イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W
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「瑞貴さん、フラン、大丈夫か?」
「うん」
「ええ……」
しかし心から喜ぶことができない。先ほどの戦いでパンドラとアキレス・ディードが破壊され、それぞれを手に取ったアミとカズヤの表情は苦痛と悲しみに満ち溢れていた。
「このままの探索は危険だね。一旦戻ろう」
瑞貴の提案に反対する者は誰もいなかった。キラードロイドが他にいればみんなの身も心配だし、カズヤとアミを思えば今はそれどころではないと思ったからだ。
――夕方になってもみんなの元に帰れないのは、全員の足が重いからだろう。先頭を歩く瑞貴とヒロとバンはうしろにいるカズヤとアミにどう声をかければいいのかわからない。
「「…………」」
「カズ、アミ……」
「まあ、気にしてねぇよ……って、言いたいところだけど。ちょっと落ち込んでる」
「だね……」
「…………」
顔をうつむくカズヤとアミを見て瑞貴も眉を下げる。バンは『LBXはプレーヤーにとって宝物』と言っていた。それが目の前で大破され、自分のコントロールが悪かったと自身を責めている節がある。
どうにかしてやりたくても自分では何もできない、それがわかっている瑞貴はバンに声をかける。
「ねぇ。パンドラとアキレス・ディード、直せない?」
「あそこまで大破されたら……。でも、父さんなら直せるかもしれません」
「あれ?」
ヒロがうしろを向いて立ち止まったので瑞貴とバンも続けて見ると、そこにいたのは最後尾を歩いていたフランだけで、カズヤとアミの姿がどこにもなかった。
「カズ? アミ?」
「フランちゃん、二人は?」
「わかりません……」
気づかない内に別のルートに行ったとは考えにくい。嫌な汗が瑞貴とバンとヒロの背中に伝った。
急いでみんなの元に向かうと、焚き火をしていて全員集まっていた。無事なことにホッとすると同時にちょうどいいと思ってカズヤとアミのことを訊くが……。
「ええっ!? 帰ってきていないんですか!?」
「まさか……!」
嫌な予感が現実になってしまったとヒロたちは思った。天馬も最悪の事態を思い浮かべてしまう。
バンはとりあえず、事の経緯をみんなに伝える。
「俺たちはキラードロイドに襲われ、そのあと二人が消えた……!」
「僕たちが見てない所で、何かがあったということでしょうか……?」
「断定は、できんが……」
淳一郎も苦々しく呟くが、しかし現時点で考えられる可能性はそれしかなかった。
「今日はもう遅い、捜索は明日全員で行う。みんな、休むんだ」
宇崎の言葉に反対することはなかったが、誰もの心中が穏やかではなかった。
……深夜。トイレのために起きた信助がテントを出ると、霧野たちのいるもう一つテントでフランが何かをしているのも目撃した。
☆☆☆☆☆
翌日、瑞貴は信助と一緒に朝食のための薪拾いをしていた。しかし信助の顔がずっと浮かないままだったので話しかける。
「信助、どうしたの? ずっと元気がないけど」
「瑞貴さん……。あの、僕――」
バシュンッ!
