俺たちのお姫様!
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倉間は持っていたボールを高く上げ、浜野は走り出した。
「サイドワインダー!」
「「うわっ!」」
倉間の必殺シュートがヤンキーたちの間に落ち、瑞貴の腕をつかんでいた手がゆるんだ。
「なみのりピエロ!」
浜野が必殺技でうまくヤンキーから瑞貴をお姫様抱っこで奪還し、倉間の元へ戻った。
「彼女は返してもらったからね~」
「お前らも今すぐ失せろ」
「「ひっ! 覚えてろ~!!」」
笑ってるのにどこか黒い浜野と、隻眼で威力が増している倉間の睨みに、ヤンキーたちは逃げ出した。
「案外大した奴らじゃなかったな」
「というか浜野、さっさと下ろせ」
そう。浜野は未だに瑞貴を抱えたままなのだ。ちなみに瑞貴は一連の光景に呆然としていた。浜野は渋々瑞貴を下ろす。
「ふ、二人共、ありがとうございました」
「ったく。気をつけて帰れって言っただろ」
「まあまあ。今回は俺たちがいたからよかったけど、次からは逃げるか大声で叫ぶとかしといたほうがいいよ」
「は、はい」
ぐぅううぅ~~……。
「「「…………」」」
突然鳴った音に、先ほどまでの空気は崩れる。
「……浜野、お前だろ」
「アハハ! ちゅーか、なんか俺、腹減ってきたよ」
「よ、よろしかったら私の家で、一緒に夕ご飯食べませんか?」
「えっ! いいの!?」
「迷惑じゃないか?」
「大丈夫です。一人で食べるより、みんなで食べたほうがおいしいですから!」
先ほどのお礼も兼ねて、と言う瑞貴に倉間も浜野も断ることなく、一緒にすることにした。
「でも倉間くんも浜野くんもスゴいですね。あんな怖い人たちを睨んだだけで逃げ出さすなんて」
「いつもやってるからな」
「いつも?」
「瑞貴は気にしなくていいよ」
「え~。そんなこと言われたら気になります~」
……倉間も浜野も、瑞貴には絶対言わないだろう。
瑞貴は自分で気づいてないが、男子からスゴい人気がある。オドオドしている所、ドジな所、さらには花が咲いたような可愛い笑顔に、男は惹かれてしまう。
その度に『クラスメイトで部活仲間』という名目で、倉間と浜野は一緒にいて、瑞貴に近寄ろうとする男子を一蹴させていたのだ。
「今日は私の得意料理で……」
嬉しそうに語る瑞貴に、二人は改めて誓った。
((こいつは誰にも譲らない))
それが目の前にいる仲間でも――。
あとがき→
「サイドワインダー!」
「「うわっ!」」
倉間の必殺シュートがヤンキーたちの間に落ち、瑞貴の腕をつかんでいた手がゆるんだ。
「なみのりピエロ!」
浜野が必殺技でうまくヤンキーから瑞貴をお姫様抱っこで奪還し、倉間の元へ戻った。
「彼女は返してもらったからね~」
「お前らも今すぐ失せろ」
「「ひっ! 覚えてろ~!!」」
笑ってるのにどこか黒い浜野と、隻眼で威力が増している倉間の睨みに、ヤンキーたちは逃げ出した。
「案外大した奴らじゃなかったな」
「というか浜野、さっさと下ろせ」
そう。浜野は未だに瑞貴を抱えたままなのだ。ちなみに瑞貴は一連の光景に呆然としていた。浜野は渋々瑞貴を下ろす。
「ふ、二人共、ありがとうございました」
「ったく。気をつけて帰れって言っただろ」
「まあまあ。今回は俺たちがいたからよかったけど、次からは逃げるか大声で叫ぶとかしといたほうがいいよ」
「は、はい」
ぐぅううぅ~~……。
「「「…………」」」
突然鳴った音に、先ほどまでの空気は崩れる。
「……浜野、お前だろ」
「アハハ! ちゅーか、なんか俺、腹減ってきたよ」
「よ、よろしかったら私の家で、一緒に夕ご飯食べませんか?」
「えっ! いいの!?」
「迷惑じゃないか?」
「大丈夫です。一人で食べるより、みんなで食べたほうがおいしいですから!」
先ほどのお礼も兼ねて、と言う瑞貴に倉間も浜野も断ることなく、一緒にすることにした。
「でも倉間くんも浜野くんもスゴいですね。あんな怖い人たちを睨んだだけで逃げ出さすなんて」
「いつもやってるからな」
「いつも?」
「瑞貴は気にしなくていいよ」
「え~。そんなこと言われたら気になります~」
……倉間も浜野も、瑞貴には絶対言わないだろう。
瑞貴は自分で気づいてないが、男子からスゴい人気がある。オドオドしている所、ドジな所、さらには花が咲いたような可愛い笑顔に、男は惹かれてしまう。
その度に『クラスメイトで部活仲間』という名目で、倉間と浜野は一緒にいて、瑞貴に近寄ろうとする男子を一蹴させていたのだ。
「今日は私の得意料理で……」
嬉しそうに語る瑞貴に、二人は改めて誓った。
((こいつは誰にも譲らない))
それが目の前にいる仲間でも――。
あとがき→