帝国とデート!
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海の近くに建てられた巨大なテーマパーク――遊園地定番のアトラクションはもちろん、水族館も素晴らしいようだ。休日だからか今日も賑わっている。
「お待たせ、みんな!」
「「「「「っ!」」」」」
先に待ち合わせ場所の正門で待っていた帝国学園サッカー部は、現れた瑞貴に目を見開いた。サッカー以外の交流はあまりないため普段ユニフォームかジャージか制服しか見たことがないので、初めて見る彼女の私服姿に驚いた。
キャミ系シャツにショート丈ボレロを羽織ってハーパンを穿き、動きやすいように低めのヒールサンダルを履いている。髪には少しお団子があった。いつものとギャップがあるせいか帝国学園サッカー部の一部は頬が赤い。
「瑞貴先輩、とっても可愛いっス!」
「髪も服も似合ってますね!」
「ありがとう、健也、秀一郎。嬉しいよ」
さっそく瑞貴に駆け寄る一年組。見惚れていた二年組もやっと我に返る。
「た、確かに! よく似合っている!」
「ケッ。まあ、いいんじゃねぇの?」
「あの、みんな、お世辞でも褒め過ぎ……恥ずかしいんだけど……」
「お世辞じゃないぞ。でも、やっぱりイメージがガラリと変わったな」
「あ~…実は……」
――瑞貴は家を出ると何故か門の前にいたシンとバッタリ会った。
『あれ? シン、どうしたの?』
『とある伝手から君が帝国学園サッカー部と出かけるって聞いてね。予想通りというかまたボーイッシュな格好をして……』
Tシャツの上に切りっぱメッシュを重ね着にし、七分丈のズボンを穿き、スニーカーでサンバイサーを被っている。あからさまに動きやすさ重視だ。デートという名のTPOを弁えてほしいと思ったシンは溜息を吐く。
『だっていっぱい動くから……』
『あんだけ激しい試合をしといてご褒美がそんなんじゃダメでしょ、彼らが可哀想だよ……。ほら、乗って!』
『えっ!? ちょっ!? 何!?』
半ば無理矢理で車に押し込み、シンがオススメするファッション店で全身コーディネートしてもらったのだ。もちろん待ち合わせ場所までシンに送ってもらった。
「――というわけ。だからいつもと違うのもムリないかな」
(((((神崎さん、グッジョブ!)))))
最初のファッションも似合っているだろうが、今のファッションが断然いい。これぞ試合に勝った甲斐があるというものだ。帝国学園サッカー部はシンの偉業を称えた。
「瑞貴先輩も来たことだし、早く行きましょう!」
「並ぶのにも時間がかかりますしね!」
さっそく瑞貴と手を繋いでいる成神と洞面。その光景に佐久間がくいついた。
「おい、お前ら! 何ちゃっかり手を繋いでんだ!」
「さあ瑞貴先輩、どこから行くっス?」
「遊園地? それとも水族館ですか?」
「ちょっと二人共、引っ張らないで!」
二人に手を引かれて中に入る瑞貴。怒りや悔しさで佐久間が歯ぎしりすると、源田は宥めるように肩をポンポンと叩いた。彼女を誘おうと提案したのも、実際誘ったのも自分だというのに不憫である。