未来を背負う少女
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イナズマジャパンに挑戦して我々は負けた。同時にいろいろ理解することができた。
「砂木沼さん、今日はありがとう!」
「ああ」
最後の点が入れられたとき、私は井上瑞貴と直接勝負した。あの激しいチャージは彼女の世界に対する思いが強さになっていたのだ。他のイナズマジャパンにも世界に対して強い思いがなかったわけではない。ただ、彼女が倍以上にあった。
世界でたった一人代表になった女子選手……世界を探せば彼女以上に強い女子選手だっているはずだ。しかし選ばれない。強さ…ライセンスを取得してない…国が認めない…様々な理由があるだろうが、その中で井上瑞貴だけ選ばれた。
『彼女は私たちにはできないことをしてくれる気がするんです。――イナズマジャパンと共に、大きな何かを生み出すと』
選ばれたからには世界からのプレッシャーを耐えるだけでは足りない。次に繋げなければ『代表』と言えない。クララたちの言う通り、それは井上瑞貴だからできるのかもしれない。
「井上瑞貴」
「はい?」
「お日さま園の女子たちもお前に期待している。そして、お前に負けられないと日々サッカーをしているのだ。不抜けたプレーをするのは許さんぞ」
「もちろん! 私の目標はイナズマジャパンと共に世界一になると、女子サッカーの繁栄だもん! がんばる!」
「!」
世界一だけじゃなく、女子サッカーの繁栄も目標に……目の前の戦いだけじゃなく未来を見据えているのか。――確かに、彼女にしかできない『何か』を生み出しそうだな。
ポンッ。
「砂木沼さん?」
思わず手を頭に乗せればキョトンとした顔になった。
「私のことは治でいい。私たちは代表の座をあきらめたわけではないが……――がんばれ」
「うん!」
笑顔で頷く彼女に、私は激励の意味も含めて頭を撫でる。本当に不思議な奴だ。
「あ――っ!! 砂木沼! お前俺の未来の相棒に何やってんだ!」
「何瑞貴先輩とイチャついてるんスかぁ――っ!!」
さっきまで井上瑞貴に近づかないようイナズマジャパンや源田や寺門たちに妨害されていたはずの霧隠と成神が騒ぎながら来た。
「失敬なこと言うな! お前たちと一緒にするんじゃない!」
もし彼女がネオジャパンに来たら、私や瞳子監督の悩みの種が増えそうだと断言できるな。……まあ、それも井上瑞貴の不思議な力なのだろう。
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