大切な君が生まれた日
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家に着くと夏未も一緒に車から降りた。一之瀬とも気まずくなりそうだからと瑞貴が夕飯に誘ったのだ。
夏未がうしろで控えていると、瑞貴は鍵を取り出して扉を開く。
「ただいま~」
パン! パン! パパン!
「みぎゃ!?」
「「「「「Happy Birthday!! 瑞貴/ちゃん/先輩/さん!!」」」」」
大きな破裂音と同時に紙吹雪や紙テープが体にかかり、そして響木やシンやサッカー部全員がクラッカーを構えていた。
突然のことに瑞貴は目を丸くする他なく、うしろにいた夏未は「作戦成功ね」と笑っていた。
「な、夏未ちゃん知ってたの!? っていうかこれは何!?」
「決まってるだろ! 瑞貴の誕生日会だ!」
「サプライズにしたかったから、準備が終了するまで雷門に足止めを頼んだんだ」
「その反応を見れば成功だな」
ニカッと笑う円堂、フッと微笑む豪炎寺、ニヤリと笑みを浮かべる鬼道。確かに自分の誕生日は今日だと気づくが同時に今までのことを思い出す。
「えっ? でも最近みんな私を避けてたよね!? 四日前の図書室は!?」
「俺と豪炎寺が今日の計画を立てていたんだ」
「三日前の部室!」
「俺たちは飾り付けを作っていたんス」
「二日前の雑誌も!?」
「私と木野先輩と夏未さんが作るケーキの参考にしていたんです。ドッグイヤーは目印のために」
「昨日の商店街……」
「俺と円堂と一之瀬はプレゼントを買いに行ってたんだ」
つまりサプライズのためにバレないよう、全員あんな行動を取っていたというわけだ。
真実がわかった瑞貴はヘナヘナと力が抜けて床に座り込む。
「な、なんだ……。私、みんなに嫌われたかと思っていたよ……」
「俺たちが瑞貴のこと嫌いになるわけないだろ!? ――なあ、瑞貴」
円堂は瑞貴に手を差し伸べる。
「生まれてきてくれて、出会ってくれて、本当にありがとな!」
その満面の笑みに瑞貴も微笑み、円堂の手を取って立ち上がる。そしてみんなを見渡して心から笑った。
「みんな、ありがとう!」
それからはパーティーの始まりだった。リビングには折り紙の輪飾りや花が飾っていて、いつもより華やかな場となっていた。
一之瀬と豪炎寺とシンと響木が作った料理や、マネージャーたちが作ってくれたケーキを食べた。
プレゼントはぬいぐるみと全員のメッセージが書き込んであるボールだ。大好きな動物のぬいぐるみや温かいメッセージが書かれたボールは瑞貴の宝物になる。
瑞貴にとって忘れられない最高の誕生日となった。
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