大切な君が生まれた日
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
二日前――。
『何これ?』
女子更衣室でユニフォームから制服に着替えた瑞貴は足元に落ちていた雑誌を拾った。
ファッション系だが特集でレシピも掲載されていたので、興味が出た瑞貴は雑誌をパラパラとめくっていくと、ふと何かに目がついた。
『あれ? このページだけドッグイヤーが……』
ドッグイヤーに気づいたので何気なくそのページをめくろうとすると……。
『『あ――っ!!』』
『!?』
突然の叫び声にビクッと肩を跳ねて振り向くと、秋と春奈がいた。慌てて走ってきたのか汗が流れている。
『瑞貴ちゃん! それ、私の雑誌なの! 拾ってくれてありがとう!』
『そ、そうなの?』
『瑞貴先輩! ドッグイヤーのページ見ましたか!?』
『いや、見てないけど……』
そう言うと二人はあからさまに安堵の溜息を吐いた。あれは至って普通のファッション雑誌だというのに、どうしてそこまで安心するのかと不思議に思う。
『あの、見たらマズかった?』
『そそそそそんなことないです!』
『じゃ、私たちはこれで! またね!』
脱兎の如く更衣室から出て行った春奈と秋。普段の彼女たちからは考えられない行動に瑞貴はしばらく呆然としていた。
「……ま、まあ確かに変ね」
「そして極めつけが……」
昨日――。
しばらく特訓続きだったので、リフレッシュがてらスポーツ店に行こうと商店街で歩いていると、前方で円堂と風丸と一之瀬がいた。
『守! 一郎太! 一哉!』
『みみみ瑞貴! ききき奇遇だな!』
『どもりすぎだろ、円堂』
『あれ? 瑞貴、今日はリフレッシュしに行くって言わなかったっけ?』
『うん。だから商店街に来たの。守たちは三人で買い物?』
『そそそそそうなんだ! じゃあな!』
『待て円堂!』
『ゴメンね瑞貴!』
冷や汗をダラダラかいて逃げた円堂のあとを風丸と一之瀬が追いかける。
デジャヴを感じたが、相棒にあそこまで逃げられるほど何かやったのではないかと本気で悩んだ。そして帰宅した一之瀬に訊いてみたが『なんでもない』の一点張りだった。
「…………」
「全員にここまで避けられるなんて、私が知らない間に何かやっちゃったんじゃないかな……」
♪ピリリリ ピリリリ♪
テーブルに突っ伏す瑞貴に、夏未はどう言葉をかけたらいいか迷っていると携帯が鳴ったので、瑞貴にひと言言って理事長から出て行った。
誰もいなくなった理事長室で、瑞貴は今までのことを思い返す。
この四日間のそれぞれの反応でわかる通り、大半は隠しごとができない正直者も多く、逆に冷静に対応してきた者もいた。ずっとイナズマイレブンのファンでみんなのことをよく知ってるし、人の異変に敏感な瑞貴には充分だった。
「嫌われることしちゃったかな……?」
ネガティブになった瑞貴の空気を扉が開く音が壊した。電話が終わったらしく、夏未が現れる。
「そんな調子じゃ帰りが危ないわ。私の車で送ってあげるから一緒に帰りましょ」
「うん……」
変わらず接してくれる夏未が今の唯一の救いなので、瑞貴は弱々しく頷いた。
『何これ?』
女子更衣室でユニフォームから制服に着替えた瑞貴は足元に落ちていた雑誌を拾った。
ファッション系だが特集でレシピも掲載されていたので、興味が出た瑞貴は雑誌をパラパラとめくっていくと、ふと何かに目がついた。
『あれ? このページだけドッグイヤーが……』
ドッグイヤーに気づいたので何気なくそのページをめくろうとすると……。
『『あ――っ!!』』
『!?』
突然の叫び声にビクッと肩を跳ねて振り向くと、秋と春奈がいた。慌てて走ってきたのか汗が流れている。
『瑞貴ちゃん! それ、私の雑誌なの! 拾ってくれてありがとう!』
『そ、そうなの?』
『瑞貴先輩! ドッグイヤーのページ見ましたか!?』
『いや、見てないけど……』
そう言うと二人はあからさまに安堵の溜息を吐いた。あれは至って普通のファッション雑誌だというのに、どうしてそこまで安心するのかと不思議に思う。
『あの、見たらマズかった?』
『そそそそそんなことないです!』
『じゃ、私たちはこれで! またね!』
脱兎の如く更衣室から出て行った春奈と秋。普段の彼女たちからは考えられない行動に瑞貴はしばらく呆然としていた。
「……ま、まあ確かに変ね」
「そして極めつけが……」
昨日――。
しばらく特訓続きだったので、リフレッシュがてらスポーツ店に行こうと商店街で歩いていると、前方で円堂と風丸と一之瀬がいた。
『守! 一郎太! 一哉!』
『みみみ瑞貴! ききき奇遇だな!』
『どもりすぎだろ、円堂』
『あれ? 瑞貴、今日はリフレッシュしに行くって言わなかったっけ?』
『うん。だから商店街に来たの。守たちは三人で買い物?』
『そそそそそうなんだ! じゃあな!』
『待て円堂!』
『ゴメンね瑞貴!』
冷や汗をダラダラかいて逃げた円堂のあとを風丸と一之瀬が追いかける。
デジャヴを感じたが、相棒にあそこまで逃げられるほど何かやったのではないかと本気で悩んだ。そして帰宅した一之瀬に訊いてみたが『なんでもない』の一点張りだった。
「…………」
「全員にここまで避けられるなんて、私が知らない間に何かやっちゃったんじゃないかな……」
♪ピリリリ ピリリリ♪
テーブルに突っ伏す瑞貴に、夏未はどう言葉をかけたらいいか迷っていると携帯が鳴ったので、瑞貴にひと言言って理事長から出て行った。
誰もいなくなった理事長室で、瑞貴は今までのことを思い返す。
この四日間のそれぞれの反応でわかる通り、大半は隠しごとができない正直者も多く、逆に冷静に対応してきた者もいた。ずっとイナズマイレブンのファンでみんなのことをよく知ってるし、人の異変に敏感な瑞貴には充分だった。
「嫌われることしちゃったかな……?」
ネガティブになった瑞貴の空気を扉が開く音が壊した。電話が終わったらしく、夏未が現れる。
「そんな調子じゃ帰りが危ないわ。私の車で送ってあげるから一緒に帰りましょ」
「うん……」
変わらず接してくれる夏未が今の唯一の救いなので、瑞貴は弱々しく頷いた。