イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W
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「カズやアミもお前たちが!」
「消したが」
「それが何か?」
「世界中をこんなにして、いったい何がしたいのよ!」
バンが声を荒げるもアスタもサンも飄々としている。ランは彼らの目的はなんなんのかを問いかけると、目を閉じていたフランは開けながら静かに言う。
「私たちはこの世界に不必要なモノを消す……――絶対!」
「何故今まで消さなかった?」
「……『消さなかった』んじゃない、『消せなかった』!」
「えっ!?」
自分たちを消すチャンスはいくらでもあっただろうにと思うジンだが、剣城は今まで無事だった理由を言うと天馬も驚いた。それに正解というようにフランは笑う。
「なかなかかしこいじゃない。そう、今はできない。でも、あなたたちが戦いに敗れ絶望したとき、私の力を拒むことはできなくなる」
「そうか! だからLBXを破壊されたカズとアミは……!」
自分の大事なLBXが破壊されて絶望を感じないわけがない。だからカズヤとアミは消えてしまったのだとバンは理解した。友達になれたと思っていた天馬は悲しみが大きい。
「フラン……なんでだよ! そんなことしちゃダメだ! 絶対にダメだよ!」
「天馬……」
「天馬さん……」
天馬の悲痛な叫びが伝わった瑞貴とヒロは呟いた。もう仲間を失わないためにも、世界を元に戻すためにも、バンは声を荒げる。
「クッ……! これ以上好きにはさせない!」
「いいわ。じゃあ特別に、あなたたちに付き合ってあげる。サッカーはアスタが、LBXはサンが、あなたたちは思い知るのよ! 自らの過ちを……戦いの愚かさを!」
「明日、座標G223で待っている」
最後にサンが指定場所を告げると、三人はその場から消えてしまった。
すると白竜がアスカたちの前に来た。先ほどの争いのこともあるので、何かされるのではないかと思わず警戒してしまう。
「なんだよ……!?」
「俺たちは、思い違いをしていたようだ」
「ああ。疑ってすまなかった」
「こっちこそ、悪かった……」
ジンも謝ったので白竜も引き続き謝った。仲間を失って冷静ではなかったとはいえ、疑ったのは紛れもない事実だ。
そしてジェシカとアスカも顔を見合わせると、フランたちが消えた場所を見続ける瑞貴の元へ行く。気配に気づいたのか彼女も振り向いた。
「その、ごめんなさい……」
「疑ったりヒドいことを言って、ごめん……」
「……さっきも言ったけど気にしてないよ。そんなことより敵の正体もわかった以上、これからの戦いに備えなくちゃね。宇崎さんたちの所へ行こう」
ポンポンと二人の肩を優しく叩いて微笑んだ瑞貴を見てジェシカもアスカもホッとするが、それを見ていたジンにはわかっていた。――許してはいるものの、ただムリをして笑っていると。
全員で調査をしている宇崎たちの元へ行き、神童は先ほどまでの経緯を話した。
「なんだと!?」
「フランたちが、混乱を引き起こしている中心なんです」
「全ての現象が彼らの仕業だというのか……」
淳一郎たちは今まで大規模な解析をしていた。それなのに全ての謎が解けないほどの凄まじい現象を生み出したのが、まさかバンたちと同い年くらいの者だとは思わなかっただろう。
「俺たちがそこに行けば、消えた人たちを助けることができるんですよね」
ポンッ。
「あっ……」
「僕たちも一緒です!」
天馬の肩を叩いたのはバンだがヒロも続いて天馬に笑いかけた。
「じゃあ、サッカーっぽくやってみませんか?」
「サッカーっぽく?」
天馬が提案したことは全員で円陣を組むことだ。全員で十八人いるので大きめとなったが、顔を見合せば仲間の姿がそこにある。
「みんな! 勝利を信じて、共に戦うぞ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
輪に入らないマネージャー組もワンダバも共にかけ声を上げ、瑞貴はその隣で微笑ましそうに見ていた。
「バン、ヒロ」
「「ん?」」
「お前たちに渡しておきたい物がある――新しい機体だ」
バンとヒロを呼びとめた淳一郎は、二人にそれぞれ新たなLBXを差し出す。
「バンのLBXはオーディーンMk-2(マークツー)、そしてヒロにはアキレスD9。きっと、お前たちの力になってくれるだろう」
新たな相棒となる、それぞれのLBXを受け取った二人は嬉しそうに笑うのだった。
