イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W
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「やってみたくなったら、いつでも言ってよ。いろんなタイプのLBXがあるから面白いと思うんだ。カスタマイズだってプレーヤーが十人いれば十人それぞれのやり方がある。どれもがプレーヤーにとっては、たった一機の宝物なんだよ」
「宝物……」
「ああ! 友達みたいなものさ!」
「女の子も結構やってるんですよ」
「そうだな~。フランに似合うLBXはどんなのだろう? あっ、瑞貴さんはどんな感じが好きですか?」
「私はやったことないけど……。でも、必殺ファンクションとかサッカーの必殺技みたいでカッコいいと思うな」
「そうなんですよ! 僕もスタジアムでみなさんの必殺シュートを見たときスゴいって思いました! あれが決まったときは最高なんですよね!」
「うん、いっぱい特訓したりイメージしたからね。それが成功すれば格別なんだ」
賑やかな様子を見てフランは目を伏せた。どっちのチームにいても輝いていて、『戦い』の何が楽しいのだろうと思うのだった。
――その夜、サッカーチーム女子用のテントで寝静まったのを確認したフランは起き上がった。瑞貴も黄名子もマネージャーたちも気づいていない。外に出ると全てのテントが視界に入るのを確認し、両手を前に出すと禍々しいオーラを放つ。
「消えろ」
そう言って光を全体に広がったが、ホーリーロードスタジアムのときのように消えたりしなかった。
「やはり、特別な力に守られている……」
〈姉さん、それはどういうことなんだ?〉
現れたデジトニアスⅠを通じてサンがフランに声をかける。
「私の力に抵抗する強い心の力……今の彼らは消せない」
〈もしかして、この二つのチームが出会ってしまったからじゃないのかな?〉
〈それは、フランの言う『心の強さ』をさらに強めているってことか?〉
サンに続いてアスタの声もデジトニアスⅠからする。彼らはフラウ・ア・ノートリアスからフランに語りかけていた。
「強い心の力も、深い絶望を感じさせれば弱くなる……」
〈つまり、もう一度打ちのめせばいいんだな〉
〈簡単さ。消し忘れを消すだけさ〉
〈やろう……――それがフランの望みなら〉
彼らはフランの望みを叶えるためにここにいるのだと、そう言うように呟いた。
〈そういえば姉さん。あの人――瑞貴っていう人も消していいの? ずいぶん気にかけているけど〉
「…………」
〈フランが望むなら、俺たちは仲間として迎えるぜ〉
「……そうね」
母と面影が重なったせいか、フランはサッカーをやる瑞貴を消そうと思うことがなかった。
☆☆☆☆☆
翌日。いつもカレーや魚なので何かないかとそれぞれ分かれて食糧を探すことにした。瑞貴とバンとヒロとカズヤとアミとフランも道を歩いて行くが、森や湖はあっても民家もないので全然食べられる物が見つからない。
「こんな所で食糧なんて見つかりっこないぜ?」
「文句言わないの」
ぶつくさ言うカズヤにアミが諭すが、確かに見渡す限り木はあっても実っていない。違う世界だとやすやす口に入れるわけにもいかないので瑞貴も思わず警戒してしまう。
「何か見つかっても、それが私たちに食べられるものかわからないよね……」
「大丈夫ですよ。魚だって俺たちの世界と変わりませんでしたから、きっとこの世界もあまり違いがないんです」
「そうだね、バンくん。フランちゃんも今までの食事は口に合っているみたいだし、ほとんど文化も変わらないのかな」
「え、ええ……」
消えると決めてからフランは瑞貴の接し方に戸惑っていた。
「ハァ…ハァ……」
「ん? どうしたヒロ? もう息が上がってるぞ」
「がんばって、ヒロ!」
「すみません……体力には自信がなくて……」
アミも声援を出すが他のみんなと違って体力がないヒロに気を遣ったのか、バンが休憩を提案する。
「少し休もうか」
「しょうがねぇな」
「あっ……」
「フランちゃん?」
ふとフランがしゃがんだので瑞貴も顔を向けると、それに気づいたヒロもフランの元へ行く。そこには青い花が咲いていた。
「花……」
花を眺めるフランは優しい表情をしていた。まるで慈愛の眼差しを注ぐような姿にヒロは声をかける。
「フランさんは花が好きなんですね」
「っ……私の世界に、花はないから」
一度目を見開いたフランは淡々と答えた。
――脳裏に浮かぶのは幼い頃の誕生日。花をイメージしたデコレーションのケーキを前にすると、父からとある物を差し出される。
『フラン、誕生日おめでとう。これはプレゼントだ』
『わあ……! お花! スッゴーい!』
ケースに入っているのはユリ科のピンクの花だ。隣にいる母も娘の喜びが自分のように笑っている。
『よかったわねぇ、フラン。とっても綺麗!』
『うん! これが本当のお花なんだね……』
フランの世界では花は貴重なモノだった。科学が発達されている世の中に咲いているのは造花ばかりで、本物の花が自生することはほとんどない。
『なかなか手に入らなくてな。お前の誕生日に間に合うかハラハラしたよ』
『パパ……』
『ん?』
『パパ、ありがとう!』
――入手困難で悩んだ日もあっただろうが、フランの心からの笑顔が父にとっては救いだった。
しかしヒロたちにとっては花がない世界なんて考えられなかった。自分の世界にだって花は日常的によくあるものなのだから。
「花がない……? そんなことって、あるんですか?」
「……花がない世界だってあるんです」
ズドオォォオオオンッ!!
