究極の絆グリフォン
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自己紹介や再会の挨拶も終了し、本題に入るため焚き火を挟んで雷門中サッカー部と大人たちで向かい合う。最初に代表として声をかけたのは神童だ。
「円堂監督。ここに来た理由を俺たちに教えてください」
「そうですよ。調査ってどういうことでえすか?」
「訳も話さずチームを離れることになってしまってすまなかった。実は、白恋中との試合のあと、ある事実を知ってしまったんだ」
「円堂くん。それは僕から話そう」
円堂に伝えた本人として、吹雪の口から事情を話すことになった。
「僕はこの島に少年たちを閉じ込め、シードを生み出すための恐ろしい特訓を行っている施設があることをつかんだんだ。そのことを、雷門と白恋の試合のあとに円堂くんと瑞貴ちゃんに伝えた」
そして調査の経緯と結果を風丸と円堂と不動が続けて説明をする。
「俺たちの調査によると、シードはフィフスセクターが運営するいくつかの特訓施設によって生み出されている」
「その中に、高い能力を持つプレーヤーだけを集めた最高ランクの特訓施設が存在する。それが究極のプレーヤーを生む島――ゴッドエデンだ」
「問題はそのやり方だ。この島では少年たちを閉じ込めて、無理矢理特訓をさせている可能性がある」
「それが本当なら、大問題ですよ!」
「そう! その通りっス!」
三国に同意するように壁山も声上げた。中には望む者もいるだろうが、剣城からも尋常じゃない特訓をしていると聞いたので、それを無理矢理やらしているなら別だ。
「円堂監督、これからどうするんですか?」
「もちろん、俺たちはここで特訓を受けている少年たちを解放して、フィフスセクターの陰謀を暴く!」
天馬の言葉に円堂立ち上がって宣言した。
――とりあえず今夜はアンリミテッドシャイニングとの試合で受けたダメージと疲れを癒すため、それぞれゆっくり休むことになった。
今までいた洞窟は地下にあったようで地上に上がると古びた建物があり、円堂たちはここを拠点にしてゴッドエデンのことを調べていたのだ。一番上にある円柱状の塔の屋上で星を見ていた瑞貴は、その下に見える四角形の屋上に寝転がる円堂とそばで座っている天馬を見つけて微笑む。
「俺たちと再会しても、やっぱり一番は円堂か」
「うらやましいな本当に」
「一郎太、士郎」
建物の内部に続く階段から現れた風丸と吹雪に、瑞貴は笑顔で駆け寄る。
「そんなことないよ。私も二人や明王や塀吾郎に久しぶりに会えて本当に嬉しい」
「そのわりには円堂と俺たちという公衆の面前で堂々といちゃついていたがな」
「面目ナイ……」
意識が戻ったときには円堂しか見えてなかったとはいえ、結果的に風丸たちに見せつけたことは違いない。
「有人や春奈ちゃん、葵ちゃんや水鳥ちゃんや茜ちゃん……大丈夫かな」
「鬼道がいるなら大丈夫さ。それに、フィフスセクターは必ず雷門にもう一度勝負を挑む」
「奴らだって雷門のみんなをシードにすることが目的だからね。その隙を突いて助け出そう」
「うん。絶対に助ける」
拳を強く握る瑞貴に風丸と吹雪は気づく。本来瑞貴も人質になる予定だったが一人で逃げてしまったことに罪悪感があるのだ。仲間思いの彼女だからこそ、気にするなというほうがムリなのだろう。
そんな彼女の表情は凛々しくて美しく見える。吹雪と風丸は見惚れてしまう。
「……あ~あ。なんで円堂くんは瑞貴ちゃんへの想いに気づいちゃったのかな~」
「えっ?」
突然話を変えた吹雪に瑞貴は目を見開くと、風丸は呆れた声を出す。
「吹雪、まだそんなことを言っているのか」
「だって事実だし。十年前から僕が瑞貴ちゃんをお嫁さんにするつもりだったんだもん」
「みぎゃ!」
「おい吹雪!」
ドドドドド――……!!
