トリコ対グルメ界の怪物“モンプラン”
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「正直に言えば、俺はあのときホテルグルメでも厨房にいる奴らに向かって言いたかったんだぞ」
「それはもっとダメ! 厨房にいる私は舞獣姫なんだから!」
あくまでトリコと婚約しているのは『瑞貴』であって、美食屋兼料理人の『舞獣姫』じゃない。同一人物と知っている人はともかく、知らない人から見ればトリコが二股かけていると思われるぞ。
「瑞貴さん……。舞獣姫さんとしても、うちのコックたちから人気があるってこと知らなかったんだな……」
「そんな……」
「残念だったな、滝。でも俺としては正直惜しい気もする……――瑞貴ちゃん。今ならこんな暴飲暴食な男より、うちの滝のほうが優良物件だと思うけど、考え直さないか? もちろん俺でもいいけど」
「「愛丸さん!?」」
「愛丸(アイ)! お前まで何ちゃっかり引き抜こうとしてんだ! あと瑞貴はやらん!」
「なんだかトリコ、彼氏というよりお父さんみたいな言い方してるよ?」
愛丸さんの突然の発言に落ち込んでいた滝丸くんが小松さんと共に再び驚き、トリコがビシッと愛丸さんを指差して宣言した。
――少し経ってから言い争いも終わったので、さっきと同じようにトリコと愛丸さんが先頭で、私と滝丸くんと小松さんがうしろを付いて行く。
「それにしても……静かですね」
「ええ。恐らく、バロン諸島の生物を植物獣類が食べ尽くしたんでしょう」
「え~!? あ、あの、いったいその植物獣類ってどんな奴なんですか?」
「そういえば私も正体は聞いてないね」
「『ひっつき虫』を知ってるかな?」
「えっ? ええ。あのトゲトゲの実の? オナモミなんかが有名ですよね」
「トゲが動物の身にまとわりついて遠くに運んでもらい、そこで芽を出すという……」
「ああ。今回の植物獣類はその原理で四獣の体に引っ付き、人間界にやって来た」
それで四獣にも気づかれず人間界に侵入したってわけか。それなら私の知っているグルメ界の植物獣類じゃないかな?
「というわけだ」
「って、トリコ、それもちゃんと説明していなかったのかよ。小松くんはお前のコンビで、瑞貴ちゃんは彼女なんだろ?」
「ぬ~……わかってるよ! あとで言うつもりだったつーの。キッチリ捕獲すりゃ文句ねぇんだろ!」
「ま、また始まった……」
「てか、事前情報って結構大事なんだけど……」
再び言い争うトリコと愛丸さんに小松さんと私は呆れる。それにしてもトリコ、ここまで結構距離があったのに本当に説明する気あったの? もしかして猛獣と対面するまで言わなかったつもりなんじゃ……?
「このままでは、人間界の自然が奴に侵食されてしまいます。なんとしても、止めなくてはなりません」
「えっ?」
「そういえば捕獲とはいえ、滝丸くんたちグルメ騎士(ナイト)がどうしてここに?」
「我々グルメ騎士(ナイト)は、常に自然を尊(タット)び感謝を捧ぐ……。この自然が失われるのをみすみす黙ってるわけにはいかないんです」
「なるほどね」
「それでわざわざ、グルメ騎士(ナイト)のリーダー・愛丸さんまで来たってわけですか」
グルメ騎士(ナイト)は常に自然と共に生き、自然に身を委ねている。共存する自然が失われるのは、グルメ騎士(ナイト)にとって許せないから危険地帯にも赴いたってわけか。
「それだけが理由ではありませんが」
「「えっ?」」
「実は、トリコさんに会うために来たんです。『四天王がフェスの食材捕獲に動いている』という噂を耳にしたので」
サニーもココさんもそれぞれ動いているのかな? ゼブラは……絶対断ったな。自分がよっぽど興味のある食材のためにしか動かないもんね。
☆☆☆☆☆
……トリコと同じようにIGOからの依頼を受け、サニーは相棒・クインと共に懐かしの巨大な滝――デスフォールにやって来た。
「デスフォール……久しぶりだな」
〈シェアアアッ〉
「四獣進行のおかげで、滝せき止めてた山が崩れたのか。で、滝の向こうの洞窟に入れずモルス油が採れないってわけな」
以前サニーがトリコと瑞貴と共に砕けた山の大量の破片も今じゃ小さくなっているので、落ちていく滝の重さもあって完全になくなるのも時間の問題だろう。
「前は瑞貴とトリコがいねーと跳ね返せなかったこの滝だが……――パネェくらいにレベルアップした俺の力なら! 試してみるか。これくらい、一人で吹っ飛ばせねーと先々ヤベーからな。――いつかトリコから奪った瑞貴を守れるようにもな」