「「!」」
聞こえた音は耳に馴染みのある必殺シュートの音だ。雪村の必殺技・パンサーブリザードの……。
「今のって……!」
「嫌な予感がする……」
「あっ! 瑞貴さん!」
せっかく集めた薪を放り捨ててまで瑞貴は走り出したので、信助も薪を足元に置くと慌てて追いかけた。
テントに戻ればフラン以外の全員が集まり、両チームが険悪なムードを起こしていた。バンや天馬たちはそれを止めようとしていると様子でわかる。
白竜は光をボールに集め、アスカはヴァンパイアキャットを繰り出した。
「みんなどいてろ!」
「やれるモンならやってみろ!」
「うおおぉぉおおお!」
「必殺ファンクション!」
雨宮も雲に切れ目を作り、ジンも場にいるトリトーンに向けてCCMを操作する。
「ホワイトハリケーン!」
【アタックファンクション・デビルソウル!!】
「サンシャインストーム!」
【アタックファンクション・オーシャンブラスト!!】
それぞれの必殺技と必殺ファンクションが放たれようとしている。それが直撃する前に瑞貴は飛び出した。
「自然の巫女神プシュケ! アームド! フェアリーダンス!」
「「「「「!」」」」」
間に入って化身アームドした瑞貴は、四つの攻撃を自身から解き放った必殺技で止めた。
強力な必殺技と必殺ファンクションがぶつかるのだ。もし当たればどうなるかわからないので、それを阻止した瑞貴はホッとすると着地して化身アームドを解くと、周りにいるみんなを見て静かに声を上げる。
「何してるの、君たち?」
「っ、瑞貴さん! 雪村くんがさっき消えたんだ! どう考えても原因はそいつらしかいない!」
「豹牙くんが……!?」
瑞貴が怒っているとわかっていても太陽はジンたちを指差して叫んだ。目を見開いた瑞貴は確かに雪村の姿がないことを確認する。しかしユウヤたちも、全て自分たちが悪いと言われているようで納得ができない。
「通信を確認したら、そっちのテントにカズくんとアミくんのCCMが発見したんだ。そっちだって怪しいだろ!」
「カズくんとアミちゃんの……!?」
ユウヤとジェシカの手に持っているのは、確かに昨日まで見ていたカズヤとアミのCCMだ。二人が消えたことでCCMも通信が遮断されたので一緒に消えてしまったと思った。
お互い警戒していた気持ちが、仲間が消されたことで爆発したんだろう。
「いい加減にしなさい! サッカーもLBXも人を攻撃するためにあるの!? 君たちが好きなモノは、相手を傷つけるモノなの!?」
「「「「「!」」」」」
確かにそれは正論だった。大切なモノを守るためや試合に使う必殺技を、今目の前にいる相手に向けて放ったのだ。相手の必殺技や必殺ファンクションをも打ち消すために鍛えたのなら、生身で当たってしまえば傷つけてしまうことになる。
その事実に気づいて口ごもったが、負けじとジェシカが一番に声を上げた。
「っ、そんなことを言って、本当はあなたが消したんじゃないの!?」
「なっ……!?」
「そうだ! 大人から子供になるって変な能力を持ってるし、カズとアミが消えたときもお前は一緒にいたよな!? この中じゃお前が一番異端なんだよ!」
「っ……!」
続け様にアスカも叫ぶが、『異端』――それは瑞貴にとって一番言われたくない言葉だった。
目を見開いたあと苦痛の表情を浮かべた瑞貴を見て、神童とジンは冷静を取り戻したのか一歩前を出る。
「お前たち、なんてことを!」
「二人共、さすがに――」
「いいの、拓人くん、ジンくん。私はみんなを消した犯人じゃないってことは否定できる。でも……異端者っていうのは本当だから」
「「「「「えっ!?」」」」」
「「「「「…………」」」」」
その答えに予想外だったのかジンたちは驚き、事情を知る天馬たちは眉を下げる。
枯れ木の陰にいたフランが、絶望を感じている瑞貴に向けて消そうと手を伸ばす――そのときだった。
「待って! みんなちょっと待ってよ!」
「信助!」
歩幅が違うため瑞貴の隣へやっと到着した信助に、天馬たちは我に返った。そして信助は真剣な顔で告げる。
「僕、見たんだ。――テントから出てくる、フランの姿を」
「「「「「!」」」」」
「フラン。昨日の夜、何をしてたの?」
信助はテントから離れた場所にいるフランに顔を向ける。寝る前にはなくて朝にあったらCCMが見つかった……それは信助が言う時間帯が一番怪しいので、霧野と神童はフランに問いかける。
「君がCCMを俺たちのテントに置いた……?」
「なんのために?」
「答えろ!」
「待ってよ! それだけのことで疑うの?」
「みなさん、やめましょう!」
