奥義“王食晩餐”
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「王食晩餐とは、食欲のエネルギーそのもの。敵を食い、そのうまみで大きく成長するエネルギー! 攻撃は食材を食らい尽すまで終わらない!」
〈ゴアアアッ!?〉
自分の体内を食べては出て、食べては大きくなり、大きくなってはまた食べに来る……その繰り返しの上にスピードも上がっていく。それゆえ四獣は再生も追いつかない。
「気がついたか? 四獣」
「これは『戦い』じゃねぇ、『食事』なのさ」
「この技が完成した時点で、戦いは終わっていたんだ」
「食うか食われるかの、恨みっこナシの勝負! 俺たちが――捕食者だ!」
サニーもゼブラもココもトリコも、王食晩餐が完成したらあとは決着がつくのを傍観するのみだ。そして自分たちが勝利すると――捕食者だと確信する。
「安心しな、四獣。お前の命は決してムダにはならねぇ。その血も肉も全て、俺たち人類で食べ尽くす! 骨身の一滴も残さずな!」
すると今まで緑の雨(グリーンレイン)を降らせるために空を覆っていた、緑の雲がどんどん晴れていく。隙間から照らされる太陽の光は、まるでスポットライトのよう。
「だからお前の命も、感謝するのさ」
トリコが両手を合わせて目を閉じると、ココとサニーもそれに続く。ゼブラは空を見上げた。
「ごちそうさまでした」
人類の脅威となった四獣の姿はもうなく、残ったのは四天王の食欲のエネルギー・王食晩餐と小さな塊のみだった。
☆☆☆☆☆
……その光景は中継によって全国に繋がっている。四天王もまた力を合わせた勝利を称えるように手を合わせていた。
「やったじょい、小松くん! 瑞貴ちゃん!」
……料理人たちが喜び合う中、節乃が二人に顔を向けたが、もうそこにさっきまでいたはずの小松も瑞貴も姿がなかった。だが、それに驚くことなく節乃は二人が行く先をわかって笑みを浮かべる。
「やった! やった! やりましたよ、瑞貴さん!」
「うん! トリコが…ココさんが…サニーが…ゼブラが……――四天王が勝ったんだ!」
エプロンを脱いだ私たちは涙を浮かべながら廊下を駆けて行く。私たちがそれぞれに体に掛けてあるグルメケースには、緑の雨(グリーンレイン)に対抗する解毒食材・薬膳餅がギッシリ詰まっている。ダルマホースに乗って早くこれをみんなに届けなきゃ!
☆☆☆☆☆
……鉄平は四天王と別れてから、ずっとある人物を追っていた。その人物は黒いローブをまとっているので顔はわからないが、計り知れないオーラを纏っている。そしてついに海の見える崖に追いつめることができた。
「よく追いつきましたね」
「ハァ…ハァ……追跡は得意なんだ。特に、怪しい奴のな」
実際何度か撒かれそうにもなったが、鉄平は長年の勘と経験を活かして追いつくことができた。
「『犯人は必ず現場に戻って来る』……お前が黒幕か? 目的はなんだ?」
「詮索はしないほうが、いい」
振り向いた人物の黄色い瞳が怪しく光り、鉄平を警告した。
〈ゴアアアッ!?〉
自分の体内を食べては出て、食べては大きくなり、大きくなってはまた食べに来る……その繰り返しの上にスピードも上がっていく。それゆえ四獣は再生も追いつかない。
「気がついたか? 四獣」
「これは『戦い』じゃねぇ、『食事』なのさ」
「この技が完成した時点で、戦いは終わっていたんだ」
「食うか食われるかの、恨みっこナシの勝負! 俺たちが――捕食者だ!」
サニーもゼブラもココもトリコも、王食晩餐が完成したらあとは決着がつくのを傍観するのみだ。そして自分たちが勝利すると――捕食者だと確信する。
「安心しな、四獣。お前の命は決してムダにはならねぇ。その血も肉も全て、俺たち人類で食べ尽くす! 骨身の一滴も残さずな!」
すると今まで緑の雨(グリーンレイン)を降らせるために空を覆っていた、緑の雲がどんどん晴れていく。隙間から照らされる太陽の光は、まるでスポットライトのよう。
「だからお前の命も、感謝するのさ」
トリコが両手を合わせて目を閉じると、ココとサニーもそれに続く。ゼブラは空を見上げた。
「ごちそうさまでした」
人類の脅威となった四獣の姿はもうなく、残ったのは四天王の食欲のエネルギー・王食晩餐と小さな塊のみだった。
☆☆☆☆☆
……その光景は中継によって全国に繋がっている。四天王もまた力を合わせた勝利を称えるように手を合わせていた。
「やったじょい、小松くん! 瑞貴ちゃん!」
……料理人たちが喜び合う中、節乃が二人に顔を向けたが、もうそこにさっきまでいたはずの小松も瑞貴も姿がなかった。だが、それに驚くことなく節乃は二人が行く先をわかって笑みを浮かべる。
「やった! やった! やりましたよ、瑞貴さん!」
「うん! トリコが…ココさんが…サニーが…ゼブラが……――四天王が勝ったんだ!」
エプロンを脱いだ私たちは涙を浮かべながら廊下を駆けて行く。私たちがそれぞれに体に掛けてあるグルメケースには、緑の雨(グリーンレイン)に対抗する解毒食材・薬膳餅がギッシリ詰まっている。ダルマホースに乗って早くこれをみんなに届けなきゃ!
☆☆☆☆☆
……鉄平は四天王と別れてから、ずっとある人物を追っていた。その人物は黒いローブをまとっているので顔はわからないが、計り知れないオーラを纏っている。そしてついに海の見える崖に追いつめることができた。
「よく追いつきましたね」
「ハァ…ハァ……追跡は得意なんだ。特に、怪しい奴のな」
実際何度か撒かれそうにもなったが、鉄平は長年の勘と経験を活かして追いつくことができた。
「『犯人は必ず現場に戻って来る』……お前が黒幕か? 目的はなんだ?」
「詮索はしないほうが、いい」
振り向いた人物の黄色い瞳が怪しく光り、鉄平を警告した。