「「「「「!」」」」」
空から突然落ちて来たのはドラゴン系のキラードロイド。ヒロたちの世界ではLBXキラーとしてLBXを破壊する怪物のような兵器だ。
「キラードロイド!?」
「奴ら、こんなモノまで使えるのか!」
「フランちゃん、私たちは下がろう」
「はい……」
カズヤたちがCCMを開いた。瑞貴はLBXに関しては疎い自分がやるべきことはフランを守ることだと思って、腕を伸ばしながら少し下がる。
するとキラードロイドが胸のコアを開けてKフィールドを展開させ、バンたちLBXプレーヤーだけを閉じ込めた。フィールドの内部は破壊された都市のようなステージである。
「みんな、油断するな!」
バンたちはそれぞれのLBXを投入してキラードロイドと戦い始める。個体の大きさにも差もあるのでバンたちは分裂して攻撃していく。
「いくぞ!」
「はい!」
バンとヒロが同時に飛び出したが、キラードロイドが翼となる大型ブレードを構えると回転しながらジャンプし、まとめて二機をビルに激突させた。その衝撃で二人のLBXが大ダメージを受ける。
「アミ! 敵は素早い、挟み撃ちにするぞ!」
カズヤのアキレス・ディードがダークシューターを使って自身に気を逸らさせ、すかさずパンドラが背後から攻撃しようとする。だが、それに気づいたキラードロイドは大型ブレードを使ってパンドラを一閃した。
「パンドラ!」
アミが悲痛の叫びを上げるとアキレス・ディードは続けざま撃つが、キラードロイドは尻尾の大型ブレードによって一閃された。
「嘘だろ……!?」
「パンドラと、アキレス・ディードが……!」
「そんな……!」
「クッ……!」
たった一撃でやられてしまったパンドラとアキレス・ディード。それほどまでにキラードロイドが強いということだろう。
見ているだけしかできない瑞貴は歯を食いしばった。だから気付かなかった――フランがその光景を冷たい目で淡々と見ているのを。
「このぉ!」
二人の敵討ちと言わんばかりにバンのイカロス・ゼロが飛び出し、次々とゼロ・ランスで攻撃していくが強いダメージを与えるまではいかない。そう思ったのかイカロス・ゼロは一旦下がってイカロス・フォースと並ぶ。
「ヒロ、いくぞ!」
「はい!」
「ウェポンフォーム!」
二本の剣に変化したイカロス・ゼロは、イカロス・フォースの手に治まる。そのままイカロス・フォースは飛び出すと、キラードロイドを錯乱するかのように攻撃していった。
「必殺ファンクション!」
【アタックファンクション・00(ダブルゼロ)ソード!!】
二つの剣が高速で切り裂いて無数の衝撃波を放った。強力な攻撃によりキラードロイドの左腕が切り落とされる。
「やったぁ!」
「気をつけて! 来るわ!」
決まって喜ぶヒロにアミが叫んだ。まだ右腕があると言わんばかりにキラードロイドは銃で撃っていくので、イカロス・フォースはかわすのが精一杯だった。
跳び上がったキラードロイドがイカロス・フォースに襲いかかる前に、ヒロはバンに顔を向けて声を上げる。
「バンさん!」
「わかった!」
「ウェポンフォーム!」
イカロス・ゼロは元の姿に戻り、今度はイカロス・フォースが一本の大剣となってイカロス・ゼロの手に治まった。
「必殺ファンクション!」
【アタックファンクション・メテオブレイカー!!】
宇宙を切り裂くような流星がキラードロイドに一撃を与えた。ついに倒すことができたのでバンやカズヤを始め嬉しそうに笑った。
「やった!」
「ざまぁみろ!」
キラードロイドが消えると同時にKフィールドも消えた。バンはホッとする瑞貴とそのうしろにいるフランに声をかける。
「宝物……」
「ああ! 友達みたいなものさ!」
「女の子も結構やってるんですよ」
「そうだな~。フランに似合うLBXはどんなのだろう? あっ、瑞貴さんはどんな感じが好きですか?」
「私はやったことないけど……。でも、必殺ファンクションとかサッカーの必殺技みたいでカッコいいと思うな」
「そうなんですよ! 僕もスタジアムでみなさんの必殺シュートを見たときスゴいって思いました! あれが決まったときは最高なんですよね!」
「うん、いっぱい特訓したりイメージしたからね。それが成功すれば格別なんだ」
賑やかな様子を見てフランは目を伏せた。どっちのチームにいても輝いていて、『戦い』の何が楽しいのだろうと思うのだった。
