イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W
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「みんな止めるぞ!」
「「「「「はい/オウッ!」」」」」
そしてまた一機が加勢しに来てくれた。その正体はデジトニアスⅡ――サンのLBXだ。またも同志が相手側にいるのでフランは驚かずにいられない。
「サン……あなたまで!?」
「姉さんに、これ以上失ってほしくないんだ!」
サンもアスタもフランを裏切ったわけじゃない。これ以上傷つけたくないため、失ってほしくないため、守るために止めようとしている。
「ゴッドハンドとLBXの光が……!」
「一つに……!」
LBXから流れ込んでいる光がゴッドハンドWに流れ込んで輝きを増しているのを、葵と瑞貴たちはしっかり目にしていた。サッカーとLBX、二つの力が一つになったのだ。
「これが気持ちをぶつけ合う、勇気によって生まれた絆の力!」
天馬が一歩踏み出すと、ゴッドハンドWがカオスメテオを押し始めた。
「うおおぉぉおおお!」
「「「「「俺/僕/私/ウチたちはあきらめない! 全部受け止めるんだ――っ!!」」」」」
ゴッドハンドはフランの球体を手にすると、優しく包み込み始めた。何もかもを受け止めるという彼らの力が、フランの脳裏に一緒にいた時間を思い出させる。
『何かあったら、いつでも頼って来ていいからね』
『スッゴいよ、フラン! サッカーもきっと喜んでる!』
『フランさんは花が好きなんですね』
「これも……戦い……」
温かい光に包まれたフランは、まるで浄化するように元の姿に戻っていく。そしてゴッドハンドはそっと開いてフランをみんなの前に現すと消えていった。
ボールは足元に転がったので天馬はそれを拾い、フランもゆっくり降り立つと膝を崩して地に手を置いた。そして暗雲を覆っていた空は雲の隙間から光をスタジアムに差し込んでいく。
「アスタ……サン……。これが…この『戦い』で生まれた『絆』なのね……」
フランは前に片足を付いたアスタとサン、そしてそのうしろにいる天馬や剣城や神童たちに顔を向けた。
「そうだよ」
「憎しみ合う争いからは本当の勇気は生まれない」
「勇気を出してぶつかり合えば、見えてくるものは変わる」
「俺たちもそうだった」
「勇気……」
「勇気や絆――それがあればきっと、未来だって変えられます!」
「未来を……!」
続くバンとヒロの言葉でフランは瞳を揺らし、顔をうつむけた。
「ごめんなさい……。私に…気づかせてくれたんだね……」
「でも、違うんだよ」
「そう、違う。僕たちが気づかせたんじゃない。姉さんの意志さ」
「!」
フランは脳裏に過去を思い出した。
反物質爆弾がフランのいた世界を消し去ったあの日、研究所内で生き延びたフランが見つけたのはサンとアスタ。しかし彼らはその日に命を落としていたのだ。今、目の前で立ち上がった二人は本物ではない――。
「あなたたちは……」
「これで俺たちは……」
「もう必要はなさそうだね……」
「待って、どういうこと……!?」
「俺たちはフランが呼び寄せた幻。君が君のままでいるための」
「そうだった……。私、忘れてた……ううん、忘れてたんじゃない。認めたくなかったんだ……。自分が一人ぼっちになったこと……絶対に認められなかった……」
フランは大切な友を失ったのを認めたくなくて、一人ぼっちになったのが認めたくなくて、いつしか二人の幻を作り出していたのだ。
サンとアスタはフランが目の前の真実を受け入れ、乗り越えようとしているので自分たちの役目は終わったのだと姿が透き通っていく。フランは目に浮かべた涙をそっと拭って微笑んだ。
