伝説からの言葉
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その騒ぎが聞こえてきたのか円堂たちが気づいて二人がいるベンチに駆け寄る。
「よっ! お前、気がついたのか」
「え、円堂さん……!」
「俺のこと知ってるのか?」
「は、はい……。それどころか全員知ってます……」
「お、俺も有名人っスか?」
「嬉しいでヤンス!」
「お前、名前は?」
「ま、松風千晴です……」
千晴にとって彼らは伝説を作った世代で、さらに加えて憧れの人々が当時の姿でいるのでこの状況に頭が追いつかない。
それに気づいた瑞貴は千晴の表情を一度見ると、円堂たちに顔を向ける。
「みんな、千晴ちゃんはさっき気づいたばかりだから一気に話しかけたら混乱するよ。秋ちゃんたちはまだ買い出しから戻ってないし、私はもう少し彼女のそばにいるから練習に戻って」
「それもそうだな」
「みんな、練習に戻るぞ」
「瑞貴、頼んだぜ!」
「うん!」
瑞貴の言葉に鬼道と豪炎寺は納得し、円堂はもう一度瑞貴に千晴のことを頼んだ。
他の者たちが再び練習に戻ると、だいぶ落ち着いてきた千晴に瑞貴は話しかける。
「大丈夫?」
「は、はい。すみません……」
「目が覚めていきなり大勢来たらびっくりするよね。こっちこそ配慮が足りなくてごめんね」
申し訳なさそうにする瑞貴を千晴は見つめる。彼女は円堂と同様に自分の目標であり憧れの人物だ。夢でもこの時代の瑞貴に会えて嬉しく思った。
「あの、瑞貴さん。訊いてもいいですか?」
「ん? 何?」
「瑞貴さんは円堂さんたちと一緒にいて、辛いと思ったことはありますか?」
「……どうして?」
「実は私、とある学校のサッカー部のたった一人の女子選手で、キャプテンをしているんです……」
千晴は自分が未来の雷門中サッカー部であることは伏せて、今まで剣城や神童たちに感じた劣等感について瑞貴に話した。元の時代の瑞貴には話すことができなかったが、今は自分と似た状況にいる彼女ならと思って相談する。
「――だから私、自分はチームにふさわしくないんじゃないかって思ったんです……」
「……これは私の見解だけど構わないかな」
「えっ、はい」
「今、そう考えてる千晴ちゃんは、確かにチームにふさわしくないと思うよ」
「えっ……!?」
まさかそんなこと言われるとは思っておらず千晴は瑞貴を見たが、彼女の表情は厳しかった。
「『女子だから勝てない』、『女子だから劣る』って、そんな風に思っているのは逃げているとしか思えない」
「私は逃げてなんかいません! だから、毎日毎日部活が終わってからも特訓をして……!」
「もちろん、性別の違いを気にするのは大事だよ。だけど『力』、『技術』、『スピード』、それを全部一人で背負ってしまったら逆に疲れるだけ。千晴ちゃんの場合、『キャプテン』も加わったから心の重荷が増えてしまったんだね」
「…………」
「千晴ちゃん。ピッチに立った以上、サッカーに年上や年下……そして女子や男子なんて関係ないの。みんな一人のサッカープレーヤーなんだよ」
「一人の…サッカープレーヤー……」
「そして戦っているのは自分一人じゃない。同じチームの仲間がいるんだよ」
千晴は今まで一人でサッカーをしていたので、チームで戦うことに憧れていた。雷門中サッカー部に入部してホーリーロード優勝を目指して、先輩や同級生と一緒に戦うことは何よりも嬉しかった。
「よっ! お前、気がついたのか」
「え、円堂さん……!」
「俺のこと知ってるのか?」
「は、はい……。それどころか全員知ってます……」
「お、俺も有名人っスか?」
「嬉しいでヤンス!」
「お前、名前は?」
「ま、松風千晴です……」
千晴にとって彼らは伝説を作った世代で、さらに加えて憧れの人々が当時の姿でいるのでこの状況に頭が追いつかない。
それに気づいた瑞貴は千晴の表情を一度見ると、円堂たちに顔を向ける。
「みんな、千晴ちゃんはさっき気づいたばかりだから一気に話しかけたら混乱するよ。秋ちゃんたちはまだ買い出しから戻ってないし、私はもう少し彼女のそばにいるから練習に戻って」
「それもそうだな」
「みんな、練習に戻るぞ」
「瑞貴、頼んだぜ!」
「うん!」
瑞貴の言葉に鬼道と豪炎寺は納得し、円堂はもう一度瑞貴に千晴のことを頼んだ。
他の者たちが再び練習に戻ると、だいぶ落ち着いてきた千晴に瑞貴は話しかける。
「大丈夫?」
「は、はい。すみません……」
「目が覚めていきなり大勢来たらびっくりするよね。こっちこそ配慮が足りなくてごめんね」
申し訳なさそうにする瑞貴を千晴は見つめる。彼女は円堂と同様に自分の目標であり憧れの人物だ。夢でもこの時代の瑞貴に会えて嬉しく思った。
「あの、瑞貴さん。訊いてもいいですか?」
「ん? 何?」
「瑞貴さんは円堂さんたちと一緒にいて、辛いと思ったことはありますか?」
「……どうして?」
「実は私、とある学校のサッカー部のたった一人の女子選手で、キャプテンをしているんです……」
千晴は自分が未来の雷門中サッカー部であることは伏せて、今まで剣城や神童たちに感じた劣等感について瑞貴に話した。元の時代の瑞貴には話すことができなかったが、今は自分と似た状況にいる彼女ならと思って相談する。
「――だから私、自分はチームにふさわしくないんじゃないかって思ったんです……」
「……これは私の見解だけど構わないかな」
「えっ、はい」
「今、そう考えてる千晴ちゃんは、確かにチームにふさわしくないと思うよ」
「えっ……!?」
まさかそんなこと言われるとは思っておらず千晴は瑞貴を見たが、彼女の表情は厳しかった。
「『女子だから勝てない』、『女子だから劣る』って、そんな風に思っているのは逃げているとしか思えない」
「私は逃げてなんかいません! だから、毎日毎日部活が終わってからも特訓をして……!」
「もちろん、性別の違いを気にするのは大事だよ。だけど『力』、『技術』、『スピード』、それを全部一人で背負ってしまったら逆に疲れるだけ。千晴ちゃんの場合、『キャプテン』も加わったから心の重荷が増えてしまったんだね」
「…………」
「千晴ちゃん。ピッチに立った以上、サッカーに年上や年下……そして女子や男子なんて関係ないの。みんな一人のサッカープレーヤーなんだよ」
「一人の…サッカープレーヤー……」
「そして戦っているのは自分一人じゃない。同じチームの仲間がいるんだよ」
千晴は今まで一人でサッカーをしていたので、チームで戦うことに憧れていた。雷門中サッカー部に入部してホーリーロード優勝を目指して、先輩や同級生と一緒に戦うことは何よりも嬉しかった。