来(キタ)るべき祭典 うごめく“ヤバイ奴ら”
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「どうしたんだい? トリコ」
「あっ、いや。あむっ」
ココから尋ねられたトリコはほとんど誤魔化すように骨付き肉を食べる。確信に近いとはいえ、ここで話すことはないように思ったのかもしれない。
「まあとにかく、これで会長(オヤジ)からの修業食材は全て捕獲したわけだ。――オゾン草、メルクの星屑、メロウコーラ、サンサングラミー、メテオガーリック、シャボンフルーツ、そして四獣。グルメ界へ行く準備は整った!」
……トリコのその言葉にココもサニーもゼブラも笑みを浮かべた。四獣は全員が共通する最後の修業食材。それを捕獲したということは、トリコと同様に他の三人もそれぞれに与えられた修業を終えたということだ。
「前に挑んだときは思いっきり返り討ちにあったが、今度は通用するはずだ! 実際、どんだけ実力がついたか楽しみだな!」
「「トリコ/さん」」
「ん?」
私と小松さんに呼ばれたトリコは振り向いた。私たちが見上げているのは、夜空に輝く星々だ。グルメタワーの最上階のおかげか街中でもよく見える。
「みなさんも見てください。ものっそいたくさんの星ですよ! 綺麗ですね~」
「まるで夜空に吸い込まれそうだよ……」
「ああ……」
こうやって星を眺めることができるのは、ここにいる四天王のおかげだ。私と小松さんは改めてみんなに顔を向ける。
「トリコ、ココさん、サニー、ゼブラ……――お疲れ様」
「そして、ありがとうございます!」
「お前らこそ、薬膳餅ご苦労さんだったな。瑞貴、小松」
「瑞貴、松。こっちこそ礼を言うぜ」
「瑞貴、小僧、勘違いすんなよ。俺たちは特別に感謝されることなんざやってねぇ。ただ、腹が減ってただけだ」
「ハッハハッ。そっ、猛烈にね」
☆☆☆☆☆
……四獣の事後処理がだいたい終えたあと、マンサムとウーメン梅田はIGO本部の屋上にいた。
「フッ。四人がなんとかやってくれましたなぁ」
「トリコちゃんたちなら全然大丈夫って思ってたわ」
「いやはや、危うくあいつらの修業の邪魔をしてしまう所だった……」
「所長が暴れちゃったら、四人の出番がなくなっちゃうしね。フッフフッ」
「まったく、会長に怒鳴られなくてよかったですよ」
マンサム自身も四獣が人間界の中心に現れることは想定外だった。四獣が地上に出たあのとき、自身も出動するべきかと思ったが、トリコたちなら大丈夫だと止められたのだ。そう……――ウーメン梅田に。
☆☆☆☆☆
「あれ?」
できた料理を次々と運ぶ中、テーブルに一人いないことに気づいた私。それはトリコだった。ゼブラは食べ続けているし、ココさんとサニーは修業について話しているし、トリコがいないことに気づいていないのか、気にしていないのか。
それでもいつもならまだ食べられるはずなのに私は気になって周りを見渡すと、屋上の淵にトリコの背中を見つけたので彼の元に向かった。さっきのでずいぶん料理は運んだしね。
「トーリーコー」
「ん? ああ、瑞貴か」
「もうお腹いっぱい?」
「いや、そういうわけじゃねぇ。少し腹を休めておこうと思ってな」
「ええっ!? ホテルグルメの食材を食い尽しても腹一分目のトリコが!? 天変地異の前触れ!? それとも今度こそ人類最大の危機!?」
「おい! お前は俺のことをなんだと思ってんだ!」
「四天王1の食いしん坊」
「間違ってねぇけどな! 確かにそう言われてっけど!」
リアクション付きでツッコミをしてくれるトリコにクスクスと笑う。最初は原作に影響が出ないように彼らと関わるまいとしていたのに、いつの間にかこの時間がとても心地よく感じられた。そして――とても愛おしくとも。
「「トリコ/瑞貴。――あっ!」」
名前を呼んだらちょうどトリコと被っちゃったみたい。気づくのも同じなんてタイミングが良過ぎでしょ。
「ワリィ。そっちからでいいぞ」
「ううん、大丈夫。トリコからどうぞ」
「いいのか?」
「うん」
再度聞かれたから私は了承の意味を込めて頷いた。トリコは何故か夜空を見上げながらコメカミを掻いて深呼吸すると、真っ直ぐ私に体を向けて目線を合わせる。……なんだか、私のほうが緊張しているんだけど。
「俺はこの修業で強くなった。ココやサニーやゼブラのおかげもあるが四獣との戦いでそう感じた。――だけどきっと、会長(オヤジ)はおろかお前の中にある四神には遠く及ばねぇ」
「それは……」
「だが、俺は必ずそれ以上の力を手にする。グルメ界を攻略するためにもな」
てっきりチョーシに乗っていると思ったけど、ちゃんとわかってくれたんだ。かつて四獣を一人で倒した一龍会長、そして私の世界では神とも呼べる四神。一龍会長と私の中の四神の力が比べ物になるかわからないけど、それでも対決を挑んだらトリコは勝てない。