「私、やっと受け止められる……自分が一人ぼっちだったってこと」
「僕たちは、姉さんと別れてからずっとこの日を待っていたのかもね」
「こんな気持ちのいい仲間たちに出会えたからこそ、元の優しいフランが戻ってきてくれたのかな」
科学者たちの実験を受け続けても、サンとアスタが乗り越えて来たのはフランの存在があったからだ。フランが励まして優しく手を差し出してくれたから、この二人はフランのそばにずっといようと誓ったのだ。
それも今日で終わり……二人はついに光の粒になって消えていった。
「サン……アスタ……」
「――フラン」
前に出たのは天馬とヒロとバン。そして他のみんなも穏やかな表情を浮かべていた。
「今の君はもう、一人じゃないよ」
「私を…許してくれるの……?」
フランが問うと、みんな深く頷いた。フランに対する憎しみも何もない、自分たちは新しい仲間――『フラン』という存在に出会えたのだから。
「全て……終わったのね……」
涙を浮かべながらも立ち上がったフランは両手を広げた。
するとフラウ・ア・ノートリアスが光り始めて消えていき、その中心にいる光の玉がゆっくりとフィールドに降りてきた。同時に光が消えて、中から現れた瑞貴も淡い光を解き放つと大人になった。
「「「瑞貴さん!」」」
「天馬、バンくん、ヒロくん、みんな、よくやってくれたね」
一人一人に顔を向けた瑞貴は微笑むと、今度はフランに体を向けてそっと抱きしめた。フランは目を見開いたが、全てを受け入れた今は心地よくて仕方なかった。
「フランちゃんも、がんばったね。その気持ちがあれば、どんな未来だって乗り越えていけるよ」
「ありがとう……ございます……!」
フランが瑞貴を仲間に従っていたのは、このぬくもりがほしかったからかもしれない。ゴッドハンドWのように温かく全てを包み込んでくれる、優しい心を持つ彼女がそばにいれば何かが変わるかもしれないと。
すると空が艶やかに光り、降り注ぐたくさんの光の粒が花びらとなってきた。瑞貴から離れたフランはその内の一枚を手に取ると、笑顔で天馬やバンやヒロたちと向き合う。
「あなたたちに出会えてよかった……」
「俺たちも、未来に伝えるよ」
「ここにいる、みんなの願いを」
「フランさんの好きな花が、たくさん咲く未来になるように!」
「ありがとう……! さようなら……!」
同じように光となって消えたフランは、最後にとてもいい笑顔だった。きっと元の世界に戻ったのだろう。光になるのはこちらも同じなので、バンやヒロや天馬たちはお互いに顔を向ける。
「天馬、お別れだ」
「いつかまた、会えるといいですね」
「今度会うときは、サッカーを一緒にやろうね!」
「ああ! LBXも!」
ボールとCCMをそれぞれ向ける三人。とうとうお別れなのだと実感して行く。
「「瑞貴さん!」」
「ん?」
瑞貴を呼んだのはアスカとジェシカで、二人は瑞貴を真っ直ぐに見て言う。
「今度はサッカー教えてくれよな!」
「私たち、まだやってなかったもんね!」
「うん。やろうね!」
新しい教え子ができたと瑞貴は思った。天馬たちがフランを許したように、瑞貴もまた二人を許したのだ。
「ジンくん……ありがとう……」
瑞貴は彼が自分に話しかけてきたとき疑っているのだとわかった。それでも相談に乗ってくれて、言葉をかけてくれて、不安でたまらなかった心には救いとなっていた。今は本当に自分の幸せを願っているとわかり、瑞貴も優しく微笑んだ。
「瑞貴さん、幸せに……」
そしてジンもまた、子供の姿と重なった瑞貴に微笑みを浮かべる。……淡い恋心に終止符を打って。
「サッカー」
「「LBX」」
「やろうぜ!」
最後に誓いの言葉をして二つのチームはそれぞれの世界に帰り、元の日常に戻るのだった。
