迫る脅威! いそげ、トリコ! シャボンフルーツへの道!
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珍師範に案内してもらった場所は、食林寺の裏にある門の向こうだ。そこには赤や桃色やオレンジの泡が奥まで広がっている不思議な光景だった。
「わ~! な、なんですかー!? これ!」
「泡でできた道――通称・バブルウェイ」
「バブルウェイ?」
「ウム。これこそが寺宝・シャボンフルーツへ繋がる唯一の道」
「この先に、本物のシャボンフルーツがあるんだ……」
所々に木々が生えているとはいえ、ゴールが全く見えないからどこまで続いているのかわからない。私たちはバブルウェイの通路に足を踏み入れてみる。
「お~! ホントに泡でできています!」
「なんだか不思議な感覚だね」
「ここをひたすら真っ直ぐ歩く……それが修業じゃ」
「えっ? それだけなのか?」
「そうじゃ。クリアしてシャボンフルーツを捕獲すれば、食の奥義も習得しとるはず」
「ホントかよ……?」
「ただし、この道はお主らの誰か一人しか通れん」
「えっ?」
「ハッ?」
「…………」
「シャボンフルーツは超シャイな食材でのう。顔見知りのわし以外は一人しか受け入れてくれんのじゃ」
「「ハァ?」」
「…………」
珍師範がシャボンフルーツの特徴を言ってくる度に、トリコと小松さんは不思議そうな顔をしている。まあ私は元より行くつもりはないんだけどね。
「しかもかなりヤキモチ妬きで、他の食材を持ちこむのもNGなんじゃ」
「自分だけを見て、自分だけを食べてほしいってことか!」
「そうじゃ」
「おもしれぇ……俺が行ってくるぜ! 小松、瑞貴、ここで待ってろ」
「はい! 料理の準備をして待っていますね!」
「じゃあ私は二人を見送ったあと、シュウさんに厨房を借りれるよう交渉して来るね」
そう言って私はチラッと珍師範を見ると、彼も私がこれからする行動がわかったのか静かに頷いていた。
「フフフフッ。では、出発するかのう」
「がんばってくださいね」
「オウよ! ただ歩くだけだ、楽なモンさ!」
「トリコさーん! がんばってー!」
「くれぐれもヘマするなじゃないよ~」
「うっせ! ちゃんと捕獲してド肝を抜かせてやるから待ってろ!」
私が軽口を叩くと、トリコは私たちから背を向けて歩き出した。
「てなわけないか……。最強の猛獣? 厳しい気候? いったいどんな試練が待ってるのか……?」
……トリコは最終試練が『ただ歩くだけ』なわけがないと思い、先ほどの表情とは一変して真顔になっていた。
「行っちゃったね」
「でも、トリコさんならきっとシャボンフルーツを手に入れて戻ってきますよ」
さて、私もやるべきことをやらないとね。
「じゃあ小松さん、私は本堂に戻るね。小松さんはここで待ってて」
「はい、わかりました!」
敵の侵入をここまで許さなかったら小松さんは大丈夫だろう。とにかく急いで師範代のみんなに伝えなきゃ……少しでも被害を抑えるためにも!