――明日の戦いに備え、それぞれで特訓を行った。天馬たちはサッカーの、バンたちはLBXの。イナズマレジェンドジャパンを襲撃したり、キラードロイドを繰り出す相手なのだ。激しい戦いになることは間違いない。
夕食の時間を共に過ごす中、瑞貴はアルノやコブラに呼ばれたのでダックシャトル改の中に入って行った。それを確認したジンは神堂に話しかける。
「ちょっといいか」
「どうした?」
「瑞貴さんが『異端』と言われたとき、傷ついた表情は尋常じゃなかった。何かあったのか教えてくれ」
「「「「「!」」」」」
その言葉に今までそれぞれ談笑していた天馬やバンたちも顔を向けた。特にLBXチームは知りたいことのなのだから。
「……わかった」
「神童!」
「本当なら本人に聞いたほうがいいんだが、今の瑞貴さんに聞くべきじゃない。だから俺たちが話すしかないんだ」
霧野が止めようとするが、神童は落ち着いてそう言った。彼はジンがジェシカとアスカを止めようとしていたと気づいていた。真剣な表情が興味本位で聞いているわけじゃないともわかる。
いつも通り焚き火を挟んでそれぞれのチームを向かい合う。神童が顔を向けばジェシカとアスカもジンの言う『傷つけた』という言葉に引っかかったのだろう。あまりいい表情をしていなかった。
「瑞貴さんは俺たちがいた世界の人間じゃない。別の世界から来たんだ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「別の、世界?」
「ああ。きっと、みんなの世界とも違うだろう」
反復したバンに神童は頷いた。自分たちを見守りつつも瑞貴はLBXに興味を抱いていた。驚いたり笑ったりする姿はLBXを初めて見るからだろうと。
「瑞貴さんは今の姿の歳で俺たちの世界へトリップしたんだ。そこで円堂さんたち、イナズマレジェンドジャパンのメンバーと出会った――……」
神童は自分たちが知っている範囲のことをバンたちに話していく。異世界人ということで瑞貴は自分たちの世界では『異端』にしかならない。どんな風に過そうとも、どんな幸せをつかんでも、それはずっと付いて回るものだ。
それをイナズマレジェンドジャパンを始め、当時の仲間は丸ごと受け止めた。たとえ別の世界の人間だろうと自分たちの仲間であると。そしてなにより相棒で夫である円堂の存在が大きかった。
いつしか気にしなくなっても、改めて突きつけられると瑞貴は『自分はこの世界にいてはいけない』と思うようになる。『異端』という言葉は彼女にとって禁句なのだ。
「瑞貴さんが子供に戻ることは、とある事件でなったこともある。そのときも時空が関係していたから、今回も同じなんだろう。……これが俺たちの知る、瑞貴さんに関することだ」
全てを告げて目を閉じた神童だが、LBXチームには驚きと戸惑いが隠せなかった。特にジンやユウヤは疑っていたこともあるバツが悪く、ジェシカとアスカは顔を青ざめていた。
「私……なんてことを……!」
「俺も…考えナシに言ってしまった……! もう一度謝らなくちゃ!」
「待って!」
立ち上がるアスカを止めたのは黄名子だった。その声に驚いてアスカも振り向き、他のみんなも顔を向ける。
「知らなかったとはいえ、二人はちゃんと謝ったやんね。再び謝るってことは掘り返してしまうことやんよ」
「じゃあ、どうすればいいんだ……!」
「いつも通りに過ごせばいいんだよ」
アスカが歯を食いしばると、次いで天馬が声をかけた。
「変に気を遣えば瑞貴さんも気にしてしまうし望んでもいない。だから俺たちが今できることはフランたちを止めて、世界を元に戻すこと。瑞貴さんが一番望んでいるのはそれだよ」
「天馬……」
「天馬さん……」
バンとヒロは天馬の言葉に目を見開く。確かにその通りだと核心を突いており、そしてこれがチームのキャプテンとしての姿なのだと思った。ジェシカもアスカも落ち着きを取り戻して深く頷くのだった。
両チームが笑い合うそんな中――ジンは複雑な表情を浮かべていた。
(もし……瑞貴さんが僕たちの世界に来て、同じ時を過ごしていたら……)
「ジンくん? どうしたの?」
「っ、いや、なんでもない。教えてくれてありがとう。これで気にすることなく戦える」
「ああ……」
「…………」
ユウヤに呼ばれて我に返ったジンは神童たちに礼を言った。それを返した神童と霧野は、ジンが初恋を胸に抱く自分の姿に重なって見えた。
☆☆☆☆☆
翌日、サンが告げた座標も確認したのでとうとう出発の時がきた。ダックシャトル改とイナズマTMキャラバンにそれぞれのチームが乗り込み、両機体は空に浮かぶ。
「目標・G223。ダックシャトル!」
