俺たちのお姫様!
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「今日はここまで!」
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」
部活が終了し、各部員は制服に着替えて下校する。
「天馬、少し河川敷で特訓しない?」
「いいね信助! 俺もそうしようと思ったんだ」
「今日も腹減ったド~」
「だったら、帰りにラーメン食べにいこうぜ。三国もどうだ?」
「悪い。今日は俺が食事当番の日なんだ」
みんな思い思いに会話しながら控え室を出ると、浜野が女子用の控え室から出てくる瑞貴に気づいた。
「瑞貴~! 今日釣りに行かね?」
「ご、ごめんなさい。今日は帰って夕ご飯を作らなくちゃならないので」
「気をつけて帰れよ」
「はい。また明日」
瑞貴は浜野と倉間に向かっておじぎし、学校を出た。
……それからスーパーで買い物し、いろいろ安く手に入ったから、瑞貴はホクホクと嬉しそうに帰宅する。
トン――。
すると瑞貴は前方にいた人にぶつかってしまった。
「あっ、ごめんなさ――」
「「あぁん?」」
相手が振り向いた途端、瑞貴は顔を真っ青にした。ぶつかった人も、隣の人も、いかにもヤンキーだとわかる容姿をしている。
「おいテメェ。何アニキにぶつかってんだよ」
「ご、ごめんなさい……」
隣のヤンキーが威嚇すると、瑞貴はビクッと肩を跳ねて涙目になりながら体を震わせる。その様子に瑞貴がぶつかったヤンキーが瑞貴をジロジロ見る。
「へぇ。結構可愛いな。ぶつかったワビに俺たちに付き合えよ」
「えっ、その、私は……」
「おら来い!」
「やっ!」
ヤンキーに腕をつかまれ、瑞貴は涙がこぼれた。
(誰か助けて……!)
「――なーに勝手なことしてんの?」
「――その汚い手をさっさと離せよ」
突如聞こえた声に瑞貴とヤンキーが振り向くと、そこには浜野と倉間がいた。
「なんだテメェら」
「それはこっちのセリフだ」
「ちゅーか、彼女は俺たちの連れなんだけど」
「ハッ! ンなの知るかよ」
「きゃ!」
ヤンキーが瑞貴を強く引っ張った。
「「お前ら、覚悟はいい/か?」」
それが彼らの堪忍袋の緒を切れさせる行為だと気づかずに。