「「「ん?」」」
納得がいかない顔をした吹雪が瑞貴を抱きしめて風丸が声を上げると、爆走する音が聞こえた。それはだんだん近づいてきて……。
「コラ――ッ!! 吹雪!! 瑞貴は俺の嫁さんなんだから勝手に抱きつくな!!」
「えっ!? 守!?」
「「円堂/くん!?」」」
爆走の正体は円堂だったようで、すぐに吹雪から瑞貴を奪い返して抱きしめる。先ほどまで天馬と一緒にいた姿を見た瑞貴は驚いた。それは吹雪も風丸も同じだ。
「なんで円堂くんがここにいるの!? さっきまで天馬くんと一緒にいたじゃん!」
「瑞貴に悪い虫が抱きついている気配がして来た!」
「お前いつの間にそんなスキル身につけたんだよ!? 瑞貴に会えないストレスでおかしくなったんじゃないか!?」
瑞貴が先ほど円堂がいた場所に目を向けると、混乱してキョロキョロと顔を動かした天馬がこっちに気づき、円堂の姿を見ると盛大に驚いていた。
(あ、あそこから爆走して来たんだ……)
「ちょっとくらいいいじゃん!」
「ダーメ!」
「円堂! お前もちょっとは自重しろ!」
その会話は下まで聞こえていたので、不動は肩をすくませて溜息を吐き、壁山は苦笑する。
「ハァ……。相変わらずのサッカーバカと共に嫁バカ、もとい瑞貴バカだな」
「アハハハ……」
☆☆☆☆☆
翌日。朝食を食べたあと、天馬と信助が薪を持ちながら階段上りの競争をしていた。
「「それー!」」
最後の段でジャンプして到着した二人に、審判の瑞貴はしっかり見て判定を上げる。
「同着。引き分けだね」
「「え~~」」
ウ~、ウ~――……!!
「「「「「!」」」」」
突如島中に響くサイレンに全員が作業の動きを止めたり、建物の屋上や窓から顔を出す。
「キャプテン……」
「この音は?」
「フィフスセクターだ」
天馬が神童に声をかけると、円堂はサイレンを鳴らして正体を呟く。
〈円堂守と愚かなる少年たちに告ぐ。三日後、お前たち雷門と我々フィフスセクター公認のチームによるスペシャルマッチを行う。場所は島の中央にあるゴッドエデンスタジアムだ〉
「円堂監督の睨んだ通りだ……」
天馬も昨夜円堂からフィフスセクターが勝負を挑むという予想を聞いていた。
〈こちらには人質がいる。お前たちはこの試合を拒むことはできない。では……〉
「クッ……卑怯な……!」
「みんな、聞いてくれ!」
神童が歯を食いしばると、円堂が建物のベランダからみんなに声を上げる。
「奴らが試合で挑んでくると言うのなら、俺たちはそれを迎え撃つ!」
「えっ!?」
「迎え撃つったって……」
円堂の言葉に天馬たちは驚く。車田を始め全員奴らの強さを身に染みているからこそ、安易に受けれない。狩屋は円堂に尋ねる。
「監督、勝算はあるんですか?」
「忘れたのか? 俺たちは今まで、どんな困難も乗り越えてきた。これからも今までと同じ、勝利を目指して戦う。それだけだ!」
「「「「「!」」」」」
過酷な困難があろうと努力して自分たちがホーリーロードを勝ち抜いて来たことを、天馬たちは思い出して笑顔になる。
「今日から、この島で大特訓! いくぞー!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
(やっぱり、スゴいな……)
瑞貴は円堂とチームメイトだった選手時代を思い出した。言葉だけでもみんなに勇気とやる気を取り戻して引っ張って行く。それが監督になっても変わらない。
(私も、もっともっとがんばらないと!)
コーチとして監督補佐として、瑞貴は自分自身も力を付けようと意気込んだ。
――天馬たちが特訓場所を探しに森へ行っている間、瑞貴は今までの雷門や革命の状況、円堂たちはゴッドエデンで手に入れて情報を話し合っていた。
「なるほど……。雷門の影響で今までフィフスセクターに支持する学校も革命に賛同しているんだ。あいつら、スゲーな!」
「うん。おかげで聖帝選挙も響木さんにどんどん票が入っているよ」
「そのせいもあるだろうな。フィフスセクターが雷門をシードに引き入れたいのは」
円堂は教え子たちが順調に革命を進めてくれることに喜びを感じる。逆に不動は革命の中心となる雷門をシードにし、革命を阻止すると同時に優秀なプレーヤーを手の内に入れるフィフスセクターの動きを理解する。そして今の目標を壁山や風丸や吹雪も話し合う。