でも、前と違うのはトリコがその現実を受け入れつつ次に進もうとしていること。最初に勝手にグルメ界へ行ったときより実力だけでなく、精神的にも成長しているんだ。
「あっ、いや。あむっ」
ココから尋ねられたトリコはほとんど誤魔化すように骨付き肉を食べる。確信に近いとはいえ、ここで話すことはないように思ったのかもしれない。
「まあとにかく、これで会長(オヤジ)からの修業食材は全て捕獲したわけだ。――オゾン草、メルクの星屑、メロウコーラ、サンサングラミー、メテオガーリック、シャボンフルーツ、そして四獣。グルメ界へ行く準備は整った!」
……トリコのその言葉にココもサニーもゼブラも笑みを浮かべた。四獣は全員が共通する最後の修業食材。それを捕獲したということは、トリコと同様に他の三人もそれぞれに与えられた修業を終えたということだ。
「前に挑んだときは思いっきり返り討ちにあったが、今度は通用するはずだ! 実際、どんだけ実力がついたか楽しみだな!」
「「トリコ/さん」」
「ん?」
私と小松さんに呼ばれたトリコは振り向いた。私たちが見上げているのは、夜空に輝く星々だ。グルメタワーの最上階のおかげか街中でもよく見える。
「みなさんも見てください。ものっそいたくさんの星ですよ! 綺麗ですね~」
「まるで夜空に吸い込まれそうだよ……」
「ああ……」
こうやって星を眺めることができるのは、ここにいる四天王のおかげだ。私と小松さんは改めてみんなに顔を向ける。
「トリコ、ココさん、サニー、ゼブラ……――お疲れ様」
「そして、ありがとうございます!」
「お前らこそ、薬膳餅ご苦労さんだったな。瑞貴、小松」
「瑞貴、松。こっちこそ礼を言うぜ」
「瑞貴、小僧、勘違いすんなよ。俺たちは特別に感謝されることなんざやってねぇ。ただ、腹が減ってただけだ」
「ハッハハッ。そっ、猛烈にね」
☆☆☆☆☆
……四獣の事後処理がだいたい終えたあと、マンサムとウーメン梅田はIGO本部の屋上にいた。
「フッ。四人がなんとかやってくれましたなぁ」
「トリコちゃんたちなら全然大丈夫って思ってたわ」
「いやはや、危うくあいつらの修業の邪魔をしてしまう所だった……」
「所長が暴れちゃったら、四人の出番がなくなっちゃうしね。フッフフッ」
「まったく、会長に怒鳴られなくてよかったですよ」
マンサム自身も四獣が人間界の中心に現れることは想定外だった。四獣が地上に出たあのとき、自身も出動するべきかと思ったが、トリコたちなら大丈夫だと止められたのだ。そう……――ウーメン梅田に。
☆☆☆☆☆
「あれ?」
できた料理を次々と運ぶ中、テーブルに一人いないことに気づいた私。それはトリコだった。ゼブラは食べ続けているし、ココさんとサニーは修業について話しているし、トリコがいないことに気づいていないのか、気にしていないのか。
それでもいつもならまだ食べられるはずなのに私は気になって周りを見渡すと、屋上の淵にトリコの背中を見つけたので彼の元に向かった。さっきのでずいぶん料理は運んだしね。
「トーリーコー」
「ん? ああ、瑞貴か」
「もうお腹いっぱい?」
「いや、そういうわけじゃねぇ。少し腹を休めておこうと思ってな」
「ええっ!? ホテルグルメの食材を食い尽しても腹一分目のトリコが!? 天変地異の前触れ!? それとも今度こそ人類最大の危機!?」
「おい! お前は俺のことをなんだと思ってんだ!」
「四天王1の食いしん坊」
「間違ってねぇけどな! 確かにそう言われてっけど!」
リアクション付きでツッコミをしてくれるトリコにクスクスと笑う。最初は原作に影響が出ないように彼らと関わるまいとしていたのに、いつの間にかこの時間がとても心地よく感じられた。そして――とても愛おしくとも。
「「トリコ/瑞貴。――あっ!」」
名前を呼んだらちょうどトリコと被っちゃったみたい。気づくのも同じなんてタイミングが良過ぎでしょ。
「ワリィ。そっちからでいいぞ」
「ううん、大丈夫。トリコからどうぞ」
「いいのか?」
「うん」
再度聞かれたから私は了承の意味を込めて頷いた。トリコは何故か夜空を見上げながらコメカミを掻いて深呼吸すると、真っ直ぐ私に体を向けて目線を合わせる。……なんだか、私のほうが緊張しているんだけど。
「俺はこの修業で強くなった。ココやサニーやゼブラのおかげもあるが四獣との戦いでそう感じた。――だけどきっと、会長(オヤジ)はおろかお前の中にある四神には遠く及ばねぇ」
「それは……」
「だが、俺は必ずそれ以上の力を手にする。グルメ界を攻略するためにもな」
てっきりチョーシに乗っていると思ったけど、ちゃんとわかってくれたんだ。かつて四獣を一人で倒した一龍会長、そして私の世界では神とも呼べる四神。一龍会長と私の中の四神の力が比べ物になるかわからないけど、それでも対決を挑んだらトリコは勝てない。
でも、前と違うのはトリコがその現実を受け入れつつ次に進もうとしていること。最初に勝手にグルメ界へ行ったときより実力だけでなく、精神的にも成長しているんだ。