ただ一緒に
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それはフットボールフロンティア全国大会の準決勝が始まる前のことだった。
(お、落ち着け。落ち着くんだ俺!)
風丸はある家の前で葛藤していた。言わずもがな想い人である瑞貴の家である。別にここに来るのは初めてではないが、それはみんなで来たときだけで一人で訪れたことがないからだ。
今日来たのは瑞貴を夕飯に誘うためだ。一之瀬が遅くなるので夕飯はいらないと瑞貴に伝えたのを、たまたまそばにいた風丸は聞こえた。
元々風丸も両親が親戚の家に一泊し、風丸自身は部活があるので留守番となった。これを機に好感度を上げる一歩にするため、一緒に夕飯を食べるために誘おうと考えたのだ。
(いつも通り……いつも通り……。普通を装って誘うんだ!)
会話したりライバルの邪魔したりするのは平気でできるのに、二人きりになるための行動になると何故か緊張してしまう。ある意味挙動不審なので、この場に誰かいないのは救いかもしれない。
それでも行動しないと何も始まらないのは重々承知済みだ。深呼吸して震える手でインターフォンに指を伸ばす。
ピンポーン/ガチャ。
「「あっ」」
インターフォンが鳴ったのと同時に開いた玄関に通じる扉。中から出てきた瑞貴と門前にいる風丸はお互いの姿を見て声を上げた。
「一郎太?」
「み、瑞貴!? なななんで!?」
「買い物に行こうとしていたの。一郎太こそ何か用事?」
「え…えっと……」
風丸は頬を朱に染めて顔を少しうつむける。いざ顔を見たら言葉を紡ぐのが難しくなってきた。この場に鬼道や豪炎寺がいたら『どこの乙女だ』とツッコミが入るに違いない。
だけどこのチャンスを逃さないためにも、風丸は思い切って顔を上げて瑞貴と目を合わせる。
「み、瑞貴! きょ、今日俺と一緒に夕飯を食べないか!?」
「いいよ」
「やっぱりダメ……って、えぇっ!? いいのか!?」
「私も一人での食事は寂しいから。一郎太が誘ってくれて嬉しいよ」
「!」
ニコッと微笑む瑞貴に、風丸はトドメを刺されたとばかりに顔が真っ赤になった。
(お、落ち着け。落ち着くんだ俺!)
風丸はある家の前で葛藤していた。言わずもがな想い人である瑞貴の家である。別にここに来るのは初めてではないが、それはみんなで来たときだけで一人で訪れたことがないからだ。
今日来たのは瑞貴を夕飯に誘うためだ。一之瀬が遅くなるので夕飯はいらないと瑞貴に伝えたのを、たまたまそばにいた風丸は聞こえた。
元々風丸も両親が親戚の家に一泊し、風丸自身は部活があるので留守番となった。これを機に好感度を上げる一歩にするため、一緒に夕飯を食べるために誘おうと考えたのだ。
(いつも通り……いつも通り……。普通を装って誘うんだ!)
会話したりライバルの邪魔したりするのは平気でできるのに、二人きりになるための行動になると何故か緊張してしまう。ある意味挙動不審なので、この場に誰かいないのは救いかもしれない。
それでも行動しないと何も始まらないのは重々承知済みだ。深呼吸して震える手でインターフォンに指を伸ばす。
ピンポーン/ガチャ。
「「あっ」」
インターフォンが鳴ったのと同時に開いた玄関に通じる扉。中から出てきた瑞貴と門前にいる風丸はお互いの姿を見て声を上げた。
「一郎太?」
「み、瑞貴!? なななんで!?」
「買い物に行こうとしていたの。一郎太こそ何か用事?」
「え…えっと……」
風丸は頬を朱に染めて顔を少しうつむける。いざ顔を見たら言葉を紡ぐのが難しくなってきた。この場に鬼道や豪炎寺がいたら『どこの乙女だ』とツッコミが入るに違いない。
だけどこのチャンスを逃さないためにも、風丸は思い切って顔を上げて瑞貴と目を合わせる。
「み、瑞貴! きょ、今日俺と一緒に夕飯を食べないか!?」
「いいよ」
「やっぱりダメ……って、えぇっ!? いいのか!?」
「私も一人での食事は寂しいから。一郎太が誘ってくれて嬉しいよ」
「!」
ニコッと微笑む瑞貴に、風丸はトドメを刺されたとばかりに顔が真っ赤になった。