人生の相棒
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山の近くの駐車場に停めると瑞貴だけ山に登って行った。道中に『一人で行きたい』と言った彼女の願望を叶えるためにシンは車に残ったのだ。
「あ~あ。これじゃあ予定変更だな」
シンは苦笑しながら携帯を取り出すと、とあるアドレスに宛ててメールを送った。
――瑞貴は広場に辿り着くと鉄塔を登ってそこから見える景色を堪能していた。たった四年、されど四年、瑞貴にとっては長くもあり短くも感じる。それほど充実した日々を過ごしてきたのだ。
雷門中に転校し、サッカー部に入部し、フットボールフロンティアやエイリア学園事件や世界大会……いつも画面越しから見る世界を現実として味わってきた。そして高校に入学して、またサッカー部に入部して、卒業して、夢でもあったプロへと行く。
「全部みんなと……守のおかげだね」
「――……い!」
「ん? 今、声が……」
「おーい! 瑞貴ー!」
「えっ……ええっ!?」
下を見た瑞貴は盛大に驚いた。広場にはこちらに向かって大きく手を振る人――円堂がいたからだ。彼も瑞貴が見たことに気づいたのかニカッと笑った。中学時代から変わらない、あの太陽のような笑顔で。
瑞貴はまだ思考が追い付いてないらしく呆然としている間、円堂も鉄塔に登って来た。隣に並ぶと同時に瑞貴も我に返る。
「な、なんで!? 練習があって来れないって……!」
「終わったあとにすぐ飛行機に乗ってこっちに来た。もう夕方になってたから、さすがに卒業式には間に合わなかったけどな……」
苦笑して頬をかく円堂。その癖は変わってないが最後に会ったときより身長が伸びているし、肌も浅黒くなっている。それに日々サッカーで鍛えているせいか体格もガッシリしてきた。
「久しぶり。卒業おめでとうだな。瑞貴」
「ありがとう。でも、守もだよ」
「えっ?」
瑞貴はカバンから棒筒を取り出して円堂に渡す。中を開けて一枚の紙を取り出すと……それは円堂の卒業証書だった。棒筒の正体は賞状筒なのだ。
「えっ!? こ、これって……!」
「校長先生からのプレゼントだよ。『プロに行って中退したとはいえ、円堂くんも紛れもなく我が校の卒業生だ』って用意してたの。本当は温子さんたちに預けようとしたけど、温子さんが私の手から渡してほしいって頼まれて……」
「スッゲー嬉しい! 明日校長にもお礼を言わなきゃな!」
プロに入ったからもうもらえないと思ったのに、まさかのサプライズに円堂は目を輝かせた。やはり少年心は持っているようだと瑞貴はほのぼのして眺めていたのだが……。
「って、違う!」
「みぎゃ!?」
突然ハッとした円堂が叫んだ。瑞貴も悲鳴を上げると円堂は卒業証書を入れた賞状筒を持参したリュックに入れ――瑞貴を優しく抱きしめた。
「おめでとうって言ったあとにこうするつもりだったのに、瑞貴がそれ以上のサプライズを用意してくれるモンだから、予定が狂ったよ」
「えっと……なんかごめん」
「でも、瑞貴がこうして腕の中にいるからいいけどな」
チュ。
円堂は瑞貴の額にキスをした。くすぐったいのと久しぶりの円堂の唇の感触に瑞貴もはにかんでしまう。
「あ~あ。これじゃあ予定変更だな」
シンは苦笑しながら携帯を取り出すと、とあるアドレスに宛ててメールを送った。
――瑞貴は広場に辿り着くと鉄塔を登ってそこから見える景色を堪能していた。たった四年、されど四年、瑞貴にとっては長くもあり短くも感じる。それほど充実した日々を過ごしてきたのだ。
雷門中に転校し、サッカー部に入部し、フットボールフロンティアやエイリア学園事件や世界大会……いつも画面越しから見る世界を現実として味わってきた。そして高校に入学して、またサッカー部に入部して、卒業して、夢でもあったプロへと行く。
「全部みんなと……守のおかげだね」
「――……い!」
「ん? 今、声が……」
「おーい! 瑞貴ー!」
「えっ……ええっ!?」
下を見た瑞貴は盛大に驚いた。広場にはこちらに向かって大きく手を振る人――円堂がいたからだ。彼も瑞貴が見たことに気づいたのかニカッと笑った。中学時代から変わらない、あの太陽のような笑顔で。
瑞貴はまだ思考が追い付いてないらしく呆然としている間、円堂も鉄塔に登って来た。隣に並ぶと同時に瑞貴も我に返る。
「な、なんで!? 練習があって来れないって……!」
「終わったあとにすぐ飛行機に乗ってこっちに来た。もう夕方になってたから、さすがに卒業式には間に合わなかったけどな……」
苦笑して頬をかく円堂。その癖は変わってないが最後に会ったときより身長が伸びているし、肌も浅黒くなっている。それに日々サッカーで鍛えているせいか体格もガッシリしてきた。
「久しぶり。卒業おめでとうだな。瑞貴」
「ありがとう。でも、守もだよ」
「えっ?」
瑞貴はカバンから棒筒を取り出して円堂に渡す。中を開けて一枚の紙を取り出すと……それは円堂の卒業証書だった。棒筒の正体は賞状筒なのだ。
「えっ!? こ、これって……!」
「校長先生からのプレゼントだよ。『プロに行って中退したとはいえ、円堂くんも紛れもなく我が校の卒業生だ』って用意してたの。本当は温子さんたちに預けようとしたけど、温子さんが私の手から渡してほしいって頼まれて……」
「スッゲー嬉しい! 明日校長にもお礼を言わなきゃな!」
プロに入ったからもうもらえないと思ったのに、まさかのサプライズに円堂は目を輝かせた。やはり少年心は持っているようだと瑞貴はほのぼのして眺めていたのだが……。
「って、違う!」
「みぎゃ!?」
突然ハッとした円堂が叫んだ。瑞貴も悲鳴を上げると円堂は卒業証書を入れた賞状筒を持参したリュックに入れ――瑞貴を優しく抱きしめた。
「おめでとうって言ったあとにこうするつもりだったのに、瑞貴がそれ以上のサプライズを用意してくれるモンだから、予定が狂ったよ」
「えっと……なんかごめん」
「でも、瑞貴がこうして腕の中にいるからいいけどな」
チュ。
円堂は瑞貴の額にキスをした。くすぐったいのと久しぶりの円堂の唇の感触に瑞貴もはにかんでしまう。