「まずは三日後の試合っスね」
「ああ。最高ランクのチームを相手にする試合に勝てばフィフスセクターは混乱するはずだ」
「それにさっき来たヘリは恐らフィフスセクターの上の者が来たんだろう。奴らは彼にアピールすることで頭がいっぱいだよね」
「上の者……。もしかしたら聖帝が来ているかもな……」
「「「「「…………」」」」」
円堂がポツリと眉を下げて呟くと全員反応する。聖帝・イシドシュウジの正体を円堂と瑞貴はかつての仲間だった豪炎寺修也だと知っているのが、他のみんなも気づいているのだろう。だからこそ、何故彼がフィフスセクターにいるのか理解できなかった。
「円堂監督。ここに来た理由を俺たちに教えてください」
「そうですよ。調査ってどういうことでえすか?」
「訳も話さずチームを離れることになってしまってすまなかった。実は、白恋中との試合のあと、ある事実を知ってしまったんだ」
「円堂くん。それは僕から話そう」
円堂に伝えた本人として、吹雪の口から事情を話すことになった。
「僕はこの島に少年たちを閉じ込め、シードを生み出すための恐ろしい特訓を行っている施設があることをつかんだんだ。そのことを、雷門と白恋の試合のあとに円堂くんと瑞貴ちゃんに伝えた」
そして調査の経緯と結果を風丸と円堂と不動が続けて説明をする。
「俺たちの調査によると、シードはフィフスセクターが運営するいくつかの特訓施設によって生み出されている」
「その中に、高い能力を持つプレーヤーだけを集めた最高ランクの特訓施設が存在する。それが究極のプレーヤーを生む島――ゴッドエデンだ」
「問題はそのやり方だ。この島では少年たちを閉じ込めて、無理矢理特訓をさせている可能性がある」
「それが本当なら、大問題ですよ!」
「そう! その通りっス!」
三国に同意するように壁山も声上げた。中には望む者もいるだろうが、剣城からも尋常じゃない特訓をしていると聞いたので、それを無理矢理やらしているなら別だ。
「円堂監督、これからどうするんですか?」
「もちろん、俺たちはここで特訓を受けている少年たちを解放して、フィフスセクターの陰謀を暴く!」
天馬の言葉に円堂立ち上がって宣言した。
――とりあえず今夜はアンリミテッドシャイニングとの試合で受けたダメージと疲れを癒すため、それぞれゆっくり休むことになった。
今までいた洞窟は地下にあったようで地上に上がると古びた建物があり、円堂たちはここを拠点にしてゴッドエデンのことを調べていたのだ。一番上にある円柱状の塔の屋上で星を見ていた瑞貴は、その下に見える四角形の屋上に寝転がる円堂とそばで座っている天馬を見つけて微笑む。
「俺たちと再会しても、やっぱり一番は円堂か」
「うらやましいな本当に」
「一郎太、士郎」
建物の内部に続く階段から現れた風丸と吹雪に、瑞貴は笑顔で駆け寄る。
「そんなことないよ。私も二人や明王や塀吾郎に久しぶりに会えて本当に嬉しい」
「そのわりには円堂と俺たちという公衆の面前で堂々といちゃついていたがな」
「面目ナイ……」
意識が戻ったときには円堂しか見えてなかったとはいえ、結果的に風丸たちに見せつけたことは違いない。
「有人や春奈ちゃん、葵ちゃんや水鳥ちゃんや茜ちゃん……大丈夫かな」
「鬼道がいるなら大丈夫さ。それに、フィフスセクターは必ず雷門にもう一度勝負を挑む」
「奴らだって雷門のみんなをシードにすることが目的だからね。その隙を突いて助け出そう」
「うん。絶対に助ける」
拳を強く握る瑞貴に風丸と吹雪は気づく。本来瑞貴も人質になる予定だったが一人で逃げてしまったことに罪悪感があるのだ。仲間思いの彼女だからこそ、気にするなというほうがムリなのだろう。
そんな彼女の表情は凛々しくて美しく見える。吹雪と風丸は見惚れてしまう。
「……あ~あ。なんで円堂くんは瑞貴ちゃんへの想いに気づいちゃったのかな~」
「えっ?」
突然話を変えた吹雪に瑞貴は目を見開くと、風丸は呆れた声を出す。
「吹雪、まだそんなことを言っているのか」
「だって事実だし。十年前から僕が瑞貴ちゃんをお嫁さんにするつもりだったんだもん」
「みぎゃ!」
「おい吹雪!」
ドドドドド――……!!
