勝手な人
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ピィ――ッ!!
「よし、休憩だ!」
「みなさん、ドリンクとタオルをどうぞ!」
鬼道監督の号令で、あたしたちはマネージャーたちからドリンクとタオルを受け取る。
「あれ? 葵ちゃん、一つ足りないよ」
「やだ部室に忘れて来たかも」
「なら、あたしが取ってくるよ」
「でも倉間先輩だって疲れてるのに……」
「気にしないで。あたしがやりたいだけだから」
「じゃあ……お願いします」
あたしはドリンクとタオルを取りに、サッカー棟に向かった。
☆☆☆☆☆
マネージャーがいつも作業している部屋に、ドリンクとタオルが一組あった。
「――倉間」
「えっ」
振り向くと、そこには両腕を組んで不機嫌丸出しの南沢さんがいた。だけど不機嫌なのはあたしも一緒。あたしはドリンクとタオルを取って南沢さんの横を通り過ぎるけど――。
「逃がすか」
「わっ!」
南沢さんに腕をつかまれて足止めされる。
「何するんですか!」
「おっ、やっと反応してくれたな」
ニヤリと笑う南沢さんにムカついて、あたしは顔をそっぽ向けて腕を振りほどこうとする。
「瑞貴」
「っ!」
突然耳元で名前を呼ばれ、さらには息を吹きかけられた。そのせいで顔が赤くなって、その隙に南沢さんがあたしをうしろから抱きしめる。
何やってんだこの人は! もちろんあたしはジタバタと抵抗する。
「……来年もがんばろうって約束破ってゴメンな」
その言葉に、ピタッとあたしは止まった。