魔のゲーム! デビルアスレチックをクリアしろ!
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「って、トリコさんたちに何かあったんですかね!?」
「そだな。何かあったんじゃね?」
「えぇ――っ!? サラッと言った!?」
「…………」
小松さんがサニーに慌てて言う中、私は遠吠えがした方向をジッと見つめる。
「いやいや! 『じゃね?』ってサニーさん! 瑞貴さん! 助けに行ったほうが――」
「ンなバカな。ここへは皆、それなりの覚悟をして来ている。お前もそうだろ?」
「えっ? ええ、まあ……」
「今の遠吠え、何か只ならぬ覚悟を感じた。今ここで助けに行くのはその覚悟を侮辱する行為!」
「サニーさん……」
「それにだな、このタイミングで助けるのは――」
「『美しくない』、と……」
「そっ! もっとギリギリで駆け付けたほうが美(ツク)しくね?」
「そ、そうですかね……?」
そういうことを考えている人ほど、逆にタイミングを逃しやすいんだよね……。
「急ぐぞ松! 瑞貴! デッケェ足跡を残したGTロボ、今頃リーガル高原着いてるだろうし」
「なんだかな~……。サニーさんの価値観難しい……」
事態の状況に関しては正しいけど、ただのカッコつけって感じもするけどね。
(でもロックドラムに吹き飛ばされたとき、さり気なく触覚で僕を助けてくれたり、美食會の残虐さに怒ったり……クールに見えて、優しくて熱い面もあるんだよな……)
「ん? 瑞貴、お前さっきから遠吠えの方向を見ているが、俺(レ)の話聞いてたか?」
「聞いてたよ。テリーの覚悟はわかってる」
だけどテリーの遠吠えが聞こえたと同時に感じた、この危険で嫌な感覚……スタージュンが来ている!
「松! 瑞貴!」
「は、はいぃ!」
「ん?」
私たちを呼んだサニーが上を見て立ち止まったので、私たちもそれに伴って立ち止まる。
「さあ、俺らはまずここを登らねぇと」
「へっ? えぇっ!?」
「おー、高い高い」
「リーガル高原への入口・リーガルウォール。高さ3000メートルの断崖絶壁」
首を真上にするくらい見上げても、頂上となる場所は全然見えない。それほど高い壁だった。
「さ、3000メートルー!? サニーさん……てっぺんが全く見えないですよ!」
「よし、登るか!」
「オイ!」
「わみゃ!?」
両手をパキポキ鳴らして崖に手を掛けようとしたら体が宙に浮き、そのまま移動してサニーの腕の中に治まった。トリコに続いてサニーにお姫様抱っこ!?
「おおおお降ろしてー!」
「降ろしたら、前はそのまま登って行くだろ!」
「そうだけど」
アッサリと私は言った。だってハントに行くには断崖絶壁を命綱なしで登ったり降りたりするなんて日常茶飯事だったし。グルメ界なんてこれより高い場所もあったし。
「ントに信じらんネ! 行くぞ、松!」
「どうやって登るんですか!? やっぱりロッククライミングで――えっ!?」
サニーは触覚で小松さんを引っ張ると自らも触覚を使って崖を登って行く。腕の中の私はそのままに。
「そだな。何かあったんじゃね?」
「えぇ――っ!? サラッと言った!?」
「…………」
小松さんがサニーに慌てて言う中、私は遠吠えがした方向をジッと見つめる。
「いやいや! 『じゃね?』ってサニーさん! 瑞貴さん! 助けに行ったほうが――」
「ンなバカな。ここへは皆、それなりの覚悟をして来ている。お前もそうだろ?」
「えっ? ええ、まあ……」
「今の遠吠え、何か只ならぬ覚悟を感じた。今ここで助けに行くのはその覚悟を侮辱する行為!」
「サニーさん……」
「それにだな、このタイミングで助けるのは――」
「『美しくない』、と……」
「そっ! もっとギリギリで駆け付けたほうが美(ツク)しくね?」
「そ、そうですかね……?」
そういうことを考えている人ほど、逆にタイミングを逃しやすいんだよね……。
「急ぐぞ松! 瑞貴! デッケェ足跡を残したGTロボ、今頃リーガル高原着いてるだろうし」
「なんだかな~……。サニーさんの価値観難しい……」
事態の状況に関しては正しいけど、ただのカッコつけって感じもするけどね。
(でもロックドラムに吹き飛ばされたとき、さり気なく触覚で僕を助けてくれたり、美食會の残虐さに怒ったり……クールに見えて、優しくて熱い面もあるんだよな……)
「ん? 瑞貴、お前さっきから遠吠えの方向を見ているが、俺(レ)の話聞いてたか?」
「聞いてたよ。テリーの覚悟はわかってる」
だけどテリーの遠吠えが聞こえたと同時に感じた、この危険で嫌な感覚……スタージュンが来ている!
「松! 瑞貴!」
「は、はいぃ!」
「ん?」
私たちを呼んだサニーが上を見て立ち止まったので、私たちもそれに伴って立ち止まる。
「さあ、俺らはまずここを登らねぇと」
「へっ? えぇっ!?」
「おー、高い高い」
「リーガル高原への入口・リーガルウォール。高さ3000メートルの断崖絶壁」
首を真上にするくらい見上げても、頂上となる場所は全然見えない。それほど高い壁だった。
「さ、3000メートルー!? サニーさん……てっぺんが全く見えないですよ!」
「よし、登るか!」
「オイ!」
「わみゃ!?」
両手をパキポキ鳴らして崖に手を掛けようとしたら体が宙に浮き、そのまま移動してサニーの腕の中に治まった。トリコに続いてサニーにお姫様抱っこ!?
「おおおお降ろしてー!」
「降ろしたら、前はそのまま登って行くだろ!」
「そうだけど」
アッサリと私は言った。だってハントに行くには断崖絶壁を命綱なしで登ったり降りたりするなんて日常茶飯事だったし。グルメ界なんてこれより高い場所もあったし。
「ントに信じらんネ! 行くぞ、松!」
「どうやって登るんですか!? やっぱりロッククライミングで――えっ!?」
サニーは触覚で小松さんを引っ張ると自らも触覚を使って崖を登って行く。腕の中の私はそのままに。