――その夜、サッカーチーム女子用のテントで寝静まったのを確認したフランは起き上がった。瑞貴も黄名子もマネージャーたちも気づいていない。外に出ると全てのテントが視界に入るのを確認し、両手を前に出すと禍々しいオーラを放つ。
「消えろ」
そう言って光を全体に広がったが、ホーリーロードスタジアムのときのように消えたりしなかった。
「やはり、特別な力に守られている……」
〈姉さん、それはどういうことなんだ?〉
現れたデジトニアスⅠを通じてサンがフランに声をかける。
「私の力に抵抗する強い心の力……今の彼らは消せない」
〈もしかして、この二つのチームが出会ってしまったからじゃないのかな?〉
〈それは、フランの言う『心の強さ』をさらに強めているってことか?〉
サンに続いてアスタの声もデジトニアスⅠからする。彼らはフラウ・ア・ノートリアスからフランに語りかけていた。
「強い心の力も、深い絶望を感じさせれば弱くなる……」
〈つまり、もう一度打ちのめせばいいんだな〉
〈簡単さ。消し忘れを消すだけさ〉
〈やろう……――それがフランの望みなら〉
彼らはフランの望みを叶えるためにここにいるのだと、そう言うように呟いた。
〈そういえば姉さん。あの人――瑞貴っていう人も消していいの? ずいぶん気にかけているけど〉
「…………」
〈フランが望むなら、俺たちは仲間として迎えるぜ〉
「……そうね」
母と面影が重なったせいか、フランはサッカーをやる瑞貴を消そうと思うことがなかった。
☆☆☆☆☆
翌日。いつもカレーや魚なので何かないかとそれぞれ分かれて食糧を探すことにした。瑞貴とバンとヒロとカズヤとアミとフランも道を歩いて行くが、森や湖はあっても民家もないので全然食べられる物が見つからない。
「こんな所で食糧なんて見つかりっこないぜ?」
「文句言わないの」
ぶつくさ言うカズヤにアミが諭すが、確かに見渡す限り木はあっても実っていない。違う世界だとやすやす口に入れるわけにもいかないので瑞貴も思わず警戒してしまう。
「何か見つかっても、それが私たちに食べられるものかわからないよね……」
「大丈夫ですよ。魚だって俺たちの世界と変わりませんでしたから、きっとこの世界もあまり違いがないんです」
「そうだね、バンくん。フランちゃんも今までの食事は口に合っているみたいだし、ほとんど文化も変わらないのかな」
「え、ええ……」
消えると決めてからフランは瑞貴の接し方に戸惑っていた。
「ハァ…ハァ……」
「ん? どうしたヒロ? もう息が上がってるぞ」
「がんばって、ヒロ!」
「すみません……体力には自信がなくて……」
アミも声援を出すが他のみんなと違って体力がないヒロに気を遣ったのか、バンが休憩を提案する。
「少し休もうか」
「しょうがねぇな」
「あっ……」
「フランちゃん?」
ふとフランがしゃがんだので瑞貴も顔を向けると、それに気づいたヒロもフランの元へ行く。そこには青い花が咲いていた。
「花……」
花を眺めるフランは優しい表情をしていた。まるで慈愛の眼差しを注ぐような姿にヒロは声をかける。
「フランさんは花が好きなんですね」
「っ……私の世界に、花はないから」
一度目を見開いたフランは淡々と答えた。
――脳裏に浮かぶのは幼い頃の誕生日。花をイメージしたデコレーションのケーキを前にすると、父からとある物を差し出される。
『フラン、誕生日おめでとう。これはプレゼントだ』
『わあ……! お花! スッゴーい!』
ケースに入っているのはユリ科のピンクの花だ。隣にいる母も娘の喜びが自分のように笑っている。
『よかったわねぇ、フラン。とっても綺麗!』
『うん! これが本当のお花なんだね……』
フランの世界では花は貴重なモノだった。科学が発達されている世の中に咲いているのは造花ばかりで、本物の花が自生することはほとんどない。
『なかなか手に入らなくてな。お前の誕生日に間に合うかハラハラしたよ』
『パパ……』
『ん?』
『パパ、ありがとう!』
――入手困難で悩んだ日もあっただろうが、フランの心からの笑顔が父にとっては救いだった。
しかしヒロたちにとっては花がない世界なんて考えられなかった。自分の世界にだって花は日常的によくあるものなのだから。
「花がない……? そんなことって、あるんですか?」
「……花がない世界だってあるんです」
ズドオォォオオオンッ!!