☆☆☆☆☆
全ての世界が元通りになり、イナズマレジェンドジャパン対新生イナズマジャパンの試合は大成功で終わった。そのあとはそれぞれの日常に戻っているが、天馬や瑞貴たちはもちろん消滅に対抗した円堂たちは事件の記憶がある。そして次元を超えた出会いも。
――とある休日の朝、瑞貴が花壇にある花に水をあげていると円堂がヒョコッと横から顔を出した。
「綺麗に咲いたな」
「うん。まだ蕾のもあるけど、近い内にきっと咲くよ」
花壇はもともとあり瑞貴も大切に育ててきたが、フランは花が好きだと思いだすとより一層大事にしたくなる。彼女の好きな花が未来でもいっぱい咲くように願いも込めて。
すると円堂は瑞貴をうしろからギュッと抱きしめた。急なことなので思わず瑞貴は驚くが、抵抗することなくそっと腕に手を当てる。
「もう当たり前になっていた幸せも、失いかけたんだよな……」
「守……」
「お前たちを守ったことに後悔はしていない。でも、あんな形で全てを失うのは、もうこりごりだ」
「失っても、また取り戻せるよ。天馬やバンくんたちがそれを教えてくれたんだから……」
風が吹くと二人は透き通るような青空を見上げた。その先にいるかもしれない、次元を超えた大切な友達を思い浮かべて。
☆☆☆☆☆
自分の世界に帰ったフランは砂漠の光景に一人で立っていた。だがこれも受け入れようと、前に進もうと仲間たちに誓った。
「フラン」
「!」
「お帰り、姉さん」
振り向くとアスタとサンがそこにいた。幻ではなく本物の彼らが。
「アスタ……! サン……!」
また会えると思わず涙を浮かべたが、それを拭ったフランは再び前を見ると信じられない光景が目に映った。砂漠が一面中花畑に変わり、奥には自分たちがよく知る街がある。この戦いで天馬やバンたちが未来に伝えてくれたおかげなのか、歴史が変わった。
そして自分たちを呼んでいるかのように、それぞれの家族が待っている。
フランもまた顔の汚れを拭い、とびっきりの笑顔を浮かべるのだった――。
あとがき→
「「「「「はい/オウッ!」」」」」
そしてまた一機が加勢しに来てくれた。その正体はデジトニアスⅡ――サンのLBXだ。またも同志が相手側にいるのでフランは驚かずにいられない。
「サン……あなたまで!?」
「姉さんに、これ以上失ってほしくないんだ!」
サンもアスタもフランを裏切ったわけじゃない。これ以上傷つけたくないため、失ってほしくないため、守るために止めようとしている。
「ゴッドハンドとLBXの光が……!」
「一つに……!」
LBXから流れ込んでいる光がゴッドハンドWに流れ込んで輝きを増しているのを、葵と瑞貴たちはしっかり目にしていた。サッカーとLBX、二つの力が一つになったのだ。
「これが気持ちをぶつけ合う、勇気によって生まれた絆の力!」
天馬が一歩踏み出すと、ゴッドハンドWがカオスメテオを押し始めた。
「うおおぉぉおおお!」
「「「「「俺/僕/私/ウチたちはあきらめない! 全部受け止めるんだ――っ!!」」」」」
ゴッドハンドはフランの球体を手にすると、優しく包み込み始めた。何もかもを受け止めるという彼らの力が、フランの脳裏に一緒にいた時間を思い出させる。
『何かあったら、いつでも頼って来ていいからね』
『スッゴいよ、フラン! サッカーもきっと喜んでる!』
『フランさんは花が好きなんですね』
「これも……戦い……」
温かい光に包まれたフランは、まるで浄化するように元の姿に戻っていく。そしてゴッドハンドはそっと開いてフランをみんなの前に現すと消えていった。
ボールは足元に転がったので天馬はそれを拾い、フランもゆっくり降り立つと膝を崩して地に手を置いた。そして暗雲を覆っていた空は雲の隙間から光をスタジアムに差し込んでいく。
