剛力無双! 食義を極めし者!
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〈何よりまだ決着がついていない時点で手を出すのは、あの師範が望んでいないのだ〉
玄武がチラッと珍師範を見ると、その視線に気づいた珍師範は痛みを抑えながらも微かに頷いていた。それに万が一にも玄武が千代を倒すほどの攻撃を放ったら珍師範まで巻き込む恐れがある。
玄武とシュウとの距離があるため、小松は狂気の笑みを浮かべながら刺す千代と、千代を抑えつつ刺されている珍師範を見て悲痛の声を上げる。
「やめろ…やめろ…やめろ……やめろ――っ!! ――っ!」
ザッ――。
すると小松の背後から食義を極めたおかげかよく知る気配を感じる。ゆっくりと振り返ると、そこにいたのは小松にとって瑞貴と同じくらい安心できて最も頼れる人物がそこにいた。
「トリコさん!!」
「遅くなったな、小松」
バブルウェイへ旅立つ前のトリコと違うのは、上半身が裸でも筋肉が発達して髪がとても長く伸び、体中が光輝くほどまるで神々しい姿をしていた。
「あれだけの奴がいるってのに、食林寺が無事とは……お前のおかげのようだな」
〈お主がトリコなのだな。自己紹介しよう……自分の名は玄武。姫の仰せにより参上したのだ〉
「そうか。感謝するぜ、玄武。そして瑞貴」
〈……姫への言葉は、姫が目覚めてからにしてほしいのだ。そして自分は姫の望みを叶えたまでなのだ〉
「ああ」
「トリコさん……! トリコさん……! ウウウッ!」
玄武と話すトリコの姿を見て、小松は本当にトリコがこの場に帰って来てくれたのだと感動して目元に溜まった涙を拭った。――そしてまた、珍師範も上空でトリコの姿を確認するとホッとする。
「フゥ、どうやら間に合ったようじゃな。いやはや、なかなかの存在感じゃ……バブルウェイの寺宝を全て食いつくしたんじゃないか?」
「何!? シャボンフルーツを!?」
「何より、この状況を見て動揺などの雑念が一切ない。食義を完璧に極めた証拠と言えよう……。『瑞貴』が変化したあの亀も食林寺を守ってくれているし、今の『トリコ』なら大丈夫じゃな」
珍師範は両手を広げると、自分たちの両端に巨大なスプーンが現れた。それもいつものスプーンではない。
「スプーンドーム……!!」
「ぐっ! 腕が……!」
珍師範が何をしようかわかって千代は抜け出そうとしたが差した腕が抜けなくなり、二人共重なった巨大スプーンの中に入った。
「ロック!!」
「師範……!」
〈あやつの覚悟は姫にも止められなかったのだ。二人の間に何があったのかは知らぬが、あれは二人の問題……決着がつくまで手出しは無用なのだ〉
「ああ」
完全に閉じこもった状態となった巨大スプーンを見た玄武の言葉に、同じく見ていたトリコは頷いた。食に没頭していたときから、トリコも珍師範が先に帰った様子から只事じゃないことは伝わっていたのだから。
玄武がチラッと珍師範を見ると、その視線に気づいた珍師範は痛みを抑えながらも微かに頷いていた。それに万が一にも玄武が千代を倒すほどの攻撃を放ったら珍師範まで巻き込む恐れがある。
玄武とシュウとの距離があるため、小松は狂気の笑みを浮かべながら刺す千代と、千代を抑えつつ刺されている珍師範を見て悲痛の声を上げる。
「やめろ…やめろ…やめろ……やめろ――っ!! ――っ!」
ザッ――。
すると小松の背後から食義を極めたおかげかよく知る気配を感じる。ゆっくりと振り返ると、そこにいたのは小松にとって瑞貴と同じくらい安心できて最も頼れる人物がそこにいた。
「トリコさん!!」
「遅くなったな、小松」
バブルウェイへ旅立つ前のトリコと違うのは、上半身が裸でも筋肉が発達して髪がとても長く伸び、体中が光輝くほどまるで神々しい姿をしていた。
「あれだけの奴がいるってのに、食林寺が無事とは……お前のおかげのようだな」
〈お主がトリコなのだな。自己紹介しよう……自分の名は玄武。姫の仰せにより参上したのだ〉
「そうか。感謝するぜ、玄武。そして瑞貴」
〈……姫への言葉は、姫が目覚めてからにしてほしいのだ。そして自分は姫の望みを叶えたまでなのだ〉
「ああ」
「トリコさん……! トリコさん……! ウウウッ!」
玄武と話すトリコの姿を見て、小松は本当にトリコがこの場に帰って来てくれたのだと感動して目元に溜まった涙を拭った。――そしてまた、珍師範も上空でトリコの姿を確認するとホッとする。
「フゥ、どうやら間に合ったようじゃな。いやはや、なかなかの存在感じゃ……バブルウェイの寺宝を全て食いつくしたんじゃないか?」
「何!? シャボンフルーツを!?」
「何より、この状況を見て動揺などの雑念が一切ない。食義を完璧に極めた証拠と言えよう……。『瑞貴』が変化したあの亀も食林寺を守ってくれているし、今の『トリコ』なら大丈夫じゃな」
珍師範は両手を広げると、自分たちの両端に巨大なスプーンが現れた。それもいつものスプーンではない。
「スプーンドーム……!!」
「ぐっ! 腕が……!」
珍師範が何をしようかわかって千代は抜け出そうとしたが差した腕が抜けなくなり、二人共重なった巨大スプーンの中に入った。
「ロック!!」
「師範……!」
〈あやつの覚悟は姫にも止められなかったのだ。二人の間に何があったのかは知らぬが、あれは二人の問題……決着がつくまで手出しは無用なのだ〉
「ああ」
完全に閉じこもった状態となった巨大スプーンを見た玄武の言葉に、同じく見ていたトリコは頷いた。食に没頭していたときから、トリコも珍師範が先に帰った様子から只事じゃないことは伝わっていたのだから。