究極の絆グリフォン
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「全員ゴッドエデンへ運べ!」
「「「「「ハッ!!」」」」」
牙山の指示で隊員たちが雷門イレブンやベンチにいる瑞貴たちの前に立つ。瑞貴は一乃と青山を自分の背にかばうが、今の状態で全員を救い出すのが一人ではムリだと悟る。
(どうすれば――!?)
バシュンッ!!
「「「「「!?」」」」」
突如現れたボールが瑞貴たちの周りにいた隊員たちを弾き飛ばし、牙山の前を通り過ぎ、天馬と隊員たちの前に降りるとグラウンド全体を巻き込んだ大きな竜巻を作った。
「まも…る……」
竜巻の中で見えた影に瑞貴はそう呟き、緊張の糸が解けたのか徐々に意識を失っていく。最後に覚えているのは、自分を抱きとめた懐かしく安心する暖かさだけだった。
☆☆☆☆☆
「……代わってよ…くん!」
「嫌だ……俺の特権……!」
「おい……静かに……」
(…………ん?)
騒がしい声に瑞貴は徐々に意識を取り戻すと、自分が未だにあのとき感じた居心地がよい温もりに包まれていることに気づく。ゆっくり目を覚まして顔を上げると動いたことで気づいたのか「おっ」と声が上がった。
「瑞貴、気が付いたか?」
「まも……る……?」
「ああ」
瑞貴の目に映ったのは円堂の姿だ。自分たちがいる場所が洞窟ということ、そして自分が円堂に抱きかかえられていることに気づく。待ち焦がれてずっと恋しかった温もりに夢かと思い……。
ギュ――ッ!
「ヒテテテテ!」
「夢じゃ、ない!?」
「ゆめひゃなひ! ゆめひゃなひはらはなひれふれ!」
瑞貴が手を伸ばして思いっきり両頬を引っ張ると、あまりの痛さに涙目になりながら懇願した。そのおかげで瑞貴も現実だと理解して両手を離す。
「本当に守なの? 守なんだよね!? 会いたかった……!」
「俺も瑞貴に会いたかった。離れてからずっとお前に会いたいと思ったし、お前を想わない日なんて一度もなかった」
「守……」
少し体を離した二人は顔を見合わせると、円堂は親指で優しく瑞貴の目尻にある涙を拭い、その感触に瑞貴も微笑む。二人は自然な動作で徐々に顔を近づけていき――。
パンッ!
「「はい、そこまで!!」」
「「えっ!?」」
突如行動を遮った手拍子と声に瑞貴も円堂も動きを止めた。瑞貴が顔を向けるとそこには眉をしかめて両手を合わせている風丸一郎太と吹雪士郎、呆れた表情をする不動明王、耳まで赤くして背を向ける壁山塀吾郎が焚き火を中心に囲んでいた。
「一郎太…士郎…明王…塀吾郎……!」
「久しぶりだな、瑞貴。それにしても、公衆の面前で堂々とイチャつくんじゃない!」
「ズルいよ円堂くん。僕だって瑞貴ちゃんを介抱したかったのに、その上見せつけるなんて」
「全く。お前らは恥じらいというものを知れ」
「お、俺は何も見てないっス! 全然見てないっス!」
だんだん冷静になった瑞貴は一気に顔を赤くし円堂の腕から脱出を試みる。だが、それを許さないかというように円堂はギューッと瑞貴を抱きしめて身動きを取れなくした。
「いいだろ別に。久しぶりに瑞貴に会えたんだし。それに吹雪にはさっきも言ったけど、これは俺だけの特権なんだ!」
「時と場所を考えろ! 後輩たちが目を覚ましていないからよかったものの!」
「天馬……みんなは!? どこにいるの!?」
円堂と風丸が言い争う中、瑞貴はすぐに天馬たちの安否を確認した。イチャイチャが終わったことを知った壁山はゆっくり振り向いて笑顔を浮かべる。
「大丈夫っスよ。全員少し離れた場所で眠っているだけっスから」
「よかった……」
「瑞貴。俺たちは大体把握しているが、改めてお前の口からどうしてここにいるか説明してくれるか?」
「うん。わかった」
瑞貴は円堂の腕から離れると隣に座り、真剣な表情で今までの経緯を話した。金山から告げられたフィフスセクターの遠征、鬼道たちのこと、牙山から聞いた本当の目的、アンリミテッドシャイニングとの試合も全て。吹雪も不動もそれを全て残さず聞き取った。
「なるほどね。とりあえず鬼道くんたちは無事に違いないよ」
「ああ。状況からして人質にされたが、フィフスセクターも危害は加えないだろう」
「――なんだ……ここは?」
「――どういうことだ?」
洞窟なので声が反響して別の場所にいる狩屋や神童たちの声が聞こえた。それに壁山たちも気づいて顔を向ける。
「あっ、起きたみたいっスね」
「俺はみんなをここに案内するよ。瑞貴、お前も行こうぜ」
「うん」
先に立ち上がって手を差し出す円堂に、瑞貴も頷くとその手に自らの手を重ねて立ち上がる。そうして二人は天馬たちの元へ向かった。
「円堂監督がいた……」
「えっ!?」
「まさか!」
「監督が!?」
「――呼んだか?」
「「「「「!?」」」」」
天馬も意識を失う前に円堂を見たので告げると、信助と輝と神童は驚く。それに応えるように円堂も返事をした。その声に全員円堂に顔を向ける。
「よっ! みんな気が付いたみたいだな!」
「「「「「あっ!」」」」」
「「…………」」
ギュ――ッ!
