俺たちの大切な人!
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次の日、イナズマジャパンは屋外にあるヨットハーバーグラウンドで朝から練習していた。
「真名部くん!」
「九坂くん!」
「瞬木!」
「キャプテン!」
「はあぁっ!」
「させるか!」
皆帆、真名部、九坂、瞬木、パスが渡り、最後に天馬がシュートをすると、井吹が見事に止めた。
「ナイスだ井吹!」
「フッ。見たか神童!」
「次に行くぞ! 世界はまだまだこんなものではない!」
「おい! 無視すんな!」
神童は井吹の発言を無視して指示を与える。まだまだ難ありの二人に、瑞貴も葵も苦笑した。
「井吹くん、まだ神童さんを認めさせようとしてるんですね」
「まあ、いい刺激になるんだけどね。……技術面は」
みんなより一回り近く年上で、雷門のコーチや学生時代からの副キャプテンの経験上、個人の様子や本質を見抜くのは得意だった。瞬木やさくらの本性も、井吹に足りないものも、鉄角や好葉の苦悩も。
だけど黒岩からの指示もあるし、よほどのことがない限りチームの問題はチームで解決するように見守っている。
「みんなー! 今日の練習は終了ー! 各自クールダウンして食堂へ集合!」
「「「「「はい!」」」」」
練習が終わると、「疲れたー」や「今日の夕飯何かな~」と口々に言っている。
今日の夕飯のデザートは、昨日作ったケーキだから、みんなが喜んでくれるといいなと思った。
「葵ちゃん。あとは私がやっておくから、葵ちゃんも食堂に行ってきたら?」
「いいんですか? ありがとうございます!」
葵はマネージャーの道具を持ってグラウンドに出ると、瑞貴も今日の練習データを簡単にまとめてボールをカゴに片付けていく。
「初めまして。地球代表のコーチ」
「!?」
突然背後から声がかかり、『地球代表』という言葉に瑞貴は警戒して振り向く。
そこには緑の髪に黒い服を着ている少年がいた。一般人とは思えない異質な雰囲気も漂わせ、豪炎寺から聞いた瑞貴の記憶にある特徴と一致していた。