来(キタ)るべき祭典 うごめく“ヤバイ奴ら”
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「それに俺は同時にずっと決めていたことがある。修業が終わったら言おうって。お前の隣に堂々と並んで立てる男になれるまでって。――グルメ界に入れるお前と、少しでも同じ立ち位置になった今だからこそ伝えたい」
「えっ?」
「瑞貴、前に俺が言ったことを覚えているか? 『瑞貴が瑞貴だから俺は一緒にいたいって思うんだ』って」
「もちろん。あの言葉が私にとってどれだけの救いになったか……!」
「俺がそれを言ったのは、お前を救うためだけじゃない。『好きな女と一緒にいたい』って意味もあるんだ」
「す、好きな女!?」
そう言われると鈍くない(本人はそう思っている)私だってどういう意味かわかる。あのときグリーンパーチを退けたあと、ウール火山にいたのはトリコと私とテリーだけ。そして私だから一緒にいたいってことは、好きな女ってことはつまり……!
「あ、あの、トリコ……。私、今、スッゴい思い違いしているかもしれない。じ、自分に都合がいい言葉に聞こえちゃうから……て、訂正するなら今の内に――」
「訂正なんかするかよ。てか、それは『思い違い』じゃなくて『事実』だ。ほら」
「えっ!」
ドクンッ! ドクンッ! ドクンッ――……!
グイッとトリコに腕を引かれて抱き寄せられると、当てられた顔の横にはトリコの胸なので、ちょうど生きている証でもある心臓の音が聞こえる。だけど鼓動があのときよりも強くて早い。
「……俺の心臓の音、聞こえるか?」
「うん……ちゃんと聞こえる……」
「実を言うと、瑞貴とこうやっているときはいつもこんなんだ。瑞貴の一挙一動に目が離せなくて、瑞貴が俺を心配してくれるときは不謹慎でも嬉しくて、瑞貴が俺のために料理を作ると小松とはまた違った感謝がある」
「トリコ……」
私がトリコの胸から離れて顔を見上げると、私を見つめるトリコと目が合った。
夜なのにこんなにハッキリ見えるのは、街の明かりのせいか、月明かりのせいかわからないけど、熱のこもった瞳から目が離せない。そして、この先に待ち受ける言葉に期待して胸が躍ってしまう。
「瑞貴……」
「はい……」
「俺の嫁になってくれ」
…………。
「よ、嫁!?」
予想とは斜め違った……というより、予想以上の言葉に私は思わず驚きの声を上げた! いや、だって、嫁って!?
「なんだよ、そんなに驚くことか?」
「驚くよ! いきなり嫁って言われても――」
「じゃあこう言えばいいか?」
トリコは私の言葉を遮ったと思ったら、ギュッと強く抱きしめて再び私の顔を自身の胸に当てると、私の耳元に顔を近づける。
「瑞貴のことが好きだ」
「!」
「愛している。俺の人生のパートナーになってくれ」
フッと優しく笑ったトリコの言葉に、私はとても嬉しくて目尻から涙が出てきた。
「わ、私もトリコが、好きです……! 私の、人生のパートナーに、なってください……!」
嬉しさのあまり泣き出しそうになったのを堪えようとしたから、言葉が途切れ途切れになってしまった。それでも伝えたいことははっきり伝わったのか、トリコが大きな親指で私の涙を拭ってくれる。
「今の言葉、信じていいんだな?」
「う、疑う気!?」
「そうじゃねぇよ。――幻聴かと思っちまうくらい今の俺は有頂天だからさ」
「もう……!」
全ての涙を拭い終えたあと、トリコは私の両肩に手を置いて自分の体と離し、改めて向かい合う。
「お前の苦しみも、悲しみも、喜びも、嬉しさも、全て受け止めてやる。抱えきれなくなったら俺にもその荷物を寄越せ。その代わり、俺が自分という荷物を抱えきれなくなったら、お前は隣で俺が倒れないように支えてくれ。それだけで俺は充分だ」
「はい……!」
そう誓い合うと、トリコはもう一度私の体を抱きしめた。そしてゆっくりと顔が近づいて来たので、その先の行為を理解した私は目を閉じる……。
チュッ。
「んっ……」
「んんっ……」
リップ音と共に重なった唇。温かくて、どこか安心できる。初めてだけどキスってこんな感じなんだ……――って!