「TMキャラバン!」
「「発進!」」
宇崎とワンダバの合図で両機体は指定場所であるG223へと向かって行った。
「消したが」
「それが何か?」
「世界中をこんなにして、いったい何がしたいのよ!」
バンが声を荒げるもアスタもサンも飄々としている。ランは彼らの目的はなんなんのかを問いかけると、目を閉じていたフランは開けながら静かに言う。
「私たちはこの世界に不必要なモノを消す……――絶対!」
「何故今まで消さなかった?」
「……『消さなかった』んじゃない、『消せなかった』!」
「えっ!?」
自分たちを消すチャンスはいくらでもあっただろうにと思うジンだが、剣城は今まで無事だった理由を言うと天馬も驚いた。それに正解というようにフランは笑う。
「なかなかかしこいじゃない。そう、今はできない。でも、あなたたちが戦いに敗れ絶望したとき、私の力を拒むことはできなくなる」
「そうか! だからLBXを破壊されたカズとアミは……!」
自分の大事なLBXが破壊されて絶望を感じないわけがない。だからカズヤとアミは消えてしまったのだとバンは理解した。友達になれたと思っていた天馬は悲しみが大きい。
「フラン……なんでだよ! そんなことしちゃダメだ! 絶対にダメだよ!」
「天馬……」
「天馬さん……」
天馬の悲痛な叫びが伝わった瑞貴とヒロは呟いた。もう仲間を失わないためにも、世界を元に戻すためにも、バンは声を荒げる。
「クッ……! これ以上好きにはさせない!」
「いいわ。じゃあ特別に、あなたたちに付き合ってあげる。サッカーはアスタが、LBXはサンが、あなたたちは思い知るのよ! 自らの過ちを……戦いの愚かさを!」
「明日、座標G223で待っている」
最後にサンが指定場所を告げると、三人はその場から消えてしまった。
すると白竜がアスカたちの前に来た。先ほどの争いのこともあるので、何かされるのではないかと思わず警戒してしまう。
「なんだよ……!?」
「俺たちは、思い違いをしていたようだ」
「ああ。疑ってすまなかった」
「こっちこそ、悪かった……」
ジンも謝ったので白竜も引き続き謝った。仲間を失って冷静ではなかったとはいえ、疑ったのは紛れもない事実だ。
そしてジェシカとアスカも顔を見合わせると、フランたちが消えた場所を見続ける瑞貴の元へ行く。気配に気づいたのか彼女も振り向いた。
「その、ごめんなさい……」
「疑ったりヒドいことを言って、ごめん……」
「……さっきも言ったけど気にしてないよ。そんなことより敵の正体もわかった以上、これからの戦いに備えなくちゃね。宇崎さんたちの所へ行こう」
ポンポンと二人の肩を優しく叩いて微笑んだ瑞貴を見てジェシカもアスカもホッとするが、それを見ていたジンにはわかっていた。――許してはいるものの、ただムリをして笑っていると。
全員で調査をしている宇崎たちの元へ行き、神童は先ほどまでの経緯を話した。
「なんだと!?」
「フランたちが、混乱を引き起こしている中心なんです」
「全ての現象が彼らの仕業だというのか……」
淳一郎たちは今まで大規模な解析をしていた。それなのに全ての謎が解けないほどの凄まじい現象を生み出したのが、まさかバンたちと同い年くらいの者だとは思わなかっただろう。
「俺たちがそこに行けば、消えた人たちを助けることができるんですよね」
ポンッ。
「あっ……」
「僕たちも一緒です!」
天馬の肩を叩いたのはバンだがヒロも続いて天馬に笑いかけた。
「じゃあ、サッカーっぽくやってみませんか?」
「サッカーっぽく?」
天馬が提案したことは全員で円陣を組むことだ。全員で十八人いるので大きめとなったが、顔を見合せば仲間の姿がそこにある。
「みんな! 勝利を信じて、共に戦うぞ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
輪に入らないマネージャー組もワンダバも共にかけ声を上げ、瑞貴はその隣で微笑ましそうに見ていた。
「バン、ヒロ」
「「ん?」」
「お前たちに渡しておきたい物がある――新しい機体だ」
バンとヒロを呼びとめた淳一郎は、二人にそれぞれ新たなLBXを差し出す。
「バンのLBXはオーディーンMk-2(マークツー)、そしてヒロにはアキレスD9。きっと、お前たちの力になってくれるだろう」
新たな相棒となる、それぞれのLBXを受け取った二人は嬉しそうに笑うのだった。
――明日の戦いに備え、それぞれで特訓を行った。天馬たちはサッカーの、バンたちはLBXの。イナズマレジェンドジャパンを襲撃したり、キラードロイドを繰り出す相手なのだ。激しい戦いになることは間違いない。