白竜まで声を荒げたので、天馬とヒロがフランとみんなの間に入って宥めようとする。しかしフランにとっては庇ってくれる二人などどうでもよかった。――もう、隠す必要はないと感じたからだ。
「私よ」
「「!?」」
「私が置いたの」
「「フラン/さん!?」」
天馬とヒロが驚く表情を見てフランは愉快そうにフッと笑った。
「あなたたちに仲間割れをさせるために」
「フラン……!」
「――気づかれちゃったね」
「――別にどっちでもいいがな」
驚くべき真実に天馬が目を見開くと、フランの両隣にサンとアスタが現れた。彼らは見覚えがあるので、天馬も信助もヒロも声を上げる。
「お前たちは!」
「スタジアムにいた!」
「それじゃあ!」
「そう……スタジアムを襲ったのは私たち」
「ええっ!?」
「やはりそうだったか!」
天馬は驚くも、剣城はフランを見つけたときから疑っていた。それが確信となったので三人に敵意を見せる。
「うん」
「ええ……」
しかし心から喜ぶことができない。先ほどの戦いでパンドラとアキレス・ディードが破壊され、それぞれを手に取ったアミとカズヤの表情は苦痛と悲しみに満ち溢れていた。
「このままの探索は危険だね。一旦戻ろう」
瑞貴の提案に反対する者は誰もいなかった。キラードロイドが他にいればみんなの身も心配だし、カズヤとアミを思えば今はそれどころではないと思ったからだ。
――夕方になってもみんなの元に帰れないのは、全員の足が重いからだろう。先頭を歩く瑞貴とヒロとバンはうしろにいるカズヤとアミにどう声をかければいいのかわからない。
「「…………」」
「カズ、アミ……」
「まあ、気にしてねぇよ……って、言いたいところだけど。ちょっと落ち込んでる」
「だね……」
「…………」
顔をうつむくカズヤとアミを見て瑞貴も眉を下げる。バンは『LBXはプレーヤーにとって宝物』と言っていた。それが目の前で大破され、自分のコントロールが悪かったと自身を責めている節がある。
どうにかしてやりたくても自分では何もできない、それがわかっている瑞貴はバンに声をかける。
「ねぇ。パンドラとアキレス・ディード、直せない?」
「あそこまで大破されたら……。でも、父さんなら直せるかもしれません」
「あれ?」
ヒロがうしろを向いて立ち止まったので瑞貴とバンも続けて見ると、そこにいたのは最後尾を歩いていたフランだけで、カズヤとアミの姿がどこにもなかった。
「カズ? アミ?」
「フランちゃん、二人は?」
「わかりません……」
気づかない内に別のルートに行ったとは考えにくい。嫌な汗が瑞貴とバンとヒロの背中に伝った。
急いでみんなの元に向かうと、焚き火をしていて全員集まっていた。無事なことにホッとすると同時にちょうどいいと思ってカズヤとアミのことを訊くが……。
「ええっ!? 帰ってきていないんですか!?」
「まさか……!」
嫌な予感が現実になってしまったとヒロたちは思った。天馬も最悪の事態を思い浮かべてしまう。
バンはとりあえず、事の経緯をみんなに伝える。
「俺たちはキラードロイドに襲われ、そのあと二人が消えた……!」
「僕たちが見てない所で、何かがあったということでしょうか……?」
「断定は、できんが……」
淳一郎も苦々しく呟くが、しかし現時点で考えられる可能性はそれしかなかった。
「今日はもう遅い、捜索は明日全員で行う。みんな、休むんだ」
宇崎の言葉に反対することはなかったが、誰もの心中が穏やかではなかった。
……深夜。トイレのために起きた信助がテントを出ると、霧野たちのいるもう一つテントでフランが何かをしているのも目撃した。
☆☆☆☆☆
翌日、瑞貴は信助と一緒に朝食のための薪拾いをしていた。しかし信助の顔がずっと浮かないままだったので話しかける。
「信助、どうしたの? ずっと元気がないけど」
「瑞貴さん……。あの、僕――」
バシュンッ!
「「!」」
聞こえた音は耳に馴染みのある必殺シュートの音だ。雪村の必殺技・パンサーブリザードの……。
「今のって……!」
「嫌な予感がする……」
「あっ! 瑞貴さん!」
せっかく集めた薪を放り捨ててまで瑞貴は走り出したので、信助も薪を足元に置くと慌てて追いかけた。
テントに戻ればフラン以外の全員が集まり、両チームが険悪なムードを起こしていた。バンや天馬たちはそれを止めようとしていると様子でわかる。
白竜は光をボールに集め、アスカはヴァンパイアキャットを繰り出した。
「みんなどいてろ!」
「やれるモンならやってみろ!」
「うおおぉぉおおお!」
「必殺ファンクション!」
雨宮も雲に切れ目を作り、ジンも場にいるトリトーンに向けてCCMを操作する。
「ホワイトハリケーン!」
【アタックファンクション・デビルソウル!!】
