小さくても強し!
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チュン、チュン――……。
「ん~……」
小鳥のさえずりが聞こえて、日差しが部屋に入ってきたことから朝になったのだとわかった。早く起きて朝ご飯の支度をしなきゃ……。
「でもねむい……――ん!?」
起き上がって手を見れば、小さい手が見えた。グーパーと動かしたら確かに自分のモノで、顔や体をペタペタ触ったらいろんな意味で小さい!
「な、なにこれー!?」
「グー……ガー……」
人が慌ててるって最中に、隣の鎧は呑気に寝ている。喋り方も舌っ足らずだし、子供になってるのは間違いない! 服も縮んで記憶まで戻らなかったのは幸いだったな……。とりあえず鎧を起こそう。
「がい、がーい。おきてー」
「ム~……サインくださ~い……」
「おーきーて!」
「俺も…一人前の海賊で…スーパー戦隊に……」
ダメだ、起きない。スーパー戦隊の先輩に会う夢でも見てるな……こうなったら仕方ない。
ピョーン……ドンッ!
「ぎゃおおおぉぉおおっ!!」
大事な部分に飛び乗った。案の定鎧は飛び起きたのでその場からどくと、抑えながら唸っている。非常事態なんだから許して!
ドタドタドタ――……!!
「どうした!?」
「鎧さん!? 瑞貴さん!?」
鎧の悲鳴が聞こえたのか、みんなが集まった。……マーベラスを除いて。
「あら? この女の子は?」
「鎧……まさか誘拐――」
「滅相もありません! って、瑞貴!? 瑞貴どこ!?」
「ここ」
「あっ、いや、君じゃなくて、俺の彼女の……」
「だから! わたしが##NAME6##なんだってば! おきたらちいさくなってたの!」
…………。
「「「「「ええぇぇえええ!?」」」」」
「うるさっ!」
鎧を含め、全員が驚きの声を上げた。
「おー、本物だったみてぇだな。見事にガキになってやがる」
「えっ?」
ジョーとハカセの間から入口を見たら、ニヤニヤと面白そうに笑っていた。今の台詞……犯人はお前かぁ!
どうやら……マーベラスがまた例の薬屋で薬を購入したらしく、昨日の夕食に私の飲み物に混ぜたようだ。ちっとも変化がないからインチキだと思ったが、朝になったらこの通りなので本物と知る。
「あんた人の彼女に何やってくれるんですか!?」
「日頃の仕返し、とでも言っとくか」
「こどもか、あんたは!」
「今ガキなのはお前だろ」
結局朝ご飯はハカセが作ってくれて、服はルカとアイムが選んだのを着ている。ハカセが成分を分析して解毒剤を作ろうとしたけど、前回以上に複雑で地球のものじゃ作れないらしい。
罰としてマーベラスには薬屋に行って解毒剤を買ってもらうことにした。その間に私たちはラウンジでくつろいでいる。
〈おぉ~! ホントに子供になってるね~!〉
「瑞貴さん、髪を結ってさしあげます!」
「ねぇ瑞貴、『ルカお姉ちゃん』、『アイムお姉ちゃん』って言って?」
「ルカおねえちゃん、アイムおねえちゃん?」
「「可愛い/です~!」」
アイムに髪を結ってもらっている間、いきなりルカに言われたから、首を傾げながら言う通りに呼んだらスゴく喜ばれた。あっ、この姿だとツインテールも可愛く見える。さすが子供。
「瑞貴。お前の好きなクッキーを作ったぞ」
「ウサギのぬいぐるみもあるよ!」
「ジョーおにいちゃん、ハカセおにいちゃん、ありがとう!」
「っ!」
「可愛いな~!」
ルカとアイムに伴ってお礼を言いつつ呼んだら、ジョーは口元を抑えて背を向け、ハカセは頭を撫でてくれた。
「ちょっとみなさん! 瑞貴は俺の彼女なんです! ズルいですよー!」
「じゃあ……がいおにいちゃん?」
「っ~~! 可愛い――っ!!」
「きゃっ!」
ズルいって言ったから同じように呼んだら、ギューッと抱きしめられた。少し苦しいけど、大好きな鎧だから嬉しさもある。