天然コンビと出歯亀隊
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「遊園地?」
エイリア学園との戦いも終わって一ヶ月。瑞貴は家に遊びに来たシンの言葉に首を傾げた。
「うん。僕の会社が経営している新しい遊園地に招待したいんだ。結構評判だから楽しめると思うよ」
これチケットね、とシンは封筒を瑞貴に渡した。中を見ると『男女ペアチケット』と書かれている。
「今度の日曜日が期限だからね。部活も休みだし、せっかくだからサッカー部の男子と行っておいで」
「なぜ確定なんだ」
「あそこカップルサービスもしているからさ、食事とか色々安くなるよ」
……というわけで、シンになんだかんだ言って押しつけられた。
一之瀬を誘うのもよかったが、瑞貴は明日に秋か夏未に譲ろうと思った。他の部員から色恋沙汰は聞かないし、円堂と行けばデートになるから。
☆☆☆☆☆
「ごめん瑞貴ちゃん。その日、家族と出かける用事があるから」
「私も理事長代理の仕事があるの。ごめんなさいね」
秋にも夏未にも断られ、瑞貴はどうしようかと悩む。
「じゃあ、春奈ちゃんにでもあげようかな……。有人と行けばいいし」
「何がだ?」
「みぎゃ!?」
瑞貴はいきなり話しかけられたので驚いた。振り向くと、そこには申し訳なさそうな顔をした円堂がいる。
「ゴ、ゴメン! 驚かせたみたいだな」
「あっ、気にしなくていいよ守。それよりどうしたの?」
「瑞貴が悩んでいたみたいだったから……。それ、なんだ?」
円堂は瑞貴の持っている封筒に指差す。瑞貴は「ああ」と言って中のチケットを取り出した。
「シンからもらったの。それでマネージャーの誰かにあげようかなあって」
「へぇ~。瑞貴は日曜日、予定あるのか?」
「いや特に――」
「じゃあさ、俺と行こうぜ!」
「えぇっ!?」
突然の円堂の提案に、瑞貴は思わず声を上げてしまった。
「ダメか?」
眉を下げて首を傾げる円堂は、まるで子犬みたいだったので、瑞貴は思わずときめいた。
「ぜ、全然ダメじゃないよ! 守がいいなら……」
「じゃ、決まりだな!」
今度はニカッと笑う姿にときめいた。天然は怖い、瑞貴は改めてそう思った。
「キャ、キャプテンと瑞貴先輩がデート……!?」
……その光景を物陰から見ていた春奈は、二人より早く部室に向かった。
エイリア学園との戦いも終わって一ヶ月。瑞貴は家に遊びに来たシンの言葉に首を傾げた。
「うん。僕の会社が経営している新しい遊園地に招待したいんだ。結構評判だから楽しめると思うよ」
これチケットね、とシンは封筒を瑞貴に渡した。中を見ると『男女ペアチケット』と書かれている。
「今度の日曜日が期限だからね。部活も休みだし、せっかくだからサッカー部の男子と行っておいで」
「なぜ確定なんだ」
「あそこカップルサービスもしているからさ、食事とか色々安くなるよ」
……というわけで、シンになんだかんだ言って押しつけられた。
一之瀬を誘うのもよかったが、瑞貴は明日に秋か夏未に譲ろうと思った。他の部員から色恋沙汰は聞かないし、円堂と行けばデートになるから。
☆☆☆☆☆
「ごめん瑞貴ちゃん。その日、家族と出かける用事があるから」
「私も理事長代理の仕事があるの。ごめんなさいね」
秋にも夏未にも断られ、瑞貴はどうしようかと悩む。
「じゃあ、春奈ちゃんにでもあげようかな……。有人と行けばいいし」
「何がだ?」
「みぎゃ!?」
瑞貴はいきなり話しかけられたので驚いた。振り向くと、そこには申し訳なさそうな顔をした円堂がいる。
「ゴ、ゴメン! 驚かせたみたいだな」
「あっ、気にしなくていいよ守。それよりどうしたの?」
「瑞貴が悩んでいたみたいだったから……。それ、なんだ?」
円堂は瑞貴の持っている封筒に指差す。瑞貴は「ああ」と言って中のチケットを取り出した。
「シンからもらったの。それでマネージャーの誰かにあげようかなあって」
「へぇ~。瑞貴は日曜日、予定あるのか?」
「いや特に――」
「じゃあさ、俺と行こうぜ!」
「えぇっ!?」
突然の円堂の提案に、瑞貴は思わず声を上げてしまった。
「ダメか?」
眉を下げて首を傾げる円堂は、まるで子犬みたいだったので、瑞貴は思わずときめいた。
「ぜ、全然ダメじゃないよ! 守がいいなら……」
「じゃ、決まりだな!」
今度はニカッと笑う姿にときめいた。天然は怖い、瑞貴は改めてそう思った。
「キャ、キャプテンと瑞貴先輩がデート……!?」
……その光景を物陰から見ていた春奈は、二人より早く部室に向かった。