円堂の姿に全員目を見張る。天馬と信助はお互いの片頬を想いっきり引っ張るとその痛みで夢じゃないとわかり、それが全員に伝わった。
「「「「「円堂監督――っ!!」」」」」
先に円堂に飛び込む伝馬と信助を始め、雷門サッカー部は嬉しさのあまり感極まって次々と円堂の元へ駆け寄った。
瑞貴も久しぶりの光景に微笑むと、狩屋が真っ先に瑞貴の元へ駆けつける。
「瑞貴姉さんも無事だったんですね!」
「うん。私もみんなが無事で本当に嬉しいよ!」
「全員来てくれ。紹介したい奴らがいるんだ」
「「「「「えっ?」」」」」
円堂の口から出た『紹介した奴ら』という言葉に全員が不思議に想い、そのまま円堂に着いて行くと……。
「「「うわあ……スゴい!」」」
天馬や信助や輝をはじめ、みんな風丸たちの姿に驚いた。
「紹介しよう、風丸」
「やあ」
「吹雪」
「久しぶり」
「壁山」
「ウィッス!」
「不動」
「どうも」
「みんな、俺と一緒に調査している仲間だ」
「ス、スゴ過ぎます! イナズマジャパンのみなさんとお会いできるなんて!」
十年前に世界一になったイナズマジャパンのメンバーに天馬たちは顔を輝かせる。
「後輩思いだからな、俺たち」
「できれば、もう少し華やかな場所で会いたかったけどね」
「まっ、こういうのもいいじゃねぇか」
「雷門の後輩たち、可愛いっス!」
今では全員日本海外共にプロリーグで名を馳せているメンバーだ。車田は小声で確認する。
「プロリーグだよな? 風丸さんとか」
「サインとか有りですかね!?」
「やめとけ!」
両手を合わせて顔を輝かせる信助に霧野は止めるが、それに構わず自己紹介を始める。
「はーいはーい! 僕、西園信助っていいます! 一年でDFです!」
「俺も一年生で、松風天馬といいます!」
「はい! 僕もいいですか?」
初々しい後輩たちの姿に風丸も笑顔でうんうんと頷き、不動も壁山も笑みを浮かべるが……。
「一年FW、影山輝です!」
「「「影山ぁ!?」」」
「影山といえば……アワワ……どうしても、あのイメージが出てきてしまうんス……」
忘れもしない名字に風丸と不動と壁山の表情は一変した。壁山の浮かべる影山零治のイメージは全員同じで冷や汗をかき始めた。それに輝は事情を説明する。
「はい。みなさんご存知の影山零治は僕の叔父です。叔父がみなさん……いえ、サッカー界に多大なるご迷惑をおかけしたことは知ってしまいました。でも、叔父はサッカーを愛していた人だと聞きました。だからこそ、僕もサッカーをやりたいと思ったんです」
「運命のいたずらっスね……」
「こうしてみなさんとプレーできることにも、とても縁を感じます。きっと、叔父も喜んでいると思います!」
「そうだな……。がんばれよ、影山」
「はい! よろしくお願いします!」
不動を始め風丸も壁山も天馬たちと笑い合う輝を応援する。『影山零治の甥』としてではなく、『影山輝』という一人のサッカープレーヤーを。
「「「「「ハッ!!」」」」」
牙山の指示で隊員たちが雷門イレブンやベンチにいる瑞貴たちの前に立つ。瑞貴は一乃と青山を自分の背にかばうが、今の状態で全員を救い出すのが一人ではムリだと悟る。
(どうすれば――!?)
