疾走、リーガル島! ジュエルミートを探せ!
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……一方、バトルフレグランスを浴びたトリコは、グルメ細胞の赤鬼を出現させてオブサウルスを威嚇している。リンもハラハラしながら見守っていたが、時間が掛かっていることに気づく。
「トリコ、もう限界だし! トリコの体、保たないし! スーパーリラクゼーション!!」
リンが発射したスーパーリラクゼーションでトリコのグルメ細胞が治まった。トリコは片膝を地に付けて肩で大きく息をしている。
「スーパーリラクゼーション…ナイスタイミングだったぜ……。完全に理性無くしちまうところだった……」
「トリコ……――バッドタイミング。理性無くしてから撃てばよかったし」
リンは自分が危険にさらされるということは考えなかったのだろうか、残念に思った。とにかくトリコの様子を見るためにそばに行く。
「つーか、トリコ大丈夫?」
「ああ……。GTロボとコロシアムのバトル…二度のバトフレでかなり体力を消耗しちまった。全快時の5、60%ってところか……なんか食わねぇと……。いよいよリーガル高原まで行けそうにねぇな……――ん?」
するとオブサウルスがトリコたちに背を向けながら二本の尻尾を振っていた。
「オブサウルス?」
「そうか! お前を威嚇し、負かせたってことは、新しいオーナーは俺ってわけか!」
〈ゴルバアァ!〉
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私は相変わらず水の上を飛び跳ね、サニーは小松さんを連れて沼を渡っている。
「サニーさん。美食會もよりおいしい食材を集めてるってことは、つまり……」
「ああ、当然向こうもグルメ細胞入ってるよ。しかも、もともとゲスでキモい悪党集団! グルメ細胞でより邪悪さが際立ち、キモさ百倍ってわけだ」
「そんな人たちがグルメ細胞を活性化させたら……ヤバい、想像したくない」
原作を見てマシな人もいることはいるけど、能力や見た目がキモいと言わざるを得ない人が多いんだよね……。
「まっ、俺にとっちゃどうでもいいけどよ。美食會との戦いなんざ……」
私たちはついに沼を渡り終えた。目の前にあるのは先ほどの猛獣の残骸……。
「でもやっぱりヒド過ぎます……。食料にされるわけでもなくノッキングでもない……。ただ命を奪わただけなんて……」
「腐臭がスゴいし、死骸を食べる微生物が多い。もう人間用の食材として使えないね……」
「俺にとっちゃあ、美食會との戦いなんてどうでもいいんだ」
「「えっ?」」
私たちは顔を向けると、サニーの気配があからさまに変わっていた。
「けどよ、こんなに美(ツク)しくないことされっと…笑えねぇよな……。ムカついて笑えねぇぞ! 美食會よぉ!!」
「サニー……」
サニーがこんなに怒りを露わにするなんて……奴らのやり方はやっぱり許されるものじゃない!
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「トリコ……いったいどこにいるの!?」
……ティナは休む間もなく駆けて行くテリーに乗ってトリコを探している。
「フゥ。リーガル高原の前に悪霊共がお待ちかねだぜ。まずはここを越えねーとな。――悪霊の遊び場・デビルアスレチック!」
トリコは僕(シモベ)にしたオブサウルスの背にリンと共に乗って、デビルアスレチックを目の前にしていた。