執事じゃなくて
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俺は服装を直し、姿勢を正して改めて井上の向かいに座り直して手を差し出す。
「お手をどうぞ。お嬢様」
俺の行動を理解したのか、井上は狩屋みたいにボンッと音を立てて顔を赤くした。まさにしてやったりだ。言っとくが、恥ずかしいのは俺もなんだからな。
「あっ、その、えっと」
「お嬢様、どうかされました?」
「~~~~っ!」
こいつ、からかうと面白いな。耳まで顔を赤くした井上は手を重ねる。それを確認した俺は井上を支えながら立ち上がった。
「わ、私メイドだから、お嬢様って変な感じ」
「本物じゃないから別に大して差はない。さっさといくぞ。休憩が終わる」
「うん!」
本当は着替えてから行きたかったが、クラス委員長の指示でこのまま文化祭を回ることになった。だが、井上はそれを気にしてないのか嬉しそうな顔をして屋台や展示品を見ている。
「剣城くん、あそこにクレープ売ってるよ。一緒に食べよう!」
「ああ」
クレープを買ってベンチに座って食べていると、井上が俺を見ていることに気づいた。
「なんだ?」
「うーん。やっぱり剣城くんは執事って感じがしないなぁって」
「悪かったな」
そんなこと言われなくても百も承知だ。さっきのは単にからかってただけだからな。
「だって剣城くんは、執事っていうより王子様だもん!」
「んぐっ!?」
井上の天然発言に危うくクレープを吹き出しかけた。抑えることはできたものの、喉に詰まって井上に支えてもらう。
まったく。無自覚とは本当に恐ろしいものだ。
☆☆☆☆☆
後日。文化祭も終わって俺は病院に行って兄さんの見舞いに来た。
「京介、文化祭で燕尾服を着たんだって? しかも可愛いメイドさんと一緒に文化祭回ったみたいだね」
「に、兄さん!? なんでそれを!?」
「狩屋くんから教えてもらったんだよ。ほら、写メももらっちゃった。京介、燕尾服似合うね」
兄さんが見せたのは、俺と井上がクレープを食べてる写メだ。狩屋の奴、いつの間に……!
俺は明日、狩屋にデスドロップを容赦なく食らわすと心に誓った。
あとがき→
「お手をどうぞ。お嬢様」
俺の行動を理解したのか、井上は狩屋みたいにボンッと音を立てて顔を赤くした。まさにしてやったりだ。言っとくが、恥ずかしいのは俺もなんだからな。
「あっ、その、えっと」
「お嬢様、どうかされました?」
「~~~~っ!」
こいつ、からかうと面白いな。耳まで顔を赤くした井上は手を重ねる。それを確認した俺は井上を支えながら立ち上がった。
「わ、私メイドだから、お嬢様って変な感じ」
「本物じゃないから別に大して差はない。さっさといくぞ。休憩が終わる」
「うん!」
本当は着替えてから行きたかったが、クラス委員長の指示でこのまま文化祭を回ることになった。だが、井上はそれを気にしてないのか嬉しそうな顔をして屋台や展示品を見ている。
「剣城くん、あそこにクレープ売ってるよ。一緒に食べよう!」
「ああ」
クレープを買ってベンチに座って食べていると、井上が俺を見ていることに気づいた。
「なんだ?」
「うーん。やっぱり剣城くんは執事って感じがしないなぁって」
「悪かったな」
そんなこと言われなくても百も承知だ。さっきのは単にからかってただけだからな。
「だって剣城くんは、執事っていうより王子様だもん!」
「んぐっ!?」
井上の天然発言に危うくクレープを吹き出しかけた。抑えることはできたものの、喉に詰まって井上に支えてもらう。
まったく。無自覚とは本当に恐ろしいものだ。
☆☆☆☆☆
後日。文化祭も終わって俺は病院に行って兄さんの見舞いに来た。
「京介、文化祭で燕尾服を着たんだって? しかも可愛いメイドさんと一緒に文化祭回ったみたいだね」
「に、兄さん!? なんでそれを!?」
「狩屋くんから教えてもらったんだよ。ほら、写メももらっちゃった。京介、燕尾服似合うね」
兄さんが見せたのは、俺と井上がクレープを食べてる写メだ。狩屋の奴、いつの間に……!
俺は明日、狩屋にデスドロップを容赦なく食らわすと心に誓った。
あとがき→