失ったカケラ
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――病院を出てからマーベラスはいろんな場所に連れて行った。映画に行ったり、ゲーセンに行ったり、事件が起こったのとは違うカフェでお茶したり、瑞貴の喜ぶことをなんでもしてあげた。
最初は戸惑っていた瑞貴も、次第にマーベラスとの時間を楽しむようになっていたが……時間が経つのは早いもので夜になってしまう。
「ねぇ、もう病院に戻らなきゃ」
「次で最後だ」
マーベラスは瑞貴の手を引いて山に向かう。道中も瑞貴に気遣いながら登ると、柵がある崖まで来た。
「わあ……!」
そこからは夜景が見渡せるだけじゃなく、山の上なだけあって星がよく見えた。まるで幻想的な世界に瑞貴は魅入ってしまう。
「綺麗……」
「瑞貴、こっち向け」
「えっ?」
隣にいたマーベラスは瑞貴を自分に向けさせると……突然片膝を地面に付けて瑞貴を見上げる体制になる。顔を上げなきゃ見えないマーベラスの瞳が下に見えて瑞貴はドキッとした。
「お前は俺のことを知らねぇし、今でも戸惑っているだろう。俺は――お前が笑えるなら別れようと思う」
「!」
それは瑞貴も思っていたことだった。だが、何故かマーベラスから言われると悲しい気持ちに襲われる。
「あのっ!」
「だが、できなかった」
「えっ?」
「俺はお前以外の女なんて考えられねぇ。昔も今もこの先も、俺の女はお前だ!」
マーベラスは片膝を付いたままコートのポケットに手を入れて出すと……そこには正方形の小さな箱があった。まさかと思い瑞貴は驚いたようにマーベラスを見る。
「マーベラス!?」
「例え一生記憶が戻らねぇとしても俺は待ち続ける。悪いが、つき合う前からやり直そうなんてムリだ。欲しいモンはこの手でつかむ……それが海賊ってモンだからな」
マーベラスがフタを開けると、中に赤い宝石が付いた指輪があった。
「俺と結婚してくれ」
マーベラスがそう言った瞬間――フラッシュバックのように瑞貴の頭の中に記憶が流れ込んだ。
――元の世界で見たゴーカイジャーという番組で初めてマーベラスを見たこと…この世界に来た日に仲間になれと言われたこと…初めてキスされたこと…想いを告げられたこと…マーベラスへの気持ちを自覚したこと…両想いになったこと…そして記憶が失った事件のことを。
瑞貴は顔をうつむけたまま何も言わないので、拒絶されたと思ったマーベラスは歯を食いしばって立ち上がった。
「突然悪かったな。忘れてく――」
ドンッ!
忘れてくれ、そう言おうとしたマーベラスの胸に瑞貴は勢いよく抱きついた。突然の衝撃にマーベラスは一歩下がったものの驚きながら受け止める。
「瑞貴?」
「ごめん……忘れてごめんね……!」
「瑞貴! お前、記憶が……!?」
「うん…全部思い出した……。マーベラスのことを忘れるなんて彼女失格だよね……」
「バーカ。気を失う寸前まで俺を想う女なんてお前くらいだ。……俺こそごめんな。そして助けてくれて、思い出してくれてサンキュ。……俺はずっとお前の優しさに甘えていた。これからはお前が好きなとこも行きたいとこも全部付き合ってやる」
「そんなのたまにでいいの! 俺様じゃないマーベラスなんて、マーベラスじゃないから!」
「ったく、なんだよそれ」
マーベラスはギュッと強く瑞貴を抱きしめて、瑞貴もマーベラスを抱きしめ返す。今まで離れていた分、心まで繋がるように強く。
しかしそれでは足りないのか、マーベラスは瑞貴にキスをすると、瑞貴は抵抗することもなく受け入れた。
「……で、さっきの話はどうなんだ」
「こんなときにそれ?」
「当たり前だ。俺は答えを聞いてねぇぞ」
「そんなの決まってるじゃん! ――私こそマーベラスのお嫁さんにしてください!」
「言ったな。もう二度と離す気はねぇぞ」
「望むところ!」
二人は一度離れ、マーベラスは瑞貴の左手の薬指に指輪を付ける。当然ぴったりだ。そして誓いのようにキスをする。
「ザンギャックを壊滅したら式を挙げてくれる?」
「あ? 俺は今でもいいんだぜ」
「プロポーズして即結婚式かい!?」
説得の故、ザンギャック本星を壊滅させてから結婚式を挙げることにした。
