気がついたら
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練習も終わって、夕方になったけど、俺はいつものように特訓するため鉄塔広場に向かう。見晴台まで着くと人影が見えた。誰だろう、と考えてると向こうも気づいたらしく、こっちを振り向いた。
「あっ……円堂くん?」
「井上!?」
そこにいたのは、まさかの井上だった。
「なんでここに?」
「あっ、うん。ここって景色がステキだから、ときどきこの時間に来てるんだ」
「だろう!? 俺もちっちゃい頃からお気に入りの場所なんだ!」
見晴らしがよくて稲妻町全体が見渡せる。だから俺は大好きなんだ。井上も気に入ってくれたんだ! ……よく考えてみたら初めてかもしれない。俺と井上の共通点。
「円堂くんはどうしてここに?」
「俺は特訓に。フットボールフロンティア優勝するためには、キーパーの俺がゴールを守れるようにしないと」
「フフッ。円堂くんは努力家なんだね。練習もがんばってるし」
「ありがとな! ……って、練習見てくれてたのか?」
「うん。真くん……あっ、半田くんがサッカー部だから」
俺と風丸のように、井上と半田は幼馴染だから当たり前だろうけど、なんか胸がモヤモヤした。
「でも――最近は円堂くんを見てるんだ」
「俺?」
「円堂くんは明るくては頑張り屋だけど、サッカーをしているときが一番カッコいいなぁって……」
照れながら言う井上に、俺の心臓はドキドキいって顔も赤くなった。
すると井上は「よかったらどうぞ」と言って、ラッピングされた袋を俺に渡した。中に入ってたのはマフィンだ。
「今日家庭科部で作ったの。口に合うといいんだけど……」
「スッゲー嬉しいよ! ありがとな井上!」
俺が笑顔で言うと井上も笑って「どういたしまして」と言う。その笑顔は俺に初めて向けてくれた笑顔と同じだった。
「じゃあ私はこれで。特訓がんばってね」
「あっ!」
立ち去ろうとした井上の手を咄嗟につかんでしまった。井上は目をパチクリしているけど、俺はどうしてこんなことしたか混乱している。
「その……名前で呼んでいいか? 俺も名前でいいから……」
思わず口に出てしまった。俺は名残惜しいけどゆっくりと手を離す。
「ごめん! 変なこと言って……。じゃあまた明日な!」
「うん。またね、――守くん」
井上の口から出た俺の名前に、俺はまた胸が高鳴った。井上も「私のことも瑞貴でいいよ」と言って今度こそ帰って行く。
ああ……。俺は井上が……瑞貴が好きなんだ。半田たちには悪いけど、明日から俺も瑞貴に振り向いてもらえるようにがんばろう!
あとがき→
「あっ……円堂くん?」
「井上!?」
そこにいたのは、まさかの井上だった。
「なんでここに?」
「あっ、うん。ここって景色がステキだから、ときどきこの時間に来てるんだ」
「だろう!? 俺もちっちゃい頃からお気に入りの場所なんだ!」
見晴らしがよくて稲妻町全体が見渡せる。だから俺は大好きなんだ。井上も気に入ってくれたんだ! ……よく考えてみたら初めてかもしれない。俺と井上の共通点。
「円堂くんはどうしてここに?」
「俺は特訓に。フットボールフロンティア優勝するためには、キーパーの俺がゴールを守れるようにしないと」
「フフッ。円堂くんは努力家なんだね。練習もがんばってるし」
「ありがとな! ……って、練習見てくれてたのか?」
「うん。真くん……あっ、半田くんがサッカー部だから」
俺と風丸のように、井上と半田は幼馴染だから当たり前だろうけど、なんか胸がモヤモヤした。
「でも――最近は円堂くんを見てるんだ」
「俺?」
「円堂くんは明るくては頑張り屋だけど、サッカーをしているときが一番カッコいいなぁって……」
照れながら言う井上に、俺の心臓はドキドキいって顔も赤くなった。
すると井上は「よかったらどうぞ」と言って、ラッピングされた袋を俺に渡した。中に入ってたのはマフィンだ。
「今日家庭科部で作ったの。口に合うといいんだけど……」
「スッゲー嬉しいよ! ありがとな井上!」
俺が笑顔で言うと井上も笑って「どういたしまして」と言う。その笑顔は俺に初めて向けてくれた笑顔と同じだった。
「じゃあ私はこれで。特訓がんばってね」
「あっ!」
立ち去ろうとした井上の手を咄嗟につかんでしまった。井上は目をパチクリしているけど、俺はどうしてこんなことしたか混乱している。
「その……名前で呼んでいいか? 俺も名前でいいから……」
思わず口に出てしまった。俺は名残惜しいけどゆっくりと手を離す。
「ごめん! 変なこと言って……。じゃあまた明日な!」
「うん。またね、――守くん」
井上の口から出た俺の名前に、俺はまた胸が高鳴った。井上も「私のことも瑞貴でいいよ」と言って今度こそ帰って行く。
ああ……。俺は井上が……瑞貴が好きなんだ。半田たちには悪いけど、明日から俺も瑞貴に振り向いてもらえるようにがんばろう!
あとがき→