素直な良い子!
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初めまして。私は真・帝国学園のサッカー部キャプテン不動瑞貴です。
小さい頃にお父さんが騙されて借金を背負わされ、お母さんに「強くなって偉くなって、他人を見返してやりなさい」と散々言われました。でも、いくら強くなっても偉くなっても、自分自身がダメだったら、お父さんを騙した人と同じです。
(せめて、約束だけは絶対に守る人になろう)
私はそう決意しました。もちろん、良いか悪いかを考えてです。
ある日、影山さんという人が現れました。お父さんの借金を代わりに返す対価として、自分に従えと言われて、私は影山さんに恩返しをするためについて行きました。
「不動」
「はい。なんですか影山さん?」
「この二人を真・帝国にスカウトしてこい」
影山さんのリストには、帝国学園の佐久間さんと源田さんの名前がありました。私は「わかりました」と言って、東京の病院へ向かいます。
☆☆☆☆☆
~side・源田~
鬼道が世宇子に勝ち、俺たちの仇を取ってくれた。だが――。
「源田。鬼道や雷門の奴ら、大丈夫かな……」
「相手は宇宙人だからな……」
感激に浸っているのも束の間、鬼道は世間で騒がせているエイリア学園と戦うため、日本各地を回ることになった。俺たちも力になりたいが、まだ入院の必要があるため無理だ。
コンコン。
「「?」」
ノックが聞こえたので、俺と佐久間は顔を見合わせて首を傾げる。検査の時間はまだだし、今日は来客の予定はないはずだ。
「どうぞ」
俺が答えると、扉を恐る恐る開けながら「し、失礼します」と言って入ってきたのは女子だ。見慣れない女子に、俺はてっきり病室を間違えたかと思った。
「あの、源田幸次郎さんと佐久間次郎さんですよね」
「ああ」
「君は?」
「私、不動瑞貴です。影山さんから、お二人をスカウトしに来るよう言われました」
「「はぁ!?」」
いきなり影山の名を出された上、スカウトだと!? 当然俺も佐久間も受けるつもりはない。
「悪いが断る」
「あいつの元になど、もう二度とつく気はない」
「そうですか……」
あきらめてくれたか。
「じゃあ……」
「「?」」
「じゃあ私、お二人がチームに来てくれるまで、ここにいます!」
「「待て待て待て待て!!」」
なぜそんな話になった!
「心配ご無用です。着替えも食事も少しありますし、寝袋も持ってきました!」
「違うだろ!」
「なんでここに居座る気だ!」
「お二人をスカウトしてきます、って影山さんと約束しましたから」
約束は守るものです! という言葉に、俺は目眩がしてきた。佐久間も同じで頭を抱えている。こんな純粋な奴が、なぜ影山の元にいる!?
「……お前、約束とはいえ、そこまでして守る理由は?」
「約束ですから」
「それ以外で!」
佐久間もツッコミが早くなったな。
「影山さんはいい人です! 私の親の借金を代わりに払うって申し出たので、今度は私が恩返しするため、お役に立ちたいんです!」
「「…………」」
俺と佐久間は唖然となった。もちろん、不動の気持ちには嘘偽りなく、影山がいい人と思ってるのだろう。
「……源田」
「わかってる」
不動が首を傾げる中、俺たちは顔を見合わせて頷いた。
「「わかった。チームに入る」」
「ホントですか!?」
はしゃぐように喜ぶ不動を見て、俺と佐久間は決意した。
絶対に影山から不動を守らねば!
小さい頃にお父さんが騙されて借金を背負わされ、お母さんに「強くなって偉くなって、他人を見返してやりなさい」と散々言われました。でも、いくら強くなっても偉くなっても、自分自身がダメだったら、お父さんを騙した人と同じです。
(せめて、約束だけは絶対に守る人になろう)
私はそう決意しました。もちろん、良いか悪いかを考えてです。
ある日、影山さんという人が現れました。お父さんの借金を代わりに返す対価として、自分に従えと言われて、私は影山さんに恩返しをするためについて行きました。
「不動」
「はい。なんですか影山さん?」
「この二人を真・帝国にスカウトしてこい」
影山さんのリストには、帝国学園の佐久間さんと源田さんの名前がありました。私は「わかりました」と言って、東京の病院へ向かいます。
☆☆☆☆☆
~side・源田~
鬼道が世宇子に勝ち、俺たちの仇を取ってくれた。だが――。
「源田。鬼道や雷門の奴ら、大丈夫かな……」
「相手は宇宙人だからな……」
感激に浸っているのも束の間、鬼道は世間で騒がせているエイリア学園と戦うため、日本各地を回ることになった。俺たちも力になりたいが、まだ入院の必要があるため無理だ。
コンコン。
「「?」」
ノックが聞こえたので、俺と佐久間は顔を見合わせて首を傾げる。検査の時間はまだだし、今日は来客の予定はないはずだ。
「どうぞ」
俺が答えると、扉を恐る恐る開けながら「し、失礼します」と言って入ってきたのは女子だ。見慣れない女子に、俺はてっきり病室を間違えたかと思った。
「あの、源田幸次郎さんと佐久間次郎さんですよね」
「ああ」
「君は?」
「私、不動瑞貴です。影山さんから、お二人をスカウトしに来るよう言われました」
「「はぁ!?」」
いきなり影山の名を出された上、スカウトだと!? 当然俺も佐久間も受けるつもりはない。
「悪いが断る」
「あいつの元になど、もう二度とつく気はない」
「そうですか……」
あきらめてくれたか。
「じゃあ……」
「「?」」
「じゃあ私、お二人がチームに来てくれるまで、ここにいます!」
「「待て待て待て待て!!」」
なぜそんな話になった!
「心配ご無用です。着替えも食事も少しありますし、寝袋も持ってきました!」
「違うだろ!」
「なんでここに居座る気だ!」
「お二人をスカウトしてきます、って影山さんと約束しましたから」
約束は守るものです! という言葉に、俺は目眩がしてきた。佐久間も同じで頭を抱えている。こんな純粋な奴が、なぜ影山の元にいる!?
「……お前、約束とはいえ、そこまでして守る理由は?」
「約束ですから」
「それ以外で!」
佐久間もツッコミが早くなったな。
「影山さんはいい人です! 私の親の借金を代わりに払うって申し出たので、今度は私が恩返しするため、お役に立ちたいんです!」
「「…………」」
俺と佐久間は唖然となった。もちろん、不動の気持ちには嘘偽りなく、影山がいい人と思ってるのだろう。
「……源田」
「わかってる」
不動が首を傾げる中、俺たちは顔を見合わせて頷いた。
「「わかった。チームに入る」」
「ホントですか!?」
はしゃぐように喜ぶ不動を見て、俺と佐久間は決意した。
絶対に影山から不動を守らねば!