スーパーヒーロー大戦
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なんとか安全な場所まで逃げた、私とジョーとハカセ。でも、さっきのルカとアイムと鎧が消されてしまった余韻が残って、すぐに立ち直ることができない。
「ジョーと瑞貴は、この先どうするの?」
「……何が」
「マーベラスと一緒に、ライダー狩りをするの?」
「お前はルカたちをやられて平気なのか!?」
「ジョー! そんな言い方――」
「平気なわけないだろ! 僕だって……ルカたちの仇を討ちたいさ。でも、マーベラスみたいにザンギャックの仲間になるなんて真っ平だ!」
……そうだよね。ハカセだってアイムたちを失ったショックは私たちと同じなんだ。でも、だからといって大ザンギャックと手を組んで、ライダーを倒すなんて私にはできない。
すると目の前の景色が急に歪んで、男女の二人組が現れた。男性は私たちに気づくと銃のようなものを構え、ジョーも私たちをかばうように前に出てサーベルを構える。
「何モンだ?」
「君たちこそ」
あれ? この人たちよく見れば……。
「待てい!」
男女の背後からまた景色が歪み、大ショッカーが現れた。くそ! こんなときに!
「あっ! こいつらゴーカイジャーのジョー・ギブゲンと、ドン・ドッコイヤーと、異世界の戦士の井上瑞貴だぞ!」
昔本で見たことがある。コマサンダーが私たちの手配書を持っている限り、やっぱり私たちも消される存在ってことだろう。でも、ディケイドは私を狙っているのは間違いない。
「かかれ! そして井上瑞貴を捕らえるのだ!」
襲い掛かってきた戦闘員に対し、私たちはモバイレーツとレンジャーキーを取り出す。
「「「豪快チェンジ!!」」」
【ゴ~カイジャー!!】
今の私たちはこいつらと戦うしかない。
ふと見れば、ハカセがタイガーロイドに噛みつかれていたから、私はとっさに助けようとしたんだけど……。
「ふんにゅー!」
「えっ?」
どこからか投げられた樽(タル)がタイガーロイドにぶつかった。投げられた方向を見れば、女性が今度はドラム缶を持ち上げて戦闘員に投げつける。
この怪力と容貌……やっぱり間違いない。仮面ライダーオーズのヒロイン・泉比奈さんだ。しかもさらに現れたのは仮面ライダーディエンド。さっきの男性は海東大樹さんだったんだ。
「ぐっ!」
「ジョー!」
確認するのも束の間、ジョーがコマサンダーに襲われて、ディエンドが代わりに攻撃してくれた。
【ファイナルアタックライド・ディエンド!!】
ディエンドの必殺技で、大ショッカーが全滅した。この人、スッゴく強い……。
ディエンドが変身を解いたのと同時に、私たちも変身を解いた。
「君、ライダーだったの?」
「……ライダーが何故俺たちを助ける」
「僕にはライダーも戦隊も関係ない。僕が欲しいのはお宝だけさ」
「お宝?」
海東さんの態度が気に入らないのか、もしくはライダーだからか、ジョーは鼻で笑う。
「だが俺は、目の前でライダーに仲間を消された。その仇……討たせてもらう!」
「ダメ! ジョー!」
私が止める間もなく、ジョーは海東さんに斬りかかった。しかもジョーの動きはいつも冷静な攻撃じゃなく、ただガムシャラにしているにすぎない。
「熱いねぇ。僕が一番苦手なタイプだ。いっておくけど、さっき君たちを助けた彼女だって、目の前で仲間を消されたんだ。――マーベラスにね」
海東さんの言葉に目を見開いた私たちは、比奈さんに確認を取ると彼女は頷いた。比奈さんの仲間…仮面ライダーオーズたちまで……。
「嘘をつくな!」
「嘘じゃありません!」
「「ジョー!」」
海東さんと比奈さんの話を信じていないジョーを、ハカセと私が止める。
「僕たちも見ただろ!?」
「マーベラスが仮面ライダーメテオを消したじゃん!」
「黙れ! それにはきっと……何か深い訳があるんだ。どけ!」
ジョーは私たちを振り払って、再度海東さんに襲い掛かる。
「訳なら聞いたよ。ライダーを消すには、『宇宙最高のお宝』を手に入れるためだってね」
「なんだと!?」
「宇宙最高のお宝?」
そんなの聞いたことない。ハカセを見れば首を横に振っているし心当たりないみたい。だけど、マーベラスがお宝のためにライダーを消すなんて信じられない!
そんなことを考えていたら、ジョーは倒れて、海東さんはゴーカイサーベルを奪ってディエンドライバーを突きつける。
「そのお宝は僕がもらう」
「……撃ちたければ撃て。それが負けた者の運命(サダメ)だ」
「お堅いねぇ。もっと気楽に生きたまえ」
どんな心境か、海東さんはディエンドライバーをしまってジョーにゴーカイサーベルを返す。