安なのかな……?)
当初は瑞貴が女子という偏見があったせいか、誰も瑞貴の実力を認めようとしなかった。もちろん瑞貴は革命のためもあって毎日欠かさず秘密の修練場も使って特訓をしてレギュラーも取ることができた。
その記憶があるせいか、みんなが『想いを寄せる瑞貴とペアになりたい』という想いなど露知らず、逆に『自分の実力不足』だと思い込んでしまった。もちろん今は全員瑞貴の実力をちゃんと認めているし仲間として思っているのだが。
「……瑞貴先輩、絶対にみんなの気持ちに気づいていませんね」
「ここまでだと、さすがにあいつらが不憫に思えてくるな」
「でも、そんな瑞貴ちゃんだからこそ人気者」
呆れる葵、男たちに同情する水鳥、写真を撮る茜。同じくその光景を見ている他の選手たちも苦笑していた。
「瑞貴は本当に鈍いな」
「俺たちだって、あそこまで見ればわかるっていうのに」
「だからこそ、天馬たちも惹かれたと思うド」
「こりゃあ、あいつらの春は遠いぜよ」
こんな穏やかな会話ができるのは全員の目標が一致しているのと、選手としての癒しである瑞貴の存在があるからだろう。
しかし彼らの中に恋愛に超鈍感な瑞貴との春が来るのだろうか。もしかしたら永遠に来ない可能性もあるかも……。
☆☆☆☆☆
部活も終わって瑞貴はみんなと別れて自宅へと向かっている。
(今日はシュートがイマイチだったなぁ……。精度を上げなきゃこれからの試合に――)
キキ――ッ!!
「えっ?」
瑞貴は隣で急ブレーキした車に驚いて思わず足を止めてしまう。すると後部座席の扉が開き、中から黒服でサングラスを付けた男が二人出てきた。
「雷門中サッカー部の井上瑞貴さんだね」
「我々と一緒に来てもらおう」
「なっ!?」
その言葉に瑞貴は驚き、その隙を突いて腕をつかむ男たちの手を振り払おうとしたが、大人と子供の力の差はたかが知れている。