勝てるもの
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私は今彼氏の部屋にいます。私の彼氏は帝国学園サッカー部のGK・源田幸次郎。ルックスも良くて成績優秀でスポーツ万能。しかも家事ができるという完璧人間だ。今出ているクッキーも彼の手作りで、紅茶も彼が淹れたもの。
対して私はルックスも普通、成績も普通、運動神経も普通、家事もそこそこしかできない。比べることではなくても溜息が出てしまう。
「どうした瑞貴? クッキーおいしくなかったか?」
「全然! スッゴくおいしいよ!」
「じゃあ紅茶か? 別の茶葉がよかったか?」
「ううん! 私の大好きな茶葉だよ!」
向かいで慌てている彼はなんだか可愛い。私はネガティブモードのせいか、それも負け要素に入りそう。
「……私ね、源田に勝てないなぁって」
「ハッ?」
「私も源田に何か勝ちたい」
「いや、何ライバル視しているんだ?」
とりあえず落ち着け、と言っているけど、あいにく私は負けず嫌い。何か勝てないかと思考を巡らすと――。
「あっ! 源田に勝てるのがあった!」
「もうその話はやめないか?」
私は源田の言葉を無視して彼の隣に座る。源田は驚いていたけど私はお構いなしに彼の頬に、チュッと口づけた。
「~~~~っ! み、瑞貴!?」
顔を真っ赤にする源田に私はしてやったり、とニヤリと笑う。
「大好きという気持ちは負けないよ!」
今度は笑顔でVサインすると、彼は一瞬目を見開いて微笑む。
「なら……」
「えっ?」
急に源田が私の腕を引き寄せたかと思うと、そのまま唇に口づけた。しかも長く。予想もしなかったことに私が赤面すると、今度は彼が笑った。
「残念だったな。俺のほうが瑞貴を大好きという気持ちが上だ」
そしてそのまま強く抱きしめられた。
悔しいけど、どうやら私は彼に勝てるものはないようです。
対して私はルックスも普通、成績も普通、運動神経も普通、家事もそこそこしかできない。比べることではなくても溜息が出てしまう。
「どうした瑞貴? クッキーおいしくなかったか?」
「全然! スッゴくおいしいよ!」
「じゃあ紅茶か? 別の茶葉がよかったか?」
「ううん! 私の大好きな茶葉だよ!」
向かいで慌てている彼はなんだか可愛い。私はネガティブモードのせいか、それも負け要素に入りそう。
「……私ね、源田に勝てないなぁって」
「ハッ?」
「私も源田に何か勝ちたい」
「いや、何ライバル視しているんだ?」
とりあえず落ち着け、と言っているけど、あいにく私は負けず嫌い。何か勝てないかと思考を巡らすと――。
「あっ! 源田に勝てるのがあった!」
「もうその話はやめないか?」
私は源田の言葉を無視して彼の隣に座る。源田は驚いていたけど私はお構いなしに彼の頬に、チュッと口づけた。
「~~~~っ! み、瑞貴!?」
顔を真っ赤にする源田に私はしてやったり、とニヤリと笑う。
「大好きという気持ちは負けないよ!」
今度は笑顔でVサインすると、彼は一瞬目を見開いて微笑む。
「なら……」
「えっ?」
急に源田が私の腕を引き寄せたかと思うと、そのまま唇に口づけた。しかも長く。予想もしなかったことに私が赤面すると、今度は彼が笑った。
「残念だったな。俺のほうが瑞貴を大好きという気持ちが上だ」
そしてそのまま強く抱きしめられた。
悔しいけど、どうやら私は彼に勝てるものはないようです。