「アスタ……サン……。これが…この『戦い』で生まれた『絆』なのね……」
フランは前に片足を付いたアスタとサン、そしてそのうしろにいる天馬や剣城や神童たちに顔を向けた。
「そうだよ」
「憎しみ合う争いからは本当の勇気は生まれない」
「勇気を出してぶつかり合えば、見えてくるものは変わる」
「俺たちもそうだった」
「勇気……」
「勇気や絆――それがあればきっと、未来だって変えられます!」
「未来を……!」
続くバンとヒロの言葉でフランは瞳を揺らし、顔をうつむけた。
「ごめんなさい……。私に…気づかせてくれたんだね……」
「でも、違うんだよ」
「そう、違う。僕たちが気づかせたんじゃない。姉さんの意志さ」
「!」
フランは脳裏に過去を思い出した。
反物質爆弾がフランのいた世界を消し去ったあの日、研究所内で生き延びたフランが見つけたのはサンとアスタ。しかし彼らはその日に命を落としていたのだ。今、目の前で立ち上がった二人は本物ではない――。
「あなたたちは……」
「これで俺たちは……」
「もう必要はなさそうだね……」
「待って、どういうこと……!?」
「俺たちはフランが呼び寄せた幻。君が君のままでいるための」
「そうだった……。私、忘れてた……ううん、忘れてたんじゃない。認めたくなかったんだ……。自分が一人ぼっちになったこと……絶対に認められなかった……」
フランは大切な友を失ったのを認めたくなくて、一人ぼっちになったのが認めたくなくて、いつしか二人の幻を作り出していたのだ。
サンとアスタはフランが目の前の真実を受け入れ、乗り越えようとしているので自分たちの役目は終わったのだと姿が透き通っていく。フランは目に浮かべた涙をそっと拭って微笑んだ。
「私、やっと受け止められる……自分が一人ぼっちだったってこと」
「僕たちは、姉さんと別れてからずっとこの日を待っていたのかもね」
「こんな気持ちのいい仲間たちに出会えたからこそ、元の優しいフランが戻ってきてくれたのかな」
科学者たちの実験を受け続けても、サンとアスタが乗り越えて来たのはフランの存在があったからだ。フランが励まして優しく手を差し出してくれたから、この二人はフランのそばにずっといようと誓ったのだ。
それも今日で終わり……二人はついに光の粒になって消えていった。
「サン……アスタ……」
「――フラン」
前に出たのは天馬とヒロとバン。そして他のみんなも穏やかな表情を浮かべていた。
「今の君はもう、一人じゃないよ」
「私を…許してくれるの……?」
フランが問うと、みんな深く頷いた。フランに対する憎しみも何もない、自分たちは新しい仲間――『フラン』という存在に出会えたのだから。
「全て……終わったのね……」
涙を浮かべながらも立ち上がったフランは両手を広げた。
するとフラウ・ア・ノートリアスが光り始めて消えていき、その中心にいる光の玉がゆっくりとフィールドに降りてきた。同時に光が消えて、中から現れた瑞貴も淡い光を解き放つと大人になった。
「「「瑞貴さん!」」」
「天馬、バンくん、ヒロくん、みんな、よくやってくれたね」
一人一人に顔を向けた瑞貴は微笑むと、今度はフランに体を向けてそっと抱きしめた。フランは目を見開いたが、全てを受け入れた今は心地よくて仕方なかった。
「フランちゃんも、がんばったね。その気持ちがあれば、どんな未来だって乗り越えていけるよ」
「ありがとう……ございます……!」
フランが瑞貴を仲間に従っていたのは、このぬくもりがほしかったからかもしれない。ゴッドハンドWのように温かく全てを包み込んでくれる、優しい心を持つ彼女がそばにいれば何かが変わるかもしれないと。
すると空が艶やかに光り、降り注ぐたくさんの光の粒が花びらとなってきた。瑞貴から離れたフランはその内の一枚を手に取ると、笑顔で天馬やバンやヒロたちと向き合う。