ある意味物騒なことを言いながら、サニーはクインの頭から降りると触覚を使って水面を移動する。
「それはもっとダメ! 厨房にいる私は舞獣姫なんだから!」
あくまでトリコと婚約しているのは『瑞貴』であって、美食屋兼料理人の『舞獣姫』じゃない。同一人物と知っている人はともかく、知らない人から見ればトリコが二股かけていると思われるぞ。
「瑞貴さん……。舞獣姫さんとしても、うちのコックたちから人気があるってこと知らなかったんだな……」
「そんな……」
「残念だったな、滝。でも俺としては正直惜しい気もする……――瑞貴ちゃん。今ならこんな暴飲暴食な男より、うちの滝のほうが優良物件だと思うけど、考え直さないか? もちろん俺でもいいけど」
「「愛丸さん!?」」
「愛丸(アイ)! お前まで何ちゃっかり引き抜こうとしてんだ! あと瑞貴はやらん!」
「なんだかトリコ、彼氏というよりお父さんみたいな言い方してるよ?」
愛丸さんの突然の発言に落ち込んでいた滝丸くんが小松さんと共に再び驚き、トリコがビシッと愛丸さんを指差して宣言した。
――少し経ってから言い争いも終わったので、さっきと同じようにトリコと愛丸さんが先頭で、私と滝丸くんと小松さんがうしろを付いて行く。
「それにしても……静かですね」
「ええ。恐らく、バロン諸島の生物を植物獣類が食べ尽くしたんでしょう」
「え~!? あ、あの、いったいその植物獣類ってどんな奴なんですか?」
「そういえば私も正体は聞いてないね」
「『ひっつき虫』を知ってるかな?」
「えっ? ええ。あのトゲトゲの実の? オナモミなんかが有名ですよね」
「トゲが動物の身にまとわりついて遠くに運んでもらい、そこで芽を出すという……」
「ああ。今回の植物獣類はその原理で四獣の体に引っ付き、人間界にやって来た」
それで四獣にも気づかれず人間界に侵入したってわけか。それなら私の知っているグルメ界の植物獣類じゃないかな?
「というわけだ」
「って、トリコ、それもちゃんと説明していなかったのかよ。小松くんはお前のコンビで、瑞貴ちゃんは彼女なんだろ?」
「ぬ~……わかってるよ! あとで言うつもりだったつーの。キッチリ捕獲すりゃ文句ねぇんだろ!」
「ま、また始まった……」
「てか、事前情報って結構大事なんだけど……」
再び言い争うトリコと愛丸さんに小松さんと私は呆れる。それにしてもトリコ、ここまで結構距離があったのに本当に説明する気あったの? もしかして猛獣と対面するまで言わなかったつもりなんじゃ……?
「このままでは、人間界の自然が奴に侵食されてしまいます。なんとしても、止めなくてはなりません」
「えっ?」
「そういえば捕獲とはいえ、滝丸くんたちグルメ騎士(ナイト)がどうしてここに?」
「我々グルメ騎士(ナイト)は、常に自然を尊(タット)び感謝を捧ぐ……。この自然が失われるのをみすみす黙ってるわけにはいかないんです」
「なるほどね」
「それでわざわざ、グルメ騎士(ナイト)のリーダー・愛丸さんまで来たってわけですか」
グルメ騎士(ナイト)は常に自然と共に生き、自然に身を委ねている。共存する自然が失われるのは、グルメ騎士(ナイト)にとって許せないから危険地帯にも赴いたってわけか。
「それだけが理由ではありませんが」
「「えっ?」」
「実は、トリコさんに会うために来たんです。『四天王がフェスの食材捕獲に動いている』という噂を耳にしたので」
サニーもココさんもそれぞれ動いているのかな? ゼブラは……絶対断ったな。自分がよっぽど興味のある食材のためにしか動かないもんね。
☆☆☆☆☆
……トリコと同じようにIGOからの依頼を受け、サニーは相棒・クインと共に懐かしの巨大な滝――デスフォールにやって来た。
「デスフォール……久しぶりだな」
〈シェアアアッ〉
「四獣進行のおかげで、滝せき止めてた山が崩れたのか。で、滝の向こうの洞窟に入れずモルス油が採れないってわけな」
以前サニーがトリコと瑞貴と共に砕けた山の大量の破片も今じゃ小さくなっているので、落ちていく滝の重さもあって完全になくなるのも時間の問題だろう。
「前は瑞貴とトリコがいねーと跳ね返せなかったこの滝だが……――パネェくらいにレベルアップした俺の力なら! 試してみるか。これくらい、一人で吹っ飛ばせねーと先々ヤベーからな。――いつかトリコから奪った瑞貴を守れるようにもな」
ある意味物騒なことを言いながら、サニーはクインの頭から降りると触覚を使って水面を移動する。