本領発揮! 小松の食義 実食! 幻の“全麺”
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「超特殊調理食材・金色小麦で全麺を作る技術はの、シャボンフルーツを調理するのに匹敵する難しさじゃ」
「「ええっ!?」」
「あんなファンキーな調理が!?」
「小松くんと瑞貴ちゃんならシャボンフルーツの調理も一人でもできるじゃろう。お主らの食義、紛れもなく――本物じゃ!」
「あっ……」
ビシッと指を差した節乃さんの言葉に、小松さんはようやく自信がついたみたい。そして節乃さんが今回依頼した意図も同時にわかったんだろう。
「ンッフッフッフッ」
「ありがとうございます!」
そう言い残して節乃さんは今度こそ去って行った。本当に節乃さんって何もかもお見通しなんじゃないかな。
「よかったな、小松!」
「美食人間国宝からのお墨付きだよ!」
「トリコさん……! 瑞貴さん……!」
……ホテルグルメから少し離れた場所で、節乃を迎えに着陸したリムジンクラゲ。その窓から顔を出したのは節乃の弟子でもあるののだ。
「先生なら3分もあれば全麺ができるのに、何故彼らに依頼を?」
「なんでじゃろうのう……。ところでどうじゃ、のの。あっちは?」
「ええ、できました。非常用のカップ麺・一千万食。言われた通りとびきりの具材をフリーズドライにして」
この三日間、小松と瑞貴が調理していたのとは別に、節乃は金色小麦を使って全麺を作りののに指示を出していたのだ。
「ご苦労じゃったの」
「――なるほどねぇ」
「鉄平か」
ビルの壁際に両腕を組んで声をかけたのはノッキングマスター・次郎の血を引き再生屋でもある鉄平だ。
「全麺をカップ麺に回したもんで、移動販売を辞めたわけね」
「ウム……移動店舗もええが、カップ全麺ならずいぶんと日持ちがするからの」
「しかしなんだね~。あいつらとうとう食義を……」
鉄平が体を向けた先には和気藹々しているトリコや瑞貴たち。食義を身に付けるほど強くなった彼らに鉄平は感心した。
「トリコと小松くんと瑞貴ちゃんだけじゃないわい。ンフフフッ」
節乃の含みある笑みに鉄平は真意に気づいた。ココ、サニー、ゼブラ……彼らもまた食義を極めているとわかったからだ。
「まさか、他の四天王も……!?」
「フフッ。若い世代が育ってきておる」
☆☆☆☆☆
……美食會本部では、ユーがジョージョーと共に捕獲して瓶の中に入れたインフィニ・ビーをアルファロに見せながら報告していた。
「ホォ、トリコと瑞貴と遭遇ですか」
「はい。ロボのパワーが至らず、倒すまでには……」
「しかし、ユー様のおかげでロボのデータが取れましたので。改良を重ね、次こそは!」
「まあ良しとしましょう。インフィニ・ビーが捕獲できたのですから」
アルファロは本来の目的であるインフィニ・ビーを捕獲することができたので、ユーやジョージョーにお咎めはなかった。
――アルファロの報告が終わり、インフィニ・ビーを運びながら廊下を歩くユーの向かいから一人の人物が現れる。
「これは……特別料理顧問・ギリム様」
「フンッ」
甲冑を身に纏い仮面を付けながらもその身に宿す強さが伝わる男は、美食會の特別料理顧問・ギリムだ。
「インフィニ・ビーか……。言い羽音を立ておる。今にも飛び立ちそうだ」
「ご心配なく。詳しい調査が終わるまでは厳重に保管いたします。では」
会釈したユーはその場を去って行った。……その背後でギリムが何かを思うように目を少し細めていたとは知らずに、そしてとある場所で一人の女性が胸騒ぎを抱えていたことも。
「『インフィニ・ビー……アカシアのスペシャルメニュー、そのヒントに導く』……か。真偽のほどはわからない。だが……」