バシュンッ!!
「「「「「!?」」」」」
突如現れたボールが瑞貴たちの周りにいた隊員たちを弾き飛ばし、牙山の前を通り過ぎ、天馬と隊員たちの前に降りるとグラウンド全体を巻き込んだ大きな竜巻を作った。
「まも…る……」
竜巻の中で見えた影に瑞貴はそう呟き、緊張の糸が解けたのか徐々に意識を失っていく。最後に覚えているのは、自分を抱きとめた懐かしく安心する暖かさだけだった。
☆☆☆☆☆
「……代わってよ…くん!」
「嫌だ……俺の特権……!」
「おい……静かに……」
(…………ん?)
騒がしい声に瑞貴は徐々に意識を取り戻すと、自分が未だにあのとき感じた居心地がよい温もりに包まれていることに気づく。ゆっくり目を覚まして顔を上げると動いたことで気づいたのか「おっ」と声が上がった。
「瑞貴、気が付いたか?」
「まも……る……?」
「ああ」
瑞貴の目に映ったのは円堂の姿だ。自分たちがいる場所が洞窟ということ、そして自分が円堂に抱きかかえられていることに気づく。待ち焦がれてずっと恋しかった温もりに夢かと思い……。
ギュ――ッ!
「ヒテテテテ!」
「夢じゃ、ない!?」
「ゆめひゃなひ! ゆめひゃなひはらはなひれふれ!」
瑞貴が手を伸ばして思いっきり両頬を引っ張ると、あまりの痛さに涙目になりながら懇願した。そのおかげで瑞貴も現実だと理解して両手を離す。
「本当に守なの? 守なんだよね!? 会いたかった……!」
「俺も瑞貴に会いたかった。離れてからずっとお前に会いたいと思ったし、お前を想わない日なんて一度もなかった」
「守……」
少し体を離した二人は顔を見合わせると、円堂は親指で優しく瑞貴の目尻にある涙を拭い、その感触に瑞貴も微笑む。二人は自然な動作で徐々に顔を近づけていき――。
パンッ!
「「はい、そこまで!!」」
「「えっ!?」」
突如行動を遮った手拍子と声に瑞貴も円堂も動きを止めた。瑞貴が顔を向けるとそこには眉をしかめて両手を合わせている風丸一郎太と吹雪士郎、呆れた表情をする不動明王、耳まで赤くして背を向ける壁山塀吾郎が焚き火を中心に囲んでいた。
「一郎太…士郎…明王…塀吾郎……!」
「久しぶりだな、瑞貴。それにしても、公衆の面前で堂々とイチャつくんじゃない!」
「ズルいよ円堂くん。僕だって瑞貴ちゃんを介抱したかったのに、その上見せつけるなんて」
「全く。お前らは恥じらいというものを知れ」
「お、俺は何も見てないっス! 全然見てないっス!」
だんだん冷静になった瑞貴は一気に顔を赤くし円堂の腕から脱出を試みる。だが、それを許さないかというように円堂はギューッと瑞貴を抱きしめて身動きを取れなくした。
「いいだろ別に。久しぶりに瑞貴に会えたんだし。それに吹雪にはさっきも言ったけど、これは俺だけの特権なんだ!」
「時と場所を考えろ! 後輩たちが目を覚ましていないからよかったものの!」
「天馬……みんなは!? どこにいるの!?」
円堂と風丸が言い争う中、瑞貴はすぐに天馬たちの安否を確認した。イチャイチャが終わったことを知った壁山はゆっくり振り向いて笑顔を浮かべる。
「大丈夫っスよ。全員少し離れた場所で眠っているだけっスから」
「よかった……」
「瑞貴。俺たちは大体把握しているが、改めてお前の口からどうしてここにいるか説明してくれるか?」
「うん。わかった」
瑞貴は円堂の腕から離れると隣に座り、真剣な表情で今までの経緯を話した。金山から告げられたフィフスセクターの遠征、鬼道たちのこと、牙山から聞いた本当の目的、アンリミテッドシャイニングとの試合も全て。吹雪も不動もそれを全て残さず聞き取った。
「なるほどね。とりあえず鬼道くんたちは無事に違いないよ」
「ああ。状況からして人質にされたが、フィフスセクターも危害は加えないだろう」
「――なんだ……ここは?」
「――どういうことだ?」
洞窟なので声が反響して別の場所にいる狩屋や神童たちの声が聞こえた。それに壁山たちも気づいて顔を向ける。
「あっ、起きたみたいっスね」
「俺はみんなをここに案内するよ。瑞貴、お前も行こうぜ」
「うん」
先に立ち上がって手を差し出す円堂に、瑞貴も頷くとその手に自らの手を重ねて立ち上がる。そうして二人は天馬たちの元へ向かった。
「円堂監督がいた……」
「えっ!?」
「まさか!」
「監督が!?」
「――呼んだか?」
「「「「「!?」」」」」
天馬も意識を失う前に円堂を見たので告げると、信助と輝と神童は驚く。それに応えるように円堂も返事をした。その声に全員円堂に顔を向ける。
「よっ! みんな気が付いたみたいだな!」
「「「「「あっ!」」」」」
「「…………」」
ギュ――ッ!