「「「「「!」」」」」
空から突然落ちて来たのはドラゴン系のキラードロイド。ヒロたちの世界ではLBXキラーとしてLBXを破壊する怪物のような兵器だ。
「キラードロイド!?」
「奴ら、こんなモノまで使えるのか!」
「フランちゃん、私たちは下がろう」
「はい……」
カズヤたちがCCMを開いた。瑞貴はLBXに関しては疎い自分がやるべきことはフランを守ることだと思って、腕を伸ばしながら少し下がる。
するとキラードロイドが胸のコアを開けてKフィールドを展開させ、バンたちLBXプレーヤーだけを閉じ込めた。フィールドの内部は破壊された都市のようなステージである。
「みんな、油断するな!」
バンたちはそれぞれのLBXを投入してキラードロイドと戦い始める。個体の大きさにも差もあるのでバンたちは分裂して攻撃していく。
「いくぞ!」
「はい!」
バンとヒロが同時に飛び出したが、キラードロイドが翼となる大型ブレードを構えると回転しながらジャンプし、まとめて二機をビルに激突させた。その衝撃で二人のLBXが大ダメージを受ける。
「アミ! 敵は素早い、挟み撃ちにするぞ!」
カズヤのアキレス・ディードがダークシューターを使って自身に気を逸らさせ、すかさずパンドラが背後から攻撃しようとする。だが、それに気づいたキラードロイドは大型ブレードを使ってパンドラを一閃した。
「パンドラ!」
アミが悲痛の叫びを上げるとアキレス・ディードは続けざま撃つが、キラードロイドは尻尾の大型ブレードによって一閃された。
「嘘だろ……!?」
「パンドラと、アキレス・ディードが……!」
「そんな……!」
「クッ……!」
たった一撃でやられてしまったパンドラとアキレス・ディード。それほどまでにキラードロイドが強いということだろう。
見ているだけしかできない瑞貴は歯を食いしばった。だから気付かなかった――フランがその光景を冷たい目で淡々と見ているのを。
「このぉ!」
二人の敵討ちと言わんばかりにバンのイカロス・ゼロが飛び出し、次々とゼロ・ランスで攻撃していくが強いダメージを与えるまではいかない。そう思ったのかイカロス・ゼロは一旦下がってイカロス・フォースと並ぶ。
「ヒロ、いくぞ!」
「はい!」
「ウェポンフォーム!」
二本の剣に変化したイカロス・ゼロは、イカロス・フォースの手に治まる。そのままイカロス・フォースは飛び出すと、キラードロイドを錯乱するかのように攻撃していった。
「必殺ファンクション!」
【アタックファンクション・00(ダブルゼロ)ソード!!】
二つの剣が高速で切り裂いて無数の衝撃波を放った。強力な攻撃によりキラードロイドの左腕が切り落とされる。
「やったぁ!」
「気をつけて! 来るわ!」
決まって喜ぶヒロにアミが叫んだ。まだ右腕があると言わんばかりにキラードロイドは銃で撃っていくので、イカロス・フォースはかわすのが精一杯だった。
跳び上がったキラードロイドがイカロス・フォースに襲いかかる前に、ヒロはバンに顔を向けて声を上げる。
「バンさん!」
「わかった!」
「ウェポンフォーム!」
イカロス・ゼロは元の姿に戻り、今度はイカロス・フォースが一本の大剣となってイカロス・ゼロの手に治まった。
「必殺ファンクション!」
【アタックファンクション・メテオブレイカー!!】
宇宙を切り裂くような流星がキラードロイドに一撃を与えた。ついに倒すことができたのでバンやカズヤを始め嬉しそうに笑った。
「やった!」
「ざまぁみろ!」
キラードロイドが消えると同時にKフィールドも消えた。バンはホッとする瑞貴とそのうしろにいるフランに声をかける。