サッカーに大切なこと
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現在地は河川敷の橋の下。なんとか撒(マ)いたが、目的地の雷門中までは油断できない。交通手段がないままでは、ここにいても帰る途中でも捕まるのは時間の問題かもしれない。
そう考えた鬼道は春奈に帰るのが遅くなるかもしれないと連絡を入れると、シンが車で迎えに来てくれるらしい。
「神崎さんが来るまで大人しくしていよう。ヘタに動いて見つかるわけにはいかないからな」
「そうだな」
「みんなごめんなさい。私のせいで巻き込むことになって……」
「気にすんなよ! 少し驚いたけど、瑞貴にファンがあんなにたくさんできて喜ばしいことじゃないか!」
「ありがとう……!」
ニカッと笑う円堂に微笑んで頷く豪炎寺と鬼道。素晴らしい仲間がいて感謝という言葉しか思い浮かばない。
「――お前がサッカーできるわけねぇだろ!」
「――そうだそうだ!」
「――あっち行ってろ!」
「――やれるもん! あたしサッカーやれる!」
「「「「ん?」」」」
河川敷のグラウンドから聞こえた声に振り向くと、小学低学年くらいの少年が三人と少女が一人いた。その内一人の少年はサッカーボールを持っている。
見かけない子供たちだが、気になった円堂が首を傾げると鬼道が見解を述べる。
「なんだなんだ?」
「あの様子からして、どうやら女の子がサッカーをやりたいが、仲間外れにされてるようだ」
「…………」
「瑞貴?」
豪炎寺は急に歩き出した瑞貴に声をかけるが、瑞貴はそのまま橋の下から出て子供たちに近づいた。
「あたしも一緒にサッカーやらせて! ゲームはいつも一緒にやってるじゃん!」
「ゲームと違うんだよ!」
「それにお前ヘタクソだろ! この前だってボール取り損ねたじゃねーか!」
「女が男とサッカーやっちゃいけないんだ!」
「――こらこら。『女がサッカーやっちゃいけない』なんて誰がそんなこと決めたのかな?」
「「「「!」」」」
急に話しかけて来た瑞貴に子供たちは驚くが、少年の一人が我に返って叫ぶ。
「だってさ、プロは男のチームに女がいないじゃん。あれって、女は男とサッカーしちゃダメなんだろ!」
「じゃあ君たちはプロなのかな?」
「「「えっ」」」
「男と女が一緒にサッカーやっていけないなんてルールはプロにだってない。君たちがやってるのはただの仲間外れだよ。この女の子は君たちの友達なんでしょ?」
「「「…………」」」
やっと自覚したのか、バツが悪そうに顔をうつむける少年たち。次に瑞貴は少女に顔を向ける。