時は流れても
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今日はもう帰るか。このまま練習したって仕方ないし」
円堂の言葉に全員異論はなく、更衣室で制服に着替えると再びグラウンドに集まった。
「瑞貴ちゃん、今日は僕が送っていくよ」
「吹雪、お前が住む寮は反対方向だろう。俺が送るぞ」
「いや、豪炎寺。ここは俺が車を呼んで送る」
「男共は黙ってろ。女の私たちが瑞貴を送る」
「ええ。なんなら、私の車で女子だけで帰りましょう」
「玲名たちズルいよ! お姫様を送るのは王子の役目なんだから」
「ヒロトさんは黙ってて! 俺が瑞貴姉と帰るから!」
ギャーギャーと騒ぎ始めた仲間たち。こうなるとしばらくは止まらないことは、いくら瑞貴でも理解している。
(どうしよう……。今日は特売日なのに……)
黙って帰るのも忍びないが、時計を見て内心焦る。元々今日は早めに終わる日だったし、三鷹の告白(?)で大幅に予定が狂ったのだ。
瑞貴が溜息をつくと同時に、突然片手が握られた。
「みんな、俺と瑞貴は先に帰るから! じゃあなー!」
「「「「「なっ!?」」」」」
「みぎゃあああぁぁああ!」
中学の頃から何度目かわからない円堂の行動。他のみんなが気づいたときには瑞貴と円堂はすでにグラウンドから出て行った。
☆☆☆☆☆
成り行きで学校を出て、手を繋いだまま一緒に歩いていく、円堂と瑞貴。
「ありがとう、守。今日はさすがに助かったよ」
「そりゃあよかった。で、なんかあったのか?」
「うん。今日はスーパーで特売やるんだ。あのまま待ってたら時間がなくなっちゃうとこだったよ」
円堂が連れ出してくれたおかげで、余裕を持ってスーパーに間に合うことができる。
「よかったら守、今日うちで夕飯食べない? 一人で食べるのも寂しいし、連れ出してくれたお礼も兼ねて」
「いいのか!? 今日は母ちゃんも父さんも親戚の家に行ってていないから、助かったぜ!」
キラキラと目を輝かせる円堂に、瑞貴はクスッと笑う。一之瀬がアメリカに帰ったし、今家にいるのは瑞貴だけなのだ。
「うん。みんなには、クッキーでも作って明日渡すから」
「なら急ごうぜ! 俺も特売に協力する!」
「それは助かる!」
お一人様限定が多い特売に、人がいるのは正直嬉しい。二人はさっそく駆けだした。
もちろん、手は繋いだままで。
あとがき→
円堂の言葉に全員異論はなく、更衣室で制服に着替えると再びグラウンドに集まった。
「瑞貴ちゃん、今日は僕が送っていくよ」
「吹雪、お前が住む寮は反対方向だろう。俺が送るぞ」
「いや、豪炎寺。ここは俺が車を呼んで送る」
「男共は黙ってろ。女の私たちが瑞貴を送る」
「ええ。なんなら、私の車で女子だけで帰りましょう」
「玲名たちズルいよ! お姫様を送るのは王子の役目なんだから」
「ヒロトさんは黙ってて! 俺が瑞貴姉と帰るから!」
ギャーギャーと騒ぎ始めた仲間たち。こうなるとしばらくは止まらないことは、いくら瑞貴でも理解している。
(どうしよう……。今日は特売日なのに……)
黙って帰るのも忍びないが、時計を見て内心焦る。元々今日は早めに終わる日だったし、三鷹の告白(?)で大幅に予定が狂ったのだ。
瑞貴が溜息をつくと同時に、突然片手が握られた。
「みんな、俺と瑞貴は先に帰るから! じゃあなー!」
「「「「「なっ!?」」」」」
「みぎゃあああぁぁああ!」
中学の頃から何度目かわからない円堂の行動。他のみんなが気づいたときには瑞貴と円堂はすでにグラウンドから出て行った。
☆☆☆☆☆
成り行きで学校を出て、手を繋いだまま一緒に歩いていく、円堂と瑞貴。
「ありがとう、守。今日はさすがに助かったよ」
「そりゃあよかった。で、なんかあったのか?」
「うん。今日はスーパーで特売やるんだ。あのまま待ってたら時間がなくなっちゃうとこだったよ」
円堂が連れ出してくれたおかげで、余裕を持ってスーパーに間に合うことができる。
「よかったら守、今日うちで夕飯食べない? 一人で食べるのも寂しいし、連れ出してくれたお礼も兼ねて」
「いいのか!? 今日は母ちゃんも父さんも親戚の家に行ってていないから、助かったぜ!」
キラキラと目を輝かせる円堂に、瑞貴はクスッと笑う。一之瀬がアメリカに帰ったし、今家にいるのは瑞貴だけなのだ。
「うん。みんなには、クッキーでも作って明日渡すから」
「なら急ごうぜ! 俺も特売に協力する!」
「それは助かる!」
お一人様限定が多い特売に、人がいるのは正直嬉しい。二人はさっそく駆けだした。
もちろん、手は繋いだままで。
あとがき→