お味はいかが?
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部屋に入って来たのはジョーだった。
「どうしたの?」
「これ、やる」
ジョーは瑞貴に出したトレイにあるは、チラシにあったストロベリーケーキだった。
これを見た瑞貴は目を輝かせているが、ジョーには犬耳が生えて尻尾がブンブンと振っているように見える。
「紅茶もあるが……」
「いる!」
目をキラキラさせて「いっただきまーす!」と言ってパクッと一口食べる。
「…………ん?」
「どうした」
「これ、ジョーが作ったんでしょ」
疑問系じゃなくハッキリと言った瑞貴に、ジョーはさすがに驚いた。
「なんで……」
「だって、ジョーの作るデザートはどれもジョーの優しさがある味だもん。このケーキも一緒だよ」
瑞貴は満面の笑みをジョーに向け、再びケーキを口にする。
(変わった奴だよな、本当に)
見た目だけでも見よう見まねで作ったケーキだが、まさか見破られるとは思わなかった。でも瑞貴がすぐにわかってくれたのが嬉しかった。
「味はどうだ」
「甘くてスッゴくおいしいよ!」
幸せそうに食べる瑞貴を眺めていると、ジョーはふとある物に目につく。
「瑞貴。クリームが付いてるぞ」
「えっ! どこどこ?」
瑞貴は手探りで顔に手を当てるが、全然取れてない。どうやったらそうなるのか、クリームは目尻に近い頬についている。
ジョーは溜息をつくと同時に、ちょっとした悪戯心が出た。
「取ってやるから動くな」
「はーい」
言われた通りに瑞貴が動きを止めると、ジョーはクリームが付いてない片頬に手を当て、ゆっくり顔を近づける。
ペロッ――。
「みにゃ!」
あまりのくすぐったさに瑞貴は思わず声を上げると、ジョーはさらに頬にチュッとキスした。
「ほら、取れたぞ」
顔を離してフッと笑うジョーに、瑞貴の顔は耳まで赤くなり、高速でケーキを食べ紅茶を喉に一気に流し込む。
「ごちそうさまでしたー! ありがとうジョー!」
ビュンッという効果音が付くくらいの速さで出て行く瑞貴。
残ったジョーは先ほどのことを思い出してフッともう一度笑う。
「確かに、甘くてうまいな」
あとがき→
「どうしたの?」
「これ、やる」
ジョーは瑞貴に出したトレイにあるは、チラシにあったストロベリーケーキだった。
これを見た瑞貴は目を輝かせているが、ジョーには犬耳が生えて尻尾がブンブンと振っているように見える。
「紅茶もあるが……」
「いる!」
目をキラキラさせて「いっただきまーす!」と言ってパクッと一口食べる。
「…………ん?」
「どうした」
「これ、ジョーが作ったんでしょ」
疑問系じゃなくハッキリと言った瑞貴に、ジョーはさすがに驚いた。
「なんで……」
「だって、ジョーの作るデザートはどれもジョーの優しさがある味だもん。このケーキも一緒だよ」
瑞貴は満面の笑みをジョーに向け、再びケーキを口にする。
(変わった奴だよな、本当に)
見た目だけでも見よう見まねで作ったケーキだが、まさか見破られるとは思わなかった。でも瑞貴がすぐにわかってくれたのが嬉しかった。
「味はどうだ」
「甘くてスッゴくおいしいよ!」
幸せそうに食べる瑞貴を眺めていると、ジョーはふとある物に目につく。
「瑞貴。クリームが付いてるぞ」
「えっ! どこどこ?」
瑞貴は手探りで顔に手を当てるが、全然取れてない。どうやったらそうなるのか、クリームは目尻に近い頬についている。
ジョーは溜息をつくと同時に、ちょっとした悪戯心が出た。
「取ってやるから動くな」
「はーい」
言われた通りに瑞貴が動きを止めると、ジョーはクリームが付いてない片頬に手を当て、ゆっくり顔を近づける。
ペロッ――。
「みにゃ!」
あまりのくすぐったさに瑞貴は思わず声を上げると、ジョーはさらに頬にチュッとキスした。
「ほら、取れたぞ」
顔を離してフッと笑うジョーに、瑞貴の顔は耳まで赤くなり、高速でケーキを食べ紅茶を喉に一気に流し込む。
「ごちそうさまでしたー! ありがとうジョー!」
ビュンッという効果音が付くくらいの速さで出て行く瑞貴。
残ったジョーは先ほどのことを思い出してフッともう一度笑う。
「確かに、甘くてうまいな」
あとがき→