「ちょっ、トリコ、待って!」
「あ?」
い、今トリコが舌で私の唇を開けようとしてなかった!? いや、その行為がなんなのかは少女漫画とかで知っているけど、まだ私たちには早いんじゃ!? てか、私にはハードルが高い!
口には出してないはずなのに私の考えていることが丸わかりなのか、トリコはニヤリとなんだか悪どい笑みを浮かべてる!
「なんだ、照れてんのか?」
「し、失敬な! 当たり前でしょ! 初めてなんだから……――だから待って! 近づかないでって!」
「待たねぇ。ずっと欲しかったモンが手に入ったんだ。それに据え膳食わぬはって言うだろ?」
「あああ、あの! ええっ!?」
背中に回された腕から逃れようとしても、逆にどんどん強く引き寄せてくるし、顔も顎にかけられた指で動くことができない! 再びトリコの唇が私の唇に近づこうとすると――。
「音壁!!」
「毒砲!!」
「髪(ヘア)ロック!!」
「ぐあっ!?」
「わみゃ!?」
トリコと私の間に見たことのある赤い壁が現れて、トリコは毒ノッキングをくらった挙句、さらに何かで固定されていた。
「て、てめぇ、ら、何、しやがる……」
「いつまでもチョーシに乗った真似するからだ」
「お姫様を魔の手から救うのは当然だろ」
「マジムカつく上にキショいんだし!」
こちらに体を向けて構えているゼブラとココさんとサニーを見ると、だいたい推測ができた。どうやらゼブラの音壁で未然に防がれ、ココさんが毒ノッキングをし、さらにサニーが髪(ヘア)ロックでトリコの動きを抑えているってところだ。
「えっ?」
「瑞貴、前に俺が言ったことを覚えているか? 『瑞貴が瑞貴だから俺は一緒にいたいって思うんだ』って」
「もちろん。あの言葉が私にとってどれだけの救いになったか……!」
「俺がそれを言ったのは、お前を救うためだけじゃない。『好きな女と一緒にいたい』って意味もあるんだ」
「す、好きな女!?」
そう言われると鈍くない(本人はそう思っている)私だってどういう意味かわかる。あのときグリーンパーチを退けたあと、ウール火山にいたのはトリコと私とテリーだけ。そして私だから一緒にいたいってことは、好きな女ってことはつまり……!
「あ、あの、トリコ……。私、今、スッゴい思い違いしているかもしれない。じ、自分に都合がいい言葉に聞こえちゃうから……て、訂正するなら今の内に――」
「訂正なんかするかよ。てか、それは『思い違い』じゃなくて『事実』だ。ほら」
「えっ!」
ドクンッ! ドクンッ! ドクンッ――……!
グイッとトリコに腕を引かれて抱き寄せられると、当てられた顔の横にはトリコの胸なので、ちょうど生きている証でもある心臓の音が聞こえる。だけど鼓動があのときよりも強くて早い。
「……俺の心臓の音、聞こえるか?」
「うん……ちゃんと聞こえる……」
「実を言うと、瑞貴とこうやっているときはいつもこんなんだ。瑞貴の一挙一動に目が離せなくて、瑞貴が俺を心配してくれるときは不謹慎でも嬉しくて、瑞貴が俺のために料理を作ると小松とはまた違った感謝がある」
「トリコ……」
私がトリコの胸から離れて顔を見上げると、私を見つめるトリコと目が合った。
夜なのにこんなにハッキリ見えるのは、街の明かりのせいか、月明かりのせいかわからないけど、熱のこもった瞳から目が離せない。そして、この先に待ち受ける言葉に期待して胸が躍ってしまう。
「瑞貴……」
「はい……」
「俺の嫁になってくれ」
…………。
「よ、嫁!?」
予想とは斜め違った……というより、予想以上の言葉に私は思わず驚きの声を上げた! いや、だって、嫁って!?
