食べ物の恨みは恐ろしい
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――それはアメリカ戦後に起こったある日の出来事だった。
ドカアッ!!
マネージャーたちは買い物に、久遠と響木とシンは次の試合の打ち合わせのために出かけていた。残ったイナズマジャパンの一部を除くメンバーは食堂でのんびりしていると、扉を蹴破る音に青ざめながら顔を向ける。
そこにはチームの副キャプテンである瑞貴が、恐ろしい形相をしていた。
「……守と条介、知らねぇか?」
さらに低い声音+鋭い眼光に、みんな体をビクッと震わせて首を揃ってブンブンと横に振る。
「そう……。見つけたらすぐに知らせろよ」
口調が悪い。これは明らかにキレているとわかり、またしても全員揃って首をコクコクと縦に振る。瑞貴が出て行ってしばらく経つと全員肩の力が抜いて脱力する。思うことはただ一つ。
(((((あいつら何やったんだ/ですか/っスか!!)))))
「瑞貴、スゲェ怖い……」
「やっと行ったか……」
窓の外から聞こえた声に全員バッと勢いよく振り向くと、そこには元凶の二人組(円堂・綱海)がいた。
「瑞貴姉ー! キャプテンと綱海さんが――ムグッ」
瑞貴に知らせようとした木暮を、円堂と綱海は疾風ダッシュ並の速さで窓から入り、円堂がとっ捕まえ綱海が両手で口を塞いだ。
「「で、お前たちは何したんだ」」
腕を組む鬼道と、仁王立ちする豪炎寺の威圧感に二人は「実は……」と白状した。
☆☆☆☆☆
円堂と綱海曰わく――二人とも小腹が空いたので、みんなが集まる前に食堂に行くと、テーブルの上にシュークリームが二つあったのに気づいた。もちろん腹が空いている二人はすぐにシュークリームを食べると、食堂に戻った瑞貴がそれを目撃する。
しかもそれは瑞貴がフィディオからもらったイタリアエリアの有名店で売っている限定シュークリームらしく、マネージャーとの話が終わったら食べようとしていたらしい。
二人の口の周りに付いているクリームを見て瑞貴は全てを察し、大激怒すると円堂と綱海はそれから逃げてきた――と。
「お前らが悪い」
「「うっ……」」
「人からもらった+シュークリーム+しかもイタリアの限定品、ということで瑞貴ちゃんの怒りは三倍だよね」
「「うぅっ……」」
風丸と吹雪の追い討ちに、円堂と綱海はどんどん沈んでいく。
キレた瑞貴に謝罪は通用しない。しかも必殺技を食らわす勢いだったらしい。
「だ、だったら同じ物を買ってきたらどうですか? 案外まだあるかもしれないし」
立向居が恐る恐るそう言うと、さらに二人の空気は重くなった。
「……実は俺たちもそう思って、店を聞こうとフィディオに連絡を取ったんだけど」
「あのシュークリームは予約制だったらしい……」
「「「「「………………」」」」」
一瞬で食堂は沈黙に包まれた。
飛鷹が同情するように円堂を、不動が面白そうに笑いながら綱海の肩にポンッと手を置いた。
「素直に謝って来てください、キャプテン」
「必殺技を連発食らわされる覚悟で行ってこい、綱海クン」
「「いやだぁぁあああ!!」」
その叫び声を聞きつけたからか、廊下からドドドッと走る音が聞こえてきた。
「「ゲッ!」」
あからさまに瑞貴が来るとわかった二人は再び窓から外に逃げようとするが、それより速く瑞貴が到着した。
「守……条介……覚悟はいいか」
疑問系でない時点で二人は顔を青ざめた。
「「ギャァァアアア!!」」
――その日、二人の少年の断末魔がライオコット島全体に響き渡ったらしい。
後日――円堂と綱海は瑞貴に謝罪として、イギリスエリアにある有名店の一日限定スコーンを買ってきた。
ドカアッ!!
マネージャーたちは買い物に、久遠と響木とシンは次の試合の打ち合わせのために出かけていた。残ったイナズマジャパンの一部を除くメンバーは食堂でのんびりしていると、扉を蹴破る音に青ざめながら顔を向ける。
そこにはチームの副キャプテンである瑞貴が、恐ろしい形相をしていた。
「……守と条介、知らねぇか?」
さらに低い声音+鋭い眼光に、みんな体をビクッと震わせて首を揃ってブンブンと横に振る。
「そう……。見つけたらすぐに知らせろよ」
口調が悪い。これは明らかにキレているとわかり、またしても全員揃って首をコクコクと縦に振る。瑞貴が出て行ってしばらく経つと全員肩の力が抜いて脱力する。思うことはただ一つ。
(((((あいつら何やったんだ/ですか/っスか!!)))))
「瑞貴、スゲェ怖い……」
「やっと行ったか……」
窓の外から聞こえた声に全員バッと勢いよく振り向くと、そこには元凶の二人組(円堂・綱海)がいた。
「瑞貴姉ー! キャプテンと綱海さんが――ムグッ」
瑞貴に知らせようとした木暮を、円堂と綱海は疾風ダッシュ並の速さで窓から入り、円堂がとっ捕まえ綱海が両手で口を塞いだ。
「「で、お前たちは何したんだ」」
腕を組む鬼道と、仁王立ちする豪炎寺の威圧感に二人は「実は……」と白状した。
☆☆☆☆☆
円堂と綱海曰わく――二人とも小腹が空いたので、みんなが集まる前に食堂に行くと、テーブルの上にシュークリームが二つあったのに気づいた。もちろん腹が空いている二人はすぐにシュークリームを食べると、食堂に戻った瑞貴がそれを目撃する。
しかもそれは瑞貴がフィディオからもらったイタリアエリアの有名店で売っている限定シュークリームらしく、マネージャーとの話が終わったら食べようとしていたらしい。
二人の口の周りに付いているクリームを見て瑞貴は全てを察し、大激怒すると円堂と綱海はそれから逃げてきた――と。
「お前らが悪い」
「「うっ……」」
「人からもらった+シュークリーム+しかもイタリアの限定品、ということで瑞貴ちゃんの怒りは三倍だよね」
「「うぅっ……」」
風丸と吹雪の追い討ちに、円堂と綱海はどんどん沈んでいく。
キレた瑞貴に謝罪は通用しない。しかも必殺技を食らわす勢いだったらしい。
「だ、だったら同じ物を買ってきたらどうですか? 案外まだあるかもしれないし」
立向居が恐る恐るそう言うと、さらに二人の空気は重くなった。
「……実は俺たちもそう思って、店を聞こうとフィディオに連絡を取ったんだけど」
「あのシュークリームは予約制だったらしい……」
「「「「「………………」」」」」
一瞬で食堂は沈黙に包まれた。
飛鷹が同情するように円堂を、不動が面白そうに笑いながら綱海の肩にポンッと手を置いた。
「素直に謝って来てください、キャプテン」
「必殺技を連発食らわされる覚悟で行ってこい、綱海クン」
「「いやだぁぁあああ!!」」
その叫び声を聞きつけたからか、廊下からドドドッと走る音が聞こえてきた。
「「ゲッ!」」
あからさまに瑞貴が来るとわかった二人は再び窓から外に逃げようとするが、それより速く瑞貴が到着した。
「守……条介……覚悟はいいか」
疑問系でない時点で二人は顔を青ざめた。
「「ギャァァアアア!!」」
――その日、二人の少年の断末魔がライオコット島全体に響き渡ったらしい。
後日――円堂と綱海は瑞貴に謝罪として、イギリスエリアにある有名店の一日限定スコーンを買ってきた。