円堂の姿に全員目を見張る。天馬と信助はお互いの片頬を想いっきり引っ張るとその痛みで夢じゃないとわかり、それが全員に伝わった。
「「「「「円堂監督――っ!!」」」」」
先に円堂に飛び込む伝馬と信助を始め、雷門サッカー部は嬉しさのあまり感極まって次々と円堂の元へ駆け寄った。
瑞貴も久しぶりの光景に微笑むと、狩屋が真っ先に瑞貴の元へ駆けつける。
「瑞貴姉さんも無事だったんですね!」
「うん。私もみんなが無事で本当に嬉しいよ!」
「全員来てくれ。紹介したい奴らがいるんだ」
「「「「「えっ?」」」」」
円堂の口から出た『紹介した奴ら』という言葉に全員が不思議に想い、そのまま円堂に着いて行くと……。
「「「うわあ……スゴい!」」」
天馬や信助や輝をはじめ、みんな風丸たちの姿に驚いた。
「紹介しよう、風丸」
「やあ」
「吹雪」
「久しぶり」
「壁山」
「ウィッス!」
「不動」
「どうも」
「みんな、俺と一緒に調査している仲間だ」
「ス、スゴ過ぎます! イナズマジャパンのみなさんとお会いできるなんて!」
十年前に世界一になったイナズマジャパンのメンバーに天馬たちは顔を輝かせる。
「後輩思いだからな、俺たち」
「できれば、もう少し華やかな場所で会いたかったけどね」
「まっ、こういうのもいいじゃねぇか」
「雷門の後輩たち、可愛いっス!」
今では全員日本海外共にプロリーグで名を馳せているメンバーだ。車田は小声で確認する。
「プロリーグだよな? 風丸さんとか」
「サインとか有りですかね!?」
「やめとけ!」
両手を合わせて顔を輝かせる信助に霧野は止めるが、それに構わず自己紹介を始める。
「はーいはーい! 僕、西園信助っていいます! 一年でDFです!」
「俺も一年生で、松風天馬といいます!」
「はい! 僕もいいですか?」
初々しい後輩たちの姿に風丸も笑顔でうんうんと頷き、不動も壁山も笑みを浮かべるが……。
「一年FW、影山輝です!」
「「「影山ぁ!?」」」
「影山といえば……アワワ……どうしても、あのイメージが出てきてしまうんス……」
忘れもしない名字に風丸と不動と壁山の表情は一変した。壁山の浮かべる影山零治のイメージは全員同じで冷や汗をかき始めた。それに輝は事情を説明する。
「はい。みなさんご存知の影山零治は僕の叔父です。叔父がみなさん……いえ、サッカー界に多大なるご迷惑をおかけしたことは知ってしまいました。でも、叔父はサッカーを愛していた人だと聞きました。だからこそ、僕もサッカーをやりたいと思ったんです」
「運命のいたずらっスね……」
「こうしてみなさんとプレーできることにも、とても縁を感じます。きっと、叔父も喜んでいると思います!」
「そうだな……。がんばれよ、影山」
「はい! よろしくお願いします!」
不動を始め風丸も壁山も天馬たちと笑い合う輝を応援する。『影山零治の甥』としてではなく、『影山輝』という一人のサッカープレーヤーを。