気がついたら
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今思えば、俺はあの笑顔に一目惚れしたのかもしれない。
☆☆☆☆☆
あれは中学一年のときだった。
昨日部活のあとも特訓をして、なかなかハードだったせいか、俺は一時間目の数学から机に突っ伏して爆睡していた。
「……堂…円堂!!」
「は、はい!」
呼ばれたことに気づいて、つい勢いよく立ち上がると、先生が恐ろしい形相でこっちを見ていた。
「居眠りするとはいい度胸だな。問5のxの答えを求めてみろ!」
「えぇ!? えーと……」
やっべー! 全然先生の話を聞いてなかった。どうしよう……わかんねぇ!
スッ――。
「ん?」
ふと机に目を向ければ、隣からメモが置かれた。そこには『x=3』と書かれている。教えてくれるのか……?
「え、x=3です……」
「おっ。正解だ。座ってよし」
先生から許しをもらって座り、隣をチラッと見ると、何事もなかったかのようにノートを取っている。確かこいつは井上だっけ。
俺は礼を言うために井上の肩をつつくと、井上が振り向いた。
「さっきはありがとな」
笑顔で礼を言うと、井上は目を見開き、次いで控えめだけど、ふんわりと優しい笑顔を返してくれた。
「どういたしまして」
その笑顔に――俺の胸は高鳴り、顔に熱が溜まった感覚がした。
☆☆☆☆☆
あれは中学一年のときだった。
昨日部活のあとも特訓をして、なかなかハードだったせいか、俺は一時間目の数学から机に突っ伏して爆睡していた。
「……堂…円堂!!」
「は、はい!」
呼ばれたことに気づいて、つい勢いよく立ち上がると、先生が恐ろしい形相でこっちを見ていた。
「居眠りするとはいい度胸だな。問5のxの答えを求めてみろ!」
「えぇ!? えーと……」
やっべー! 全然先生の話を聞いてなかった。どうしよう……わかんねぇ!
スッ――。
「ん?」
ふと机に目を向ければ、隣からメモが置かれた。そこには『x=3』と書かれている。教えてくれるのか……?
「え、x=3です……」
「おっ。正解だ。座ってよし」
先生から許しをもらって座り、隣をチラッと見ると、何事もなかったかのようにノートを取っている。確かこいつは井上だっけ。
俺は礼を言うために井上の肩をつつくと、井上が振り向いた。
「さっきはありがとな」
笑顔で礼を言うと、井上は目を見開き、次いで控えめだけど、ふんわりと優しい笑顔を返してくれた。
「どういたしまして」
その笑顔に――俺の胸は高鳴り、顔に熱が溜まった感覚がした。