「あなたたちに出会えてよかった……」
「俺たちも、未来に伝えるよ」
「ここにいる、みんなの願いを」
「フランさんの好きな花が、たくさん咲く未来になるように!」
「ありがとう……! さようなら……!」
同じように光となって消えたフランは、最後にとてもいい笑顔だった。きっと元の世界に戻ったのだろう。光になるのはこちらも同じなので、バンやヒロや天馬たちはお互いに顔を向ける。
「天馬、お別れだ」
「いつかまた、会えるといいですね」
「今度会うときは、サッカーを一緒にやろうね!」
「ああ! LBXも!」
ボールとCCMをそれぞれ向ける三人。とうとうお別れなのだと実感して行く。
「「瑞貴さん!」」
「ん?」
瑞貴を呼んだのはアスカとジェシカで、二人は瑞貴を真っ直ぐに見て言う。
「今度はサッカー教えてくれよな!」
「私たち、まだやってなかったもんね!」
「うん。やろうね!」
新しい教え子ができたと瑞貴は思った。天馬たちがフランを許したように、瑞貴もまた二人を許したのだ。
「ジンくん……ありがとう……」
瑞貴は彼が自分に話しかけてきたとき疑っているのだとわかった。それでも相談に乗ってくれて、言葉をかけてくれて、不安でたまらなかった心には救いとなっていた。今は本当に自分の幸せを願っているとわかり、瑞貴も優しく微笑んだ。
「瑞貴さん、幸せに……」
そしてジンもまた、子供の姿と重なった瑞貴に微笑みを浮かべる。……淡い恋心に終止符を打って。
「サッカー」
「「LBX」」
「やろうぜ!」
最後に誓いの言葉をして二つのチームはそれぞれの世界に帰り、元の日常に戻るのだった。
☆☆☆☆☆
全ての世界が元通りになり、イナズマレジェンドジャパン対新生イナズマジャパンの試合は大成功で終わった。そのあとはそれぞれの日常に戻っているが、天馬や瑞貴たちはもちろん消滅に対抗した円堂たちは事件の記憶がある。そして次元を超えた出会いも。
――とある休日の朝、瑞貴が花壇にある花に水をあげていると円堂がヒョコッと横から顔を出した。
「綺麗に咲いたな」
「うん。まだ蕾のもあるけど、近い内にきっと咲くよ」
花壇はもともとあり瑞貴も大切に育ててきたが、フランは花が好きだと思いだすとより一層大事にしたくなる。彼女の好きな花が未来でもいっぱい咲くように願いも込めて。
すると円堂は瑞貴をうしろからギュッと抱きしめた。急なことなので思わず瑞貴は驚くが、抵抗することなくそっと腕に手を当てる。
「もう当たり前になっていた幸せも、失いかけたんだよな……」
「守……」
「お前たちを守ったことに後悔はしていない。でも、あんな形で全てを失うのは、もうこりごりだ」
「失っても、また取り戻せるよ。天馬やバンくんたちがそれを教えてくれたんだから……」
風が吹くと二人は透き通るような青空を見上げた。その先にいるかもしれない、次元を超えた大切な友達を思い浮かべて。
☆☆☆☆☆
自分の世界に帰ったフランは砂漠の光景に一人で立っていた。だがこれも受け入れようと、前に進もうと仲間たちに誓った。
「フラン」
「!」
「お帰り、姉さん」
振り向くとアスタとサンがそこにいた。幻ではなく本物の彼らが。
「アスタ……! サン……!」
また会えると思わず涙を浮かべたが、それを拭ったフランは再び前を見ると信じられない光景が目に映った。砂漠が一面中花畑に変わり、奥には自分たちがよく知る街がある。この戦いで天馬やバンたちが未来に伝えてくれたおかげなのか、歴史が変わった。
そして自分たちを呼んでいるかのように、それぞれの家族が待っている。
フランもまた顔の汚れを拭い、とびっきりの笑顔を浮かべるのだった――。
あとがき→