差し伸べた手をつかんで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
各国の代表のチームが世界一に向けて戦う舞台となったライオコット島。グループ予選を勝ち抜いた瑞貴は空港に一人でやってきた。
「えーと、そろそろ時間だと思うんだけど……」
「やあ、瑞貴。久しぶり」
「アフロディ!」
ゲートから現れたアフロディの姿を発見し、瑞貴は嬉しそうに駆け寄る。
先日、瑞貴の元にアフロディから『今度ライオコット島に行くから案内してくれないかな?』とメールが来たのだ。ちょうど午後練習が休みだった日に会うことにした。
「急にごめんね。パンフレットがあるとはいえ、僕はこの島には疎いから」
「そんなことないよ。私も久しぶりにアフロディに会えて嬉しいし。でもよかったの? 守たちに知らせなくて」
「うん。明日も滞在するし、そのときに会うよ。今日は行きたい所があるから」
アフロディの言葉は嘘ではないが、本心は『瑞貴と二人っきりになりたい』である。そんなことも知らず瑞貴はアフロディと空港を出る。
「行きたい所ってどこ?」
「イタリアエリア。前から気になることがあったんだ」
☆☆☆☆☆
「よしっ! FWはそのまま攻め上がれ! 中盤はサポートに入りつつ加勢するんだ!」
「「「「「はい!」」」」」
「ディフェンスは最近守りが薄くなっている! 隙を作るな!」
「「「「わかりました!」」」」
アフロディに頼まれて着いた場所はイタリアエリアのオルフェウスの宿舎。グラウンドではちょうどフィディオを中心に練習をしているようだ。
「へぇ。これがオルフェウス……そして彼がフィディオ=アルデナか……」
「気になる所ってここだったの?」
「うん。僕らのような神のアクアも使わず、鬼道くんたちの他に影山総帥の指示に応えたチームを自分の目で見たかったからね」
「!」
瑞貴が見たアフロディの表情は、どこか悲しそうで嬉しそうだった。
鬼道やフィディオは、アフロディやデモーニオと違い、神のアクアやRHプログラムも受けていない。それでも影山が追い求めていた理想のサッカーを会得していった。
アフロディも影山が関わっていたチームの一人だ。何か影山に思い入れがあったのだろう。彼が亡くなったニュースは世界中に流れているのだから。
「未練がましくてごめんね。さて、せっかくだから回ろう。瑞貴のオススメの店とか紹介してほしいな」
「あっ、うん。ちょっと待って」
「えっ?」
瑞貴はアフロディの手を取った。思わぬ行動にアフロディは目を見開く。
「えーと……ま、迷子にならないように……」
「クスッ。瑞貴がかい?」
「ち、違うよ! ほら行こう!」
少し頬を朱に染めて手を引く瑞貴の表情に、アフロディは再度クスクスと笑った。
(ありがとう)
繋いだ手から伝わる彼女の温かさは初めて会ったときから変わらない。それがアフロディにとって嬉しく思った。
「えーと、そろそろ時間だと思うんだけど……」
「やあ、瑞貴。久しぶり」
「アフロディ!」
ゲートから現れたアフロディの姿を発見し、瑞貴は嬉しそうに駆け寄る。
先日、瑞貴の元にアフロディから『今度ライオコット島に行くから案内してくれないかな?』とメールが来たのだ。ちょうど午後練習が休みだった日に会うことにした。
「急にごめんね。パンフレットがあるとはいえ、僕はこの島には疎いから」
「そんなことないよ。私も久しぶりにアフロディに会えて嬉しいし。でもよかったの? 守たちに知らせなくて」
「うん。明日も滞在するし、そのときに会うよ。今日は行きたい所があるから」
アフロディの言葉は嘘ではないが、本心は『瑞貴と二人っきりになりたい』である。そんなことも知らず瑞貴はアフロディと空港を出る。
「行きたい所ってどこ?」
「イタリアエリア。前から気になることがあったんだ」
☆☆☆☆☆
「よしっ! FWはそのまま攻め上がれ! 中盤はサポートに入りつつ加勢するんだ!」
「「「「「はい!」」」」」
「ディフェンスは最近守りが薄くなっている! 隙を作るな!」
「「「「わかりました!」」」」
アフロディに頼まれて着いた場所はイタリアエリアのオルフェウスの宿舎。グラウンドではちょうどフィディオを中心に練習をしているようだ。
「へぇ。これがオルフェウス……そして彼がフィディオ=アルデナか……」
「気になる所ってここだったの?」
「うん。僕らのような神のアクアも使わず、鬼道くんたちの他に影山総帥の指示に応えたチームを自分の目で見たかったからね」
「!」
瑞貴が見たアフロディの表情は、どこか悲しそうで嬉しそうだった。
鬼道やフィディオは、アフロディやデモーニオと違い、神のアクアやRHプログラムも受けていない。それでも影山が追い求めていた理想のサッカーを会得していった。
アフロディも影山が関わっていたチームの一人だ。何か影山に思い入れがあったのだろう。彼が亡くなったニュースは世界中に流れているのだから。
「未練がましくてごめんね。さて、せっかくだから回ろう。瑞貴のオススメの店とか紹介してほしいな」
「あっ、うん。ちょっと待って」
「えっ?」
瑞貴はアフロディの手を取った。思わぬ行動にアフロディは目を見開く。
「えーと……ま、迷子にならないように……」
「クスッ。瑞貴がかい?」
「ち、違うよ! ほら行こう!」
少し頬を朱に染めて手を引く瑞貴の表情に、アフロディは再度クスクスと笑った。
(ありがとう)
繋いだ手から伝わる彼女の温かさは初めて会ったときから変わらない。それがアフロディにとって嬉しく思った。