――そしてみんなに瑞貴が記憶を戻ったことを報告したら盛大に喜んでくれた。だが、マーベラスと婚約したと報告したら不穏な空気が漂い、全員がマーベラスに襲い掛かったとか。
あとがき→
最初は戸惑っていた瑞貴も、次第にマーベラスとの時間を楽しむようになっていたが……時間が経つのは早いもので夜になってしまう。
「ねぇ、もう病院に戻らなきゃ」
「次で最後だ」
マーベラスは瑞貴の手を引いて山に向かう。道中も瑞貴に気遣いながら登ると、柵がある崖まで来た。
「わあ……!」
そこからは夜景が見渡せるだけじゃなく、山の上なだけあって星がよく見えた。まるで幻想的な世界に瑞貴は魅入ってしまう。
「綺麗……」
「瑞貴、こっち向け」
「えっ?」
隣にいたマーベラスは瑞貴を自分に向けさせると……突然片膝を地面に付けて瑞貴を見上げる体制になる。顔を上げなきゃ見えないマーベラスの瞳が下に見えて瑞貴はドキッとした。
「お前は俺のことを知らねぇし、今でも戸惑っているだろう。俺は――お前が笑えるなら別れようと思う」
「!」
それは瑞貴も思っていたことだった。だが、何故かマーベラスから言われると悲しい気持ちに襲われる。
「あのっ!」
「だが、できなかった」
「えっ?」
「俺はお前以外の女なんて考えられねぇ。昔も今もこの先も、俺の女はお前だ!」
マーベラスは片膝を付いたままコートのポケットに手を入れて出すと……そこには正方形の小さな箱があった。まさかと思い瑞貴は驚いたようにマーベラスを見る。
「マーベラス!?」
「例え一生記憶が戻らねぇとしても俺は待ち続ける。悪いが、つき合う前からやり直そうなんてムリだ。欲しいモンはこの手でつかむ……それが海賊ってモンだからな」
マーベラスがフタを開けると、中に赤い宝石が付いた指輪があった。
「俺と結婚してくれ」
マーベラスがそう言った瞬間――フラッシュバックのように瑞貴の頭の中に記憶が流れ込んだ。
――元の世界で見たゴーカイジャーという番組で初めてマーベラスを見たこと…この世界に来た日に仲間になれと言われたこと…初めてキスされたこと…想いを告げられたこと…マーベラスへの気持ちを自覚したこと…両想いになったこと…そして記憶が失った事件のことを。
瑞貴は顔をうつむけたまま何も言わないので、拒絶されたと思ったマーベラスは歯を食いしばって立ち上がった。
「突然悪かったな。忘れてく――」
ドンッ!
忘れてくれ、そう言おうとしたマーベラスの胸に瑞貴は勢いよく抱きついた。突然の衝撃にマーベラスは一歩下がったものの驚きながら受け止める。
「瑞貴?」
「ごめん……忘れてごめんね……!」
「瑞貴! お前、記憶が……!?」
「うん…全部思い出した……。マーベラスのことを忘れるなんて彼女失格だよね……」
「バーカ。気を失う寸前まで俺を想う女なんてお前くらいだ。……俺こそごめんな。そして助けてくれて、思い出してくれてサンキュ。……俺はずっとお前の優しさに甘えていた。これからはお前が好きなとこも行きたいとこも全部付き合ってやる」
「そんなのたまにでいいの! 俺様じゃないマーベラスなんて、マーベラスじゃないから!」
「ったく、なんだよそれ」
マーベラスはギュッと強く瑞貴を抱きしめて、瑞貴もマーベラスを抱きしめ返す。今まで離れていた分、心まで繋がるように強く。
しかしそれでは足りないのか、マーベラスは瑞貴にキスをすると、瑞貴は抵抗することもなく受け入れた。
「……で、さっきの話はどうなんだ」
「こんなときにそれ?」
「当たり前だ。俺は答えを聞いてねぇぞ」
「そんなの決まってるじゃん! ――私こそマーベラスのお嫁さんにしてください!」
「言ったな。もう二度と離す気はねぇぞ」
「望むところ!」
二人は一度離れ、マーベラスは瑞貴の左手の薬指に指輪を付ける。当然ぴったりだ。そして誓いのようにキスをする。
「ザンギャックを壊滅したら式を挙げてくれる?」
「あ? 俺は今でもいいんだぜ」
「プロポーズして即結婚式かい!?」
説得の故、ザンギャック本星を壊滅させてから結婚式を挙げることにした。
――そしてみんなに瑞貴が記憶を戻ったことを報告したら盛大に喜んでくれた。だが、マーベラスと婚約したと報告したら不穏な空気が漂い、全員がマーベラスに襲い掛かったとか。
あとがき→