キッカケはサーフィン

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「ヒャッホォォォオオオ!! やっぱ海は最高だぜ!」

「いいな……」


ここは夏真っ盛りの沖縄。私はサーフボードを持って浜辺にある木陰で海を見ていた。

私は一応サーファーだけど、まだ初心者だから波にうまく乗れない。だからときどき上手い人の動きを見て参考にしていると、いつしかその海でサーフィンをしているピンクの髪に黒い肌の男子が目に付いた。

彼はいつも楽しそうに波に乗ってるから羨ましくて、つい溜息が出てしまう。


「ハァ……」

「なあ!」

「きゃっ!?」


突然声をかけてきたのはさっきの男子だ。あまりのことに驚いて肩を跳ねる。


「ワリィワリィ。驚かせちまったな」

「う、ううん。それより何か?」


私がそう訪ねると彼は私が持っているサーフボードに指差した。


「ボードがあるってことは、お前もサーファーなんだろ? 一緒に波に乗ろうぜ!」

「……無理だよ。私初心者だもん」

「だったら俺が教えてやるよ!」


スッと差し出された手に驚いて顔を上げると、彼はニッと笑う。その笑顔にドキッとした私は恐る恐る手を重ねると、彼は「行こうぜ!」と言って手を引き海に連れて行った。


「俺、綱海条介! お前は?」

井上瑞貴

「そっか。よろしくな瑞貴!」



☆☆☆☆


「条介ー!」

「おー! こっちこっち!」


彼にサーフィンを教えてもらってから随分日が経った。でも私はなかなか波に乗れなくて先日やっとパドリングができたくらい。


「きゃあ!」

「もっと腰を入れろ!」


条介の教え方は厳しいけど、それほど海の厳しさがわかってるってことだ。私もそれがわかってるからこそ条介の教えについていく。


「よし。もう一度だ!」

「うん!」


私はもう一度ボードに乗り、腰を入れて波に乗る。最初はふらつきつつもなんとか持ちこたえ、とうとう最後まで波に乗ることができた。


「嘘…できた……?」


浜辺に降りた私は呆然とする。


「スッゲーぞ瑞貴!」

「じょ、条介!?」


条介が急に抱きついてきたので、私は思わず顔が赤くなった。


「やったな!」

「わかったから離して!」

「やだ!」


何が嫌なの!? その前にお互い水着だからますます恥ずかしいよ!


瑞貴

「な……」


チュ。


何、と言う前に私の唇は条介の唇に塞がれていた。思わぬことに私は赤面する。


「ななな……!」

「できたら言おうと思ったんだ。俺、瑞貴が好きだ!」


ニッと初めて会ったときのような笑顔に、私の顔は耳まで真っ赤になった。……だって私も条介が好きだから。



大好きなサーフィンが私たちの出会いのきっかけ。そしてつき合うきっかけになった。
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