伝説の蜂“インフィニ・ビー” トリコ&##NAME1##VS新型GTロボ
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翌日。トムさんに船を用意してもらい、私たちは目的の島へと向かって海を渡っていた。
「美食人間国宝の節乃の依頼……それもあの、『全麺』の材料とはな!」
「あの、全麺っていったい?」
「私も初めて聞く麺なんだけど?」
「セツ婆特製の麺だ。ラーメン、うどん、パスタなど全て、全部の麺のうまさを合わせ持ち男女問わず年寄りから子供まで、全ての人が惹かれるっていうとんでもない麺! セツ婆の外食チェーン店・移動式店舗でわずかな間だけ販売されていたんで『幻の麺』とも言われている」
「確かに節乃さんの店だったら、移動式店舗でもすぐに売り切れるから幻と言われるのも納得かも」
「幻の麺・全麺……全然知りませんでした」
「販売期間中、俺たちグルメピラミッドに行ってたからな。噂でしか知らねぇけど。ウッヒョ~! ずーっと食いたかったんだ!」
「俺もだ! 卸売商の仲間で食った奴は未だに自慢しやがる! 今回はお前らに全面的に協力するからな! ゼンメンだけに!」
ブ~ン――……。
「ア、アハハ……」
「はい……」
トムさんは『全麺』と『全面』をかけたつもりだろうけど、ダジャレにも聞こえるから私と小松さんは苦笑した。――ていうか今さっき、蜂が通らなかった? こんな海の上に?
「で、その全麺のためには今回の依頼食材が必要ってわけですね」
「ああ。金色の小麦・金色小麦を捕獲しねぇと」
「あの節乃さんが私たちに依頼して来るんだから、相当捕獲が難しいんだろうね」
「だろうな、金色小麦は超特殊調理食材って話だ。覚悟しておいたほうがいい。さしづめ、セツ婆からの修業食材ってところか? 食義の力を試すにはちょうどいいだろ?」
「うん! 私も『美食屋』としての力は試したけど、『料理人』としての力は試したことがなかったからね」
「ハァ……」
力強く頷く私に対してまた小松さんの顔が曇ったので、これでもう原因は食義だって確信したからトリコはそれを訊き出す。
「おいおい。さっきから『食義』って聞くと、あからさまにどんよりするのはなんなんだよ?」
「あの……僕、大丈夫ですかね?」
「何がなの?」
「一応、フグ鯨も簡単にさばけるようになりましたし、練習用のシャボンフルーツにも触れることもできました。だけど本物のシャボンフルーツを捕獲したわけではないですし、調理したわけでもないですよね」
「まあ、そうだが……」
「でも、それなら私も同じだよ?」
「瑞貴さんは薙刀がなくても食林寺や僕を守ってくれましたし、あんなにスゴい玄武っていう四神を召喚したじゃないですか。お二人と違って、何かを成し遂げたっていう実感がないんですけど……。それに、雲隠れ割烹の千流さんの料理のスゴさも目の当たりにして……なんか、いろいろと不安になっちゃって……」
昨日ホテルグルメで出してもらった料理も充分調理が難しい食材だったけど、それだけじゃあ食義を習得できたっていう実感が湧かないんだね。ゾンゲ風に言えば『最高レベルで初心者モードをプレイしている気分』って奴かな? アッサリ片付くと面白みや喜びがあまりないこともあるからね。
「まあ、とにかくだ。今回の依頼をクリアしようぜ。なんたって、セツ婆の依頼だ」
「…………!」
「クリアすりゃあ、きっと何かがあるに違いねぇ。だろ?」
「そうだよ、小松さん。まずは目の前の依頼をこなすことに集中しよう」
「はい!」
私たちが笑顔でそう言うと、小松さんは少し元気が出たのか顔を上げてくれた。