失ったカケラ
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「瑞貴! この野郎!」
「ぐおっ!」
マーベラスは撃った強盗を殴って気を失わさせ、瑞貴に駆け寄って抱き上げる。
「おい瑞貴!! しっかりしろ!! おい!!」
瑞貴は目を閉じたまま返事をしない。手に伝わる生暖かい血がマーベラスの手に伝わるだけだ。
それからは周りの人々の誰かが呼んだのか、警察と救急車が来た。そのサイレンの音でさえ、マーベラスには遠く聞こえた……。
☆☆☆☆☆
瑞貴は現場から一番近くの総合病院に運ばれ、すぐに手術室に入った。警察の事情聴取を振り切ったマーベラスは手術室の前で手術中のランプを見ながら立ち尽くしている。
「「「「「〈マーベラス/さん!!〉」」」」」
「お前ら……」
マーベラスから連絡を受けたジョー、ルカ、アイム、ハカセ、鎧、ナビィ。すぐにルカとアイムはマーベラスに詰め寄る。
「マーベラス! 瑞貴は!? どうしてこうなったの!?」
「瑞貴さんは大丈夫なんですか!?」
「実は……」
マーベラスは事の成り行きを全て話した。……強盗団と遭遇したこと、瑞貴は自分をかばって強盗に撃たれたこと、そして弾の位置が心臓の近くにあるので命の危険があると医者に言われたこと。
話を進む度にみんなの表情は悪くなり、先ほどのマーベラスと同じように手術中のランプを見上げた。
「瑞貴……」
「嫌…嫌よ!」
「お願い助かって……」
「うぅ……」
「神様仏様お医者様! 瑞貴さんを助けてください!」
〈助からなきゃオイラ承知しないぞ!〉
手術室に向かって叫ぶジョーたちのうしろで、マーベラスは自分の両手を見つめる。もともと赤かったコートの袖が血で赤黒くなっている。瑞貴の血に触れたという現実の証拠だ。
(俺が…俺があの攻撃に気づいていれば……!)
悔しさのあまりマーベラスは拳を爪が食い込むほど力強く握った。
すると手術中のランプが消え、それに全員が反応すると扉が開いた。中から一人の医者が出てくるとマスクを外して微笑む。
「もう大丈夫です。手術は無事に成功しました」
そう告げられると、全員の緊張が一気に解けて体の力が抜ける。
「ただ、重傷なのでしばらくは安静のため面会謝絶です。詳しい話をするため、どなたかこちらにいらしてください」
「……ハカセ、頼む」
「あっ、うん」
マーベラスはハカセに頼み、医者はハカセを診察室に連れて行った。自分よりハカセが適任だと思ったのだろう。
――その日の夜、瑞貴の状態をハカセが全員に報告したが、マーベラスにはずっと上の空だった。
☆☆☆☆☆
数日後――病院から面会の許可が出たので全員すぐに向かった。瑞貴の名前がプレートに書かれている病室の前に着くと、一気に緊張が走る。
「……じゃ、行くよ?」
ルカが確認すると全員頷いた。ただ、マーベラスだけはみんなの一番うしろで浮かない顔でいる。
ムリもない……自分のせいで撃たれたも同然だからどんな顔して会えばいいのかわからないのだろう。
コンコン。
「どうぞ」
「「「「「「〈!〉」」」」」」
中から普段と同じ瑞貴の声が聞こえたので、ルカがすぐに開けると……リクライニング式のベッドを起こして背を預けている笑顔の瑞貴が見えた。
「みんな! 来てくれたんだ!」
「「「「「〈瑞貴/さん!!〉」」」」」
マーベラス以外は感極まって瑞貴の元へ駆け寄る。ハカセと鎧は涙を流し、ジョーは泣くのを堪えながらも微笑み、ルカとアイムとナビィは傷口に支障がないように抱きついた。瑞貴も嬉しそうに笑っている。
「ぐおっ!」
マーベラスは撃った強盗を殴って気を失わさせ、瑞貴に駆け寄って抱き上げる。
「おい瑞貴!! しっかりしろ!! おい!!」
瑞貴は目を閉じたまま返事をしない。手に伝わる生暖かい血がマーベラスの手に伝わるだけだ。
それからは周りの人々の誰かが呼んだのか、警察と救急車が来た。そのサイレンの音でさえ、マーベラスには遠く聞こえた……。
☆☆☆☆☆
瑞貴は現場から一番近くの総合病院に運ばれ、すぐに手術室に入った。警察の事情聴取を振り切ったマーベラスは手術室の前で手術中のランプを見ながら立ち尽くしている。
「「「「「〈マーベラス/さん!!〉」」」」」
「お前ら……」
マーベラスから連絡を受けたジョー、ルカ、アイム、ハカセ、鎧、ナビィ。すぐにルカとアイムはマーベラスに詰め寄る。
「マーベラス! 瑞貴は!? どうしてこうなったの!?」
「瑞貴さんは大丈夫なんですか!?」
「実は……」
マーベラスは事の成り行きを全て話した。……強盗団と遭遇したこと、瑞貴は自分をかばって強盗に撃たれたこと、そして弾の位置が心臓の近くにあるので命の危険があると医者に言われたこと。
話を進む度にみんなの表情は悪くなり、先ほどのマーベラスと同じように手術中のランプを見上げた。
「瑞貴……」
「嫌…嫌よ!」
「お願い助かって……」
「うぅ……」
「神様仏様お医者様! 瑞貴さんを助けてください!」
〈助からなきゃオイラ承知しないぞ!〉
手術室に向かって叫ぶジョーたちのうしろで、マーベラスは自分の両手を見つめる。もともと赤かったコートの袖が血で赤黒くなっている。瑞貴の血に触れたという現実の証拠だ。
(俺が…俺があの攻撃に気づいていれば……!)
悔しさのあまりマーベラスは拳を爪が食い込むほど力強く握った。
すると手術中のランプが消え、それに全員が反応すると扉が開いた。中から一人の医者が出てくるとマスクを外して微笑む。
「もう大丈夫です。手術は無事に成功しました」
そう告げられると、全員の緊張が一気に解けて体の力が抜ける。
「ただ、重傷なのでしばらくは安静のため面会謝絶です。詳しい話をするため、どなたかこちらにいらしてください」
「……ハカセ、頼む」
「あっ、うん」
マーベラスはハカセに頼み、医者はハカセを診察室に連れて行った。自分よりハカセが適任だと思ったのだろう。
――その日の夜、瑞貴の状態をハカセが全員に報告したが、マーベラスにはずっと上の空だった。
☆☆☆☆☆
数日後――病院から面会の許可が出たので全員すぐに向かった。瑞貴の名前がプレートに書かれている病室の前に着くと、一気に緊張が走る。
「……じゃ、行くよ?」
ルカが確認すると全員頷いた。ただ、マーベラスだけはみんなの一番うしろで浮かない顔でいる。
ムリもない……自分のせいで撃たれたも同然だからどんな顔して会えばいいのかわからないのだろう。
コンコン。
「どうぞ」
「「「「「「〈!〉」」」」」」
中から普段と同じ瑞貴の声が聞こえたので、ルカがすぐに開けると……リクライニング式のベッドを起こして背を預けている笑顔の瑞貴が見えた。
「みんな! 来てくれたんだ!」
「「「「「〈瑞貴/さん!!〉」」」」」
マーベラス以外は感極まって瑞貴の元へ駆け寄る。ハカセと鎧は涙を流し、ジョーは泣くのを堪えながらも微笑み、ルカとアイムとナビィは傷口に支障がないように抱きついた。瑞貴も嬉しそうに笑っている。