「なんだよ、そんなに驚くことか?」
「驚くよ! いきなり嫁って言われても――」
「じゃあこう言えばいいか?」
トリコは私の言葉を遮ったと思ったら、ギュッと強く抱きしめて再び私の顔を自身の胸に当てると、私の耳元に顔を近づける。
「瑞貴のことが好きだ」
「!」
「愛している。俺の人生のパートナーになってくれ」
フッと優しく笑ったトリコの言葉に、私はとても嬉しくて目尻から涙が出てきた。
「わ、私もトリコが、好きです……! 私の、人生のパートナーに、なってください……!」
嬉しさのあまり泣き出しそうになったのを堪えようとしたから、言葉が途切れ途切れになってしまった。それでも伝えたいことははっきり伝わったのか、トリコが大きな親指で私の涙を拭ってくれる。
「今の言葉、信じていいんだな?」
「う、疑う気!?」
「そうじゃねぇよ。――幻聴かと思っちまうくらい今の俺は有頂天だからさ」
「もう……!」
全ての涙を拭い終えたあと、トリコは私の両肩に手を置いて自分の体と離し、改めて向かい合う。
「お前の苦しみも、悲しみも、喜びも、嬉しさも、全て受け止めてやる。抱えきれなくなったら俺にもその荷物を寄越せ。その代わり、俺が自分という荷物を抱えきれなくなったら、お前は隣で俺が倒れないように支えてくれ。それだけで俺は充分だ」
「はい……!」
そう誓い合うと、トリコはもう一度私の体を抱きしめた。そしてゆっくりと顔が近づいて来たので、その先の行為を理解した私は目を閉じる……。
チュッ。
「んっ……」
「んんっ……」
リップ音と共に重なった唇。温かくて、どこか安心できる。初めてだけどキスってこんな感じなんだ……――って!
「ちょっ、トリコ、待って!」
「あ?」
い、今トリコが舌で私の唇を開けようとしてなかった!? いや、その行為がなんなのかは少女漫画とかで知っているけど、まだ私たちには早いんじゃ!? てか、私にはハードルが高い!
口には出してないはずなのに私の考えていることが丸わかりなのか、トリコはニヤリとなんだか悪どい笑みを浮かべてる!
「なんだ、照れてんのか?」
「し、失敬な! 当たり前でしょ! 初めてなんだから……――だから待って! 近づかないでって!」
「待たねぇ。ずっと欲しかったモンが手に入ったんだ。それに据え膳食わぬはって言うだろ?」
「あああ、あの! ええっ!?」
背中に回された腕から逃れようとしても、逆にどんどん強く引き寄せてくるし、顔も顎にかけられた指で動くことができない! 再びトリコの唇が私の唇に近づこうとすると――。
「音壁!!」
「毒砲!!」
「髪(ヘア)ロック!!」
「ぐあっ!?」
「わみゃ!?」
トリコと私の間に見たことのある赤い壁が現れて、トリコは毒ノッキングをくらった挙句、さらに何かで固定されていた。
「て、てめぇ、ら、何、しやがる……」
「いつまでもチョーシに乗った真似するからだ」
「お姫様を魔の手から救うのは当然だろ」
「マジムカつく上にキショいんだし!」
こちらに体を向けて構えているゼブラとココさんとサニーを見ると、だいたい推測ができた。どうやらゼブラの音壁で未然に防がれ、ココさんが毒ノッキングをし、さらにサニーが髪(ヘア)ロックでトリコの動きを抑えているってところだ。