夕食の時間を共に過ごす中、瑞貴はアルノやコブラに呼ばれたのでダックシャトル改の中に入って行った。それを確認したジンは神堂に話しかける。
「ちょっといいか」
「どうした?」
「瑞貴さんが『異端』と言われたとき、傷ついた表情は尋常じゃなかった。何かあったのか教えてくれ」
「「「「「!」」」」」
その言葉に今までそれぞれ談笑していた天馬やバンたちも顔を向けた。特にLBXチームは知りたいことのなのだから。
「……わかった」
「神童!」
「本当なら本人に聞いたほうがいいんだが、今の瑞貴さんに聞くべきじゃない。だから俺たちが話すしかないんだ」
霧野が止めようとするが、神童は落ち着いてそう言った。彼はジンがジェシカとアスカを止めようとしていたと気づいていた。真剣な表情が興味本位で聞いているわけじゃないともわかる。
いつも通り焚き火を挟んでそれぞれのチームを向かい合う。神童が顔を向けばジェシカとアスカもジンの言う『傷つけた』という言葉に引っかかったのだろう。あまりいい表情をしていなかった。
「瑞貴さんは俺たちがいた世界の人間じゃない。別の世界から来たんだ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「別の、世界?」
「ああ。きっと、みんなの世界とも違うだろう」
反復したバンに神童は頷いた。自分たちを見守りつつも瑞貴はLBXに興味を抱いていた。驚いたり笑ったりする姿はLBXを初めて見るからだろうと。
「瑞貴さんは今の姿の歳で俺たちの世界へトリップしたんだ。そこで円堂さんたち、イナズマレジェンドジャパンのメンバーと出会った――……」
神童は自分たちが知っている範囲のことをバンたちに話していく。異世界人ということで瑞貴は自分たちの世界では『異端』にしかならない。どんな風に過そうとも、どんな幸せをつかんでも、それはずっと付いて回るものだ。
それをイナズマレジェンドジャパンを始め、当時の仲間は丸ごと受け止めた。たとえ別の世界の人間だろうと自分たちの仲間であると。そしてなにより相棒で夫である円堂の存在が大きかった。
いつしか気にしなくなっても、改めて突きつけられると瑞貴は『自分はこの世界にいてはいけない』と思うようになる。『異端』という言葉は彼女にとって禁句なのだ。
「瑞貴さんが子供に戻ることは、とある事件でなったこともある。そのときも時空が関係していたから、今回も同じなんだろう。……これが俺たちの知る、瑞貴さんに関することだ」
全てを告げて目を閉じた神童だが、LBXチームには驚きと戸惑いが隠せなかった。特にジンやユウヤは疑っていたこともあるバツが悪く、ジェシカとアスカは顔を青ざめていた。
「私……なんてことを……!」
「俺も…考えナシに言ってしまった……! もう一度謝らなくちゃ!」
「待って!」
立ち上がるアスカを止めたのは黄名子だった。その声に驚いてアスカも振り向き、他のみんなも顔を向ける。
「知らなかったとはいえ、二人はちゃんと謝ったやんね。再び謝るってことは掘り返してしまうことやんよ」
「じゃあ、どうすればいいんだ……!」
「いつも通りに過ごせばいいんだよ」
アスカが歯を食いしばると、次いで天馬が声をかけた。
「変に気を遣えば瑞貴さんも気にしてしまうし望んでもいない。だから俺たちが今できることはフランたちを止めて、世界を元に戻すこと。瑞貴さんが一番望んでいるのはそれだよ」
「天馬……」
「天馬さん……」
バンとヒロは天馬の言葉に目を見開く。確かにその通りだと核心を突いており、そしてこれがチームのキャプテンとしての姿なのだと思った。ジェシカもアスカも落ち着きを取り戻して深く頷くのだった。
両チームが笑い合うそんな中――ジンは複雑な表情を浮かべていた。
(もし……瑞貴さんが僕たちの世界に来て、同じ時を過ごしていたら……)
「ジンくん? どうしたの?」
「っ、いや、なんでもない。教えてくれてありがとう。これで気にすることなく戦える」
「ああ……」
「…………」
ユウヤに呼ばれて我に返ったジンは神童たちに礼を言った。それを返した神童と霧野は、ジンが初恋を胸に抱く自分の姿に重なって見えた。
☆☆☆☆☆
翌日、サンが告げた座標も確認したのでとうとう出発の時がきた。ダックシャトル改とイナズマTMキャラバンにそれぞれのチームが乗り込み、両機体は空に浮かぶ。
「目標・G223。ダックシャトル!」
「TMキャラバン!」
「「発進!」」
宇崎とワンダバの合図で両機体は指定場所であるG223へと向かって行った。