「「「ん?」」」
納得がいかない顔をした吹雪が瑞貴を抱きしめて風丸が声を上げると、爆走する音が聞こえた。それはだんだん近づいてきて……。
「コラ――ッ!! 吹雪!! 瑞貴は俺の嫁さんなんだから勝手に抱きつくな!!」
「えっ!? 守!?」
「「円堂/くん!?」」」
爆走の正体は円堂だったようで、すぐに吹雪から瑞貴を奪い返して抱きしめる。先ほどまで天馬と一緒にいた姿を見た瑞貴は驚いた。それは吹雪も風丸も同じだ。
「なんで円堂くんがここにいるの!? さっきまで天馬くんと一緒にいたじゃん!」
「瑞貴に悪い虫が抱きついている気配がして来た!」
「お前いつの間にそんなスキル身につけたんだよ!? 瑞貴に会えないストレスでおかしくなったんじゃないか!?」
瑞貴が先ほど円堂がいた場所に目を向けると、混乱してキョロキョロと顔を動かした天馬がこっちに気づき、円堂の姿を見ると盛大に驚いていた。
(あ、あそこから爆走して来たんだ……)
「ちょっとくらいいいじゃん!」
「ダーメ!」
「円堂! お前もちょっとは自重しろ!」
その会話は下まで聞こえていたので、不動は肩をすくませて溜息を吐き、壁山は苦笑する。
「ハァ……。相変わらずのサッカーバカと共に嫁バカ、もとい瑞貴バカだな」
「アハハハ……」
☆☆☆☆☆
翌日。朝食を食べたあと、天馬と信助が薪を持ちながら階段上りの競争をしていた。
「「それー!」」
最後の段でジャンプして到着した二人に、審判の瑞貴はしっかり見て判定を上げる。
「同着。引き分けだね」
「「え~~」」
ウ~、ウ~――……!!
「「「「「!」」」」」
突如島中に響くサイレンに全員が作業の動きを止めたり、建物の屋上や窓から顔を出す。
「キャプテン……」
「この音は?」
「フィフスセクターだ」
天馬が神童に声をかけると、円堂はサイレンを鳴らして正体を呟く。
〈円堂守と愚かなる少年たちに告ぐ。三日後、お前たち雷門と我々フィフスセクター公認のチームによるスペシャルマッチを行う。場所は島の中央にあるゴッドエデンスタジアムだ〉
「円堂監督の睨んだ通りだ……」
天馬も昨夜円堂からフィフスセクターが勝負を挑むという予想を聞いていた。
〈こちらには人質がいる。お前たちはこの試合を拒むことはできない。では……〉
「クッ……卑怯な……!」
「みんな、聞いてくれ!」
神童が歯を食いしばると、円堂が建物のベランダからみんなに声を上げる。
「奴らが試合で挑んでくると言うのなら、俺たちはそれを迎え撃つ!」
「えっ!?」
「迎え撃つったって……」
円堂の言葉に天馬たちは驚く。車田を始め全員奴らの強さを身に染みているからこそ、安易に受けれない。狩屋は円堂に尋ねる。
「監督、勝算はあるんですか?」
「忘れたのか? 俺たちは今まで、どんな困難も乗り越えてきた。これからも今までと同じ、勝利を目指して戦う。それだけだ!」
「「「「「!」」」」」
過酷な困難があろうと努力して自分たちがホーリーロードを勝ち抜いて来たことを、天馬たちは思い出して笑顔になる。
「今日から、この島で大特訓! いくぞー!」
「「「「「オ――ッ!!」」」」」
(やっぱり、スゴいな……)
瑞貴は円堂とチームメイトだった選手時代を思い出した。言葉だけでもみんなに勇気とやる気を取り戻して引っ張って行く。それが監督になっても変わらない。
(私も、もっともっとがんばらないと!)
コーチとして監督補佐として、瑞貴は自分自身も力を付けようと意気込んだ。
――天馬たちが特訓場所を探しに森へ行っている間、瑞貴は今までの雷門や革命の状況、円堂たちはゴッドエデンで手に入れて情報を話し合っていた。
「なるほど……。雷門の影響で今までフィフスセクターに支持する学校も革命に賛同しているんだ。あいつら、スゲーな!」
「うん。おかげで聖帝選挙も響木さんにどんどん票が入っているよ」
「そのせいもあるだろうな。フィフスセクターが雷門をシードに引き入れたいのは」
円堂は教え子たちが順調に革命を進めてくれることに喜びを感じる。逆に不動は革命の中心となる雷門をシードにし、革命を阻止すると同時に優秀なプレーヤーを手の内に入れるフィフスセクターの動きを理解する。そして今の目標を壁山や風丸や吹雪も話し合う。
「まずは三日後の試合っスね」
「ああ。最高ランクのチームを相手にする試合に勝てばフィフスセクターは混乱するはずだ」
「それにさっき来たヘリは恐らフィフスセクターの上の者が来たんだろう。奴らは彼にアピールすることで頭がいっぱいだよね」
「上の者……。もしかしたら聖帝が来ているかもな……」
「「「「「…………」」」」」
円堂がポツリと眉を下げて呟くと全員反応する。聖帝・イシドシュウジの正体を円堂と瑞貴はかつての仲間だった豪炎寺修也だと知っているのが、他のみんなも気づいているのだろう。だからこそ、何故彼がフィフスセクターにいるのか理解できなかった。