幸せだけど困りもの
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ディランと一之瀬と土門が一緒に来てマークの緊張が和らいだのはいいものの……。
「ミズキ、ポテト食べるか?」
「わっ、日本のより大きいね。いただきます! ……おいしい!」
「ハハッ。さっそく頬に塩が付いてるぞ。取るからジッとしててくれ」
ペロッ。
「みぎゃ! 何故舐める!?」
「俺の手はポテトがあるから」
「片手が空いてるでしょ!」
「ああ、すまん。気づかなかった」
「もぉ!」
「「「…………」」」
マークが買ったポテトを食べ合う二人に、ディランたちは黙ってその光景を見ていた。またあるとき、マークのオススメの店では……。
「あっ、このバレッタ可愛い」
「ここのはデザインがいいから男女問わず利用する客が多いんだ。瑞貴にはこれとか似合うんじゃないか?」
「私好みだよ。どう?」
「ああ、似合うぞ。売り切れない内に買っていこう」
「ちょっと待った! 私が付けるんだから私が払うって!」
「俺がプレゼントしたいんだ。ダメか?」
「ウッ! ダメじゃないです……」
「~~~~っ!」
((あっ))
バレッタをプレゼントするマークが首を傾げると、最初は止めようとした瑞貴も押し負けた。
そんなとき肩を震わせて顔をうつむける一之瀬を見た土門とディランはマズいと思い、二人に気づかれないようにそっと一之瀬を連れて店を出た。
「もう我慢できない! 誰が好き好んで瑞貴とマークのイチャイチャを見なきゃならないんだ!」
「ドモン、カズヤが爆発したよ」
「このメンバーじゃマークの次に瑞貴ちゃんのこと大好きだからなぁ。最初は瑞貴ちゃんに会えて大人しくしてたけど、さすがに限界だったか……。まあ一之瀬にしては我慢したほうだ」
そう言って溜息を吐いた土門は携帯を取り出して操作する。
「何してるの?」
「瑞貴ちゃんに『俺たちは用事ができたから』、マークに『あとは二人でごゆっくり』ってメール出した。このまま付いていくと一之瀬が二人の前で暴走しかねないからな」
「確かに……」
土門の言葉にディランは未だに憤慨する一之瀬を見て苦笑する。これでは時間の問題だろう。
「ほら一之瀬、帰るぞ」
「せめてマークを一発殴らせてくれ!」
「ギンギンにダメに決まってるでしょ」
ジタバタする一之瀬を土門とディランはそれぞれ腕を取って引き摺って行った。
一方、あとから店を出たマークと瑞貴。瑞貴の髪には先ほど買ってもらったバレッタが付いている。
「マーク、どうしたの? なんかさっきから黙ったままだけど」
「いや、その、大丈夫だ」
「そう?」
(まさかディランたちが帰るなんて……。ああっ! 今まではみんながいたから大丈夫だったけど、いざミズキと二人きりになったら緊張が――!)
ギュッ。
「えっ」
葛藤するマークの手を瑞貴が握ったので、マークはびっくりして我に返る。
「まだ私は滞在するから、明日改めてみんなで遊ぼう。だから今は二人で、ねっ」
「……そうだな」
ニコッと笑う瑞貴にマークは今まで緊張していた自分がバカらしく思えた。
FFIで出会い、恋をし、努力が実って相手も自分のことを好きになってくれたのだ。なのに自分が緊張してどうする。
「さあ、行こう。ミズキはどこか行きたい所はあるか?」
「自由の女神が見たい!」
「了解。――俺のお姫様」
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