とある場所にインフィニ・ビーの入った瓶を置いたユーはそう呟いた。この情報は信憑性もあるし、他に手がかりがない以上賭けてみる価値はあると判断したのだろう。
「「ええっ!?」」
「あんなファンキーな調理が!?」
「小松くんと瑞貴ちゃんならシャボンフルーツの調理も一人でもできるじゃろう。お主らの食義、紛れもなく――本物じゃ!」
「あっ……」
ビシッと指を差した節乃さんの言葉に、小松さんはようやく自信がついたみたい。そして節乃さんが今回依頼した意図も同時にわかったんだろう。
「ンッフッフッフッ」
「ありがとうございます!」
そう言い残して節乃さんは今度こそ去って行った。本当に節乃さんって何もかもお見通しなんじゃないかな。
「よかったな、小松!」
「美食人間国宝からのお墨付きだよ!」
「トリコさん……! 瑞貴さん……!」
……ホテルグルメから少し離れた場所で、節乃を迎えに着陸したリムジンクラゲ。その窓から顔を出したのは節乃の弟子でもあるののだ。
「先生なら3分もあれば全麺ができるのに、何故彼らに依頼を?」
「なんでじゃろうのう……。ところでどうじゃ、のの。あっちは?」
「ええ、できました。非常用のカップ麺・一千万食。言われた通りとびきりの具材をフリーズドライにして」
この三日間、小松と瑞貴が調理していたのとは別に、節乃は金色小麦を使って全麺を作りののに指示を出していたのだ。
「ご苦労じゃったの」
「――なるほどねぇ」
「鉄平か」
ビルの壁際に両腕を組んで声をかけたのはノッキングマスター・次郎の血を引き再生屋でもある鉄平だ。
「全麺をカップ麺に回したもんで、移動販売を辞めたわけね」
「ウム……移動店舗もええが、カップ全麺ならずいぶんと日持ちがするからの」
「しかしなんだね~。あいつらとうとう食義を……」
鉄平が体を向けた先には和気藹々しているトリコや瑞貴たち。食義を身に付けるほど強くなった彼らに鉄平は感心した。
「トリコと小松くんと瑞貴ちゃんだけじゃないわい。ンフフフッ」
節乃の含みある笑みに鉄平は真意に気づいた。ココ、サニー、ゼブラ……彼らもまた食義を極めているとわかったからだ。
「まさか、他の四天王も……!?」
「フフッ。若い世代が育ってきておる」
☆☆☆☆☆
……美食會本部では、ユーがジョージョーと共に捕獲して瓶の中に入れたインフィニ・ビーをアルファロに見せながら報告していた。
「ホォ、トリコと瑞貴と遭遇ですか」
「はい。ロボのパワーが至らず、倒すまでには……」
「しかし、ユー様のおかげでロボのデータが取れましたので。改良を重ね、次こそは!」
「まあ良しとしましょう。インフィニ・ビーが捕獲できたのですから」
アルファロは本来の目的であるインフィニ・ビーを捕獲することができたので、ユーやジョージョーにお咎めはなかった。
――アルファロの報告が終わり、インフィニ・ビーを運びながら廊下を歩くユーの向かいから一人の人物が現れる。
「これは……特別料理顧問・ギリム様」
「フンッ」
甲冑を身に纏い仮面を付けながらもその身に宿す強さが伝わる男は、美食會の特別料理顧問・ギリムだ。
「インフィニ・ビーか……。言い羽音を立ておる。今にも飛び立ちそうだ」
「ご心配なく。詳しい調査が終わるまでは厳重に保管いたします。では」
会釈したユーはその場を去って行った。……その背後でギリムが何かを思うように目を少し細めていたとは知らずに、そしてとある場所で一人の女性が胸騒ぎを抱えていたことも。
「『インフィニ・ビー……アカシアのスペシャルメニュー、そのヒントに導く』……か。真偽のほどはわからない。だが……」
とある場所にインフィニ・ビーの入った瓶を置いたユーはそう呟いた。この情報は信憑性もあるし、他に手がかりがない以上賭けてみる価値はあると判断したのだろう。