「サンシャインストーム!」
【アタックファンクション・オーシャンブラスト!!】
それぞれの必殺技と必殺ファンクションが放たれようとしている。それが直撃する前に瑞貴は飛び出した。
「自然の巫女神プシュケ! アームド! フェアリーダンス!」
「「「「「!」」」」」
間に入って化身アームドした瑞貴は、四つの攻撃を自身から解き放った必殺技で止めた。
強力な必殺技と必殺ファンクションがぶつかるのだ。もし当たればどうなるかわからないので、それを阻止した瑞貴はホッとすると着地して化身アームドを解くと、周りにいるみんなを見て静かに声を上げる。
「何してるの、君たち?」
「っ、瑞貴さん! 雪村くんがさっき消えたんだ! どう考えても原因はそいつらしかいない!」
「豹牙くんが……!?」
瑞貴が怒っているとわかっていても太陽はジンたちを指差して叫んだ。目を見開いた瑞貴は確かに雪村の姿がないことを確認する。しかしユウヤたちも、全て自分たちが悪いと言われているようで納得ができない。
「通信を確認したら、そっちのテントにカズくんとアミくんのCCMが発見したんだ。そっちだって怪しいだろ!」
「カズくんとアミちゃんの……!?」
ユウヤとジェシカの手に持っているのは、確かに昨日まで見ていたカズヤとアミのCCMだ。二人が消えたことでCCMも通信が遮断されたので一緒に消えてしまったと思った。
お互い警戒していた気持ちが、仲間が消されたことで爆発したんだろう。
「いい加減にしなさい! サッカーもLBXも人を攻撃するためにあるの!? 君たちが好きなモノは、相手を傷つけるモノなの!?」
「「「「「!」」」」」
確かにそれは正論だった。大切なモノを守るためや試合に使う必殺技を、今目の前にいる相手に向けて放ったのだ。相手の必殺技や必殺ファンクションをも打ち消すために鍛えたのなら、生身で当たってしまえば傷つけてしまうことになる。
その事実に気づいて口ごもったが、負けじとジェシカが一番に声を上げた。
「っ、そんなことを言って、本当はあなたが消したんじゃないの!?」
「なっ……!?」
「そうだ! 大人から子供になるって変な能力を持ってるし、カズとアミが消えたときもお前は一緒にいたよな!? この中じゃお前が一番異端なんだよ!」
「っ……!」
続け様にアスカも叫ぶが、『異端』――それは瑞貴にとって一番言われたくない言葉だった。
目を見開いたあと苦痛の表情を浮かべた瑞貴を見て、神童とジンは冷静を取り戻したのか一歩前を出る。
「お前たち、なんてことを!」
「二人共、さすがに――」
「いいの、拓人くん、ジンくん。私はみんなを消した犯人じゃないってことは否定できる。でも……異端者っていうのは本当だから」
「「「「「えっ!?」」」」」
「「「「「…………」」」」」
その答えに予想外だったのかジンたちは驚き、事情を知る天馬たちは眉を下げる。
枯れ木の陰にいたフランが、絶望を感じている瑞貴に向けて消そうと手を伸ばす――そのときだった。
「待って! みんなちょっと待ってよ!」
「信助!」
歩幅が違うため瑞貴の隣へやっと到着した信助に、天馬たちは我に返った。そして信助は真剣な顔で告げる。
「僕、見たんだ。――テントから出てくる、フランの姿を」
「「「「「!」」」」」
「フラン。昨日の夜、何をしてたの?」
信助はテントから離れた場所にいるフランに顔を向ける。寝る前にはなくて朝にあったらCCMが見つかった……それは信助が言う時間帯が一番怪しいので、霧野と神童はフランに問いかける。
「君がCCMを俺たちのテントに置いた……?」
「なんのために?」
「答えろ!」
「待ってよ! それだけのことで疑うの?」
「みなさん、やめましょう!」
白竜まで声を荒げたので、天馬とヒロがフランとみんなの間に入って宥めようとする。しかしフランにとっては庇ってくれる二人などどうでもよかった。――もう、隠す必要はないと感じたからだ。
「私よ」
「「!?」」
「私が置いたの」
「「フラン/さん!?」」
天馬とヒロが驚く表情を見てフランは愉快そうにフッと笑った。
「あなたたちに仲間割れをさせるために」
「フラン……!」
「――気づかれちゃったね」
「――別にどっちでもいいがな」
驚くべき真実に天馬が目を見開くと、フランの両隣にサンとアスタが現れた。彼らは見覚えがあるので、天馬も信助もヒロも声を上げる。
「お前たちは!」
「スタジアムにいた!」
「それじゃあ!」
「そう……スタジアムを襲ったのは私たち」
「ええっ!?」
「やはりそうだったか!」
天馬は驚くも、剣城はフランを見つけたときから疑っていた。それが確信となったので三人に敵意を見せる。