流れ星が導いた先
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『綾香ちゃん!』
小さい頃に出会った、大切な幼馴染。明るくて、自分関係の恋愛には鈍感で、サッカーが大好き。これからも一緒にいると思っていたけど、屋上に戻ったらあの子がいなかった。
最初はどこかに行ったかと思ったけど、午後の授業が始まっても来ないし、誰も存在に触れない。
『加藤さんの気のせいじゃない?』
『そんな奴、うちのクラスにいたか?』
『全員そろってますね。では授業を始めます』
否……あの子の存在そのものが消えていたんだ。
前日の夜、流れ星に私がお願いしたことが叶ったのかな。
『――が、幸せになれる世界に送ってください』
この世界にいても、あの子が幸せになれるとは思わなかった。いじめが終わっても存在を疎まれることがあったし、私がいても限界がある。
だからあの子を大切にできる人たちがたくさんいる世界に行ってほしい、そこで幸せになってほしい、そう望んだのは私なのに――……。
「……わかっていたのにな」
あれから数ヶ月、私は屋上であの日と同じ青空を見上げていた。
最近の悩みは、あの子が元気でやってるか、幸せになってるか。異世界に行くっていうことは、二度と会えないことも意味する。だけどこの目で確認したいのに、できないというのがもどかしい。
「――驚いたな。この世界にいたあの子の記憶は完全に消したのに」
「えっ!?」
振り向くと、屋上のはずなのに今着地した男の人が現れた。
「初めまして……というより、久しぶりのほうが正しいかな」
「久しぶりって……」
よく見れば、確かに見覚えがある。あの子が消えた日の朝、道端で落とし物していた……。
「僕の名前は神崎シン。次元と時空を司る神だよ」
「か、神様?」
そんなバカな。
「……君の幼馴染を異世界に送った本人、といえば信じてもらえるかな」
「異世界って……!」
あの願いは私が一人だけいたときにしか言ってない。
あの子が消えたあとも、私は名前だけしか聞いてないし、異世界なんて他の人に話してなかった。
「あの子への思いに評価して、君の願いを叶えてあげる」
「それって……!」
「期限は夕方まで。それでも構わないかな?」
「はい!」
考えるなんてしない。あの子に会いたい……ただそれだけだった。
「あの子に……瑞貴に会わせてください!」
☆☆☆☆☆
「一哉、もう準備はできた?」
「うん。じゃあ行こうか」
エイリア学園との戦いも終わり、雷門中サッカー部はキャラバンメンバーと別れたあとも、変わらずサッカーをする日々を過ごしている。
とある休日、瑞貴と一之瀬は支度を整え、外に出た。
「「行ってきまーす!」」
「――瑞貴!」
雷門中へ足を向けた二人のうしろから声がかかり、振り向くと女の子がいた。
一之瀬は見覚えがなくて首を傾げるが、瑞貴は目を見開いて体が震えている。
「あ…綾香ちゃん……?」
「うん。久しぶり、だね」
「綾香ちゃん!」
瑞貴は一目散に綾香の元へ駆け寄り、抱きついた。
小さい頃に出会った、大切な幼馴染。明るくて、自分関係の恋愛には鈍感で、サッカーが大好き。これからも一緒にいると思っていたけど、屋上に戻ったらあの子がいなかった。
最初はどこかに行ったかと思ったけど、午後の授業が始まっても来ないし、誰も存在に触れない。
『加藤さんの気のせいじゃない?』
『そんな奴、うちのクラスにいたか?』
『全員そろってますね。では授業を始めます』
否……あの子の存在そのものが消えていたんだ。
前日の夜、流れ星に私がお願いしたことが叶ったのかな。
『――が、幸せになれる世界に送ってください』
この世界にいても、あの子が幸せになれるとは思わなかった。いじめが終わっても存在を疎まれることがあったし、私がいても限界がある。
だからあの子を大切にできる人たちがたくさんいる世界に行ってほしい、そこで幸せになってほしい、そう望んだのは私なのに――……。
「……わかっていたのにな」
あれから数ヶ月、私は屋上であの日と同じ青空を見上げていた。
最近の悩みは、あの子が元気でやってるか、幸せになってるか。異世界に行くっていうことは、二度と会えないことも意味する。だけどこの目で確認したいのに、できないというのがもどかしい。
「――驚いたな。この世界にいたあの子の記憶は完全に消したのに」
「えっ!?」
振り向くと、屋上のはずなのに今着地した男の人が現れた。
「初めまして……というより、久しぶりのほうが正しいかな」
「久しぶりって……」
よく見れば、確かに見覚えがある。あの子が消えた日の朝、道端で落とし物していた……。
「僕の名前は神崎シン。次元と時空を司る神だよ」
「か、神様?」
そんなバカな。
「……君の幼馴染を異世界に送った本人、といえば信じてもらえるかな」
「異世界って……!」
あの願いは私が一人だけいたときにしか言ってない。
あの子が消えたあとも、私は名前だけしか聞いてないし、異世界なんて他の人に話してなかった。
「あの子への思いに評価して、君の願いを叶えてあげる」
「それって……!」
「期限は夕方まで。それでも構わないかな?」
「はい!」
考えるなんてしない。あの子に会いたい……ただそれだけだった。
「あの子に……瑞貴に会わせてください!」
☆☆☆☆☆
「一哉、もう準備はできた?」
「うん。じゃあ行こうか」
エイリア学園との戦いも終わり、雷門中サッカー部はキャラバンメンバーと別れたあとも、変わらずサッカーをする日々を過ごしている。
とある休日、瑞貴と一之瀬は支度を整え、外に出た。
「「行ってきまーす!」」
「――瑞貴!」
雷門中へ足を向けた二人のうしろから声がかかり、振り向くと女の子がいた。
一之瀬は見覚えがなくて首を傾げるが、瑞貴は目を見開いて体が震えている。
「あ…綾香ちゃん……?」
「うん。久しぶり、だね」
「綾香ちゃん!」
瑞貴は一目散に綾香の元へ駆け寄り、抱きついた。