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茶道や華道体験をすればエドガーは一度マナーを教えただけで仕草が全て優雅に見えて、何人も女性の頬を朱に染めた。教えていた女性の先生までもだ。
「エドガー……実はやったことある?」
「いえ? 今日が初めてですよ」
(絵になるくらい優雅なのに!?)
生粋の日本人である瑞貴は生粋のイギリス人であるエドガーに負けた気分になった。
「ミズキ、これはとても美しいですね。日本人はよくこれを着ているのですか?」
「普通はイベント時しか着ないけど、さっきの茶道や華道の名家とかは日常でも着たりする人もいるよ」
「なるほど。おぉっ、これも美しい。模様も細工も素晴らしいですね」
「それは扇子っていうの」
着物や浴衣、扇子などの小物を見たエドガーは楽しそうだ。美しいものが好きなのは彼の性分なのだろう。他にも団子等の和菓子を食べて、エドガーはチームにとお土産も買って行った。
一通り案内して川沿いに行くと、ふと瑞貴は木々に目を向けて呟く。
「……桜があったら最高なのになぁ」
「桜……日本の春の花として代表のものですね」
「うん。桃色や白もあってとても綺麗なんだよ。見ると『春なんだなぁ』って気分になるんだ」
「それはとても美しいのですね。では、春に日本へ行く機会があれば案内してくれますか?」
「もちろん! それにしてもエスコートって楽しいね」
「楽しい?」
「リサーチしたり好きかなと考えるのは大変だけど、相手が喜ぶ顔を見たら自分まで嬉しくなってそれまでの苦労なんて吹っ飛ぶし、一緒に楽しめる時間は思い出にもなるんだ。エドガーもデートではこんな気持ちなのかなって」
エドガーはそれが嬉しくて繋いでいた手を口元に引くと瑞貴の手の甲にキスする。突然の不意打ちに瑞貴は真っ赤になった。
「エエエエエドガー!?」
「失礼。だけど私はとても嬉しいんです。あなたの気持ち、私の気持ちをわかってくれて、何もかも与えられてばかりですね」
「与えてって……私、エドガーに比べれば大層なモノを送ってないよ?」
「あなたが私を選んでくれただけで充分ですよ。だからその気持ちに応えようしたのに、逆にまた与えられましたね」
そっとエドガーは瑞貴の頬に手を添える。
「これからも、私と一緒にいてくれますか?」
「当たり前だよ。だって、私はエドガーが大好きなんだもん」
「ミズキ……」
コツンとエドガーは瑞貴と額を合わせる。
「全く……。あなたには敵いませんね」
「ドキドキしてる?」
「当たり前ですよ。どれだけ私を翻弄すれば気が済むんですか」
「翻弄なんて人聞きの悪い。あのね、今までのデートでエドガーにエスコートされる度に私はドキドキしてたんだよ。でも今回エドガーにドキドキさせることができたってことは、成功かも」
イタズラ成功とニコッと笑った瑞貴。対してエドガーは微笑むとチュッと唇にキスした。いきなりの不意打ちに瑞貴はまた顔が真っ赤になった。
「エドガー!?」
「私だって男なのですよ。いつまでもやられたままではいられません」
「……もう!」
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