トリコ新技“ネイルガン”!!
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……タラタラー油を飲んで油汗を全身に出したわぶとらは、未だに水を弾いて滝の中にいる。過程はキショいと憤慨していたサニーだが、ずっと水を弾いている姿にはスゴいと思った。
「水を弾き返した? なんて奴だ……!」
「おおぉぉおおお!!」
ゴチンッ!
「えっ」
流れた岩が落ちると、それは見事にわぶとらの頭に命中した。サニーが思わず呆気に取られる中、わぶとらは水の中に沈む。
「えっ? えっ?」
ザバーンッ!
「何お前(マ)っ!?」
「フム……油は水を弾く。だが、水分量が少ない岩には通じないのだ。無念」
「なんだそれ!? つーか、俺の驚き返せ!」
水から出て来てサニーのいる岩場まで上がったわぶとらの頭には、見事なタンコブが膨らんでいる挙句、ぶつけた岩が上に乗っかっていた。どうやらわぶとらは、デスフォールの敵は水だけじゃなく落ちてくる岩や猛獣のことを忘れていたらしい。驚き損だとサニーは吠えるように文句を言う。
「ったく……まあいい、今度は俺(レ)の番な。――フライ返し!!」
サニーが髪を広げて放ったフライ返しは、滝の中に入ると一気に一番上まで上がった挙げ句、何メートルも先にある滝の中の洞窟までハッキリと姿を現した。自分とは比べ物にならない実力を持つサニーにわぶとらは驚きと同時に感心する。
「おおっ……いとも簡単に……!」
「しゃーねー。モルス油、分けてやる」
「っ! なんと、いいのか!?」
「ああ。モルス油見つけたあいつらなら、そう言うだろうし」
トリコと一緒に待っていたとき、嬉しそうにモルス油とサンサングラミーを持って駆け寄って来た小松と瑞貴の姿をサニーは思い出す。食を分かち合う心を持つ二人がこの場にいたらきっとそうするに違いないと思い、自分も習うことにした。
「モルス油を見つけた……小松シェフと舞獣姫のことか?」
「お前(マ)も、当然クッキングフェスには出るんだろ?」
「ああ」
「簡単には優勝できねーぞ。松と舞獣姫が出るからな」
「なるほど……フェス出会うのが楽しみだ」
「ところでお前(マ)……いい加減それどけたら?」
サニーが呆れながら指差して示すのは、わぶとらの頭に膨らんだタンコブの上にある岩のことだ。顔や体の向きを何度も変えたのに全く落ちていないのだ。
「バランスいーな、お前(マ)ー」
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……四獣の一件と国王と専属料理人失踪の一件について、自分の意見をマッチに述べたココは再びサイコロを手に取る。
「さてと。もう一つの目的、食材を賭けてゲームといこうか」
「おい! フェスの食材集めなんてしてる場合じゃねぇだろ!?」
「素晴らしいゲームにしたいんだ」
「!」
「優勝する確率は、0じゃないからね」
ココが右手からコロッと落としたサイコロは、ゾロ目も向きも同じで少々ズレているものの重なっていた。
「小松くんか瑞貴ちゃんが優勝するってね」
「小松と瑞貴がフェスに!? そうか……あいつらが……」
驚きのあまり思わず椅子から立ち上がったマッチだが、次いでどこか納得するように、そして嬉しそうに微笑む。
「だったらゲームはナシだ。カジノの食材、全部持ってきな」
「?」
「小松と瑞貴には借りがあるからな。――世界を救ってもらった借りがな」
「フッ……」
マッチが親指を立てて笑うと、ココもつられて微笑むと同時に上